「宇田川源流」【土曜日のエロ】 アンダーヘアの脱毛についての論争が起きていることをあなたは知っていますか?
「宇田川源流」【土曜日のエロ】 アンダーヘアの脱毛についての論争が起きていることをあなたは知っていますか?
毎週楽しみな「土曜日のエロ」の日になった。まあ、今週のニュースといえば、元農林水産省事務次官の息子殺しの初公判のことであろうか。
あまり他人事ではないのは、実は意外と近所に住んでいて、出てくる場所がほとんど知っているということであろうか。意外と「買い物圏内」の反対側という感じで、地の利などがよくわかる。ちなみに、池袋で交通事故を起こした「上級老人」に関しても近所であり、そのような人が近くに住んでいるであるというのは、なかなか興味深い。
さて、この事件。「人を殺す」ということに関して改めて考えさせられる問題ではないのか。そもそも「法律に違反する」という「殺人罪」という道徳規範があるが、それ以外の問題として、つまり哲学的な問題として「なぜ人は人を殺してはいけないのか」ということの道徳律が崩れているのかもしれない。いや、なんとなく「常識を疑う」という状況になった時に、「人を殺してはいけない」という常識は、実はなぜなのかということを突き詰めて考えたことはないのかもしれない。
昔、刑事ドラマの「相棒」という番組で同じことを主題にした内容があり、その中で「法律以外の規範で人を殺してはいけないという根拠はない」ということをやっていた。
実際に、戦争ということになれば、人を殺すことが「英雄」の条件である。つまりその場合は「人」ではなく「敵」という別な生き物として認識しているのであって、その場合は、豚や牛を殺すのと同じような話になっているのかもしれないのである。
裁判ではそこまで突き詰めた内容を書くことはないと思う。しかし、その問いかけが本来はしっかりと考えなければならないことが起きているのかもしれない。この親子の中にそのような葛藤があったのであろうか。報道を見ていれば常識人である被告人のことはなんとなく様々考えてしまう部分がある。
ちょっと難しい話をしてしまった。
さて本日は「アンダーヘア」の話である。全く前半の内容が振りになっていないのも久しぶりだ。
アンダーヘア脱毛 産婦人科医の間では賛否両論も
近年、女性の間でブームになりつつあるのがアンダーヘアの脱毛だ。週刊ポストが2019年に、20代から40代の女性300人を対象に行った調査では、およそ3分の1(105人)の女性が何らかの形でヘアを処理していることが明らかになったが、アンダーヘアは不要なものなのか? 丹羽レディスクリニック院長の丹羽咲江氏が解説する。
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人類の祖先ホモ・サピエンスは全身が毛で覆われていましたが、氷河期以降の進化過程でほとんどの体毛がなくなりました。そして脇や股間の体毛が残り、人間はほ乳類中で唯一、陰毛を持つ生物になったのです。
「なぜ陰毛が残ったのか」という疑問には、私も日本性科学連合性科学セミナーで「陰毛脱毛の捉え方と性」について発表したことがあります。理由のひとつとして、陰毛は“生殖準備が整った成人の証”とされ、視覚的に異性に認識させるべく思春期後に生えるものだという説が挙げられます。もうひとつは“陰毛は発情期のない人間が、異性を引き寄せるフェロモンを染みこませるための重要なパーツ”であるという説です。
性器周辺のアポクリン汗腺が発生させる分泌物は、分泌当初は無臭ですが、時間が経過すると匂いを放ちはじめます。縮れ毛の陰毛は直毛よりも多くの空気を絡め取り、匂いの元となる菌を増殖させることで、匂いをこもらせるのです。昨今では、匂いの発生源を絶ち清潔を保つ風潮があり、妊娠や出産に備えた“妊活脱毛”や介護を見据えた“介護脱毛”なる動きからアンダーヘアの脱毛が盛んになっています。
この動きには産婦人科医の間で賛否両論があります。特に50代以上の産婦人科医からは「陰毛は性器周辺のクッションとなり摩擦で外陰部の肌が荒れたり出血するのを防ぐ役割がある」などの意見が多い。一方、若年層の産婦人科医からは 「陰毛が性行為中に膣に入り込んだり、ムレやかぶれの原因にもなるので、(陰部の両サイドに当たる)Iゾーンは不必要」という意見が多いようです。
私も後者の意見には賛成で、Iゾーンと肛門周辺のOゾーンの陰毛は現代の生活環境においては不要だと考えています。私自身も数年前にIゾーンだけでなくOゾーンの医療脱毛を済ませました。しかし同じ陰毛でも両脚の付け根にあたるVゾーンは、生殖準備が整った大人の証として、そしてフェロモンを放つパーツとして残しておくことが良いのではないかと思います。
※週刊ポスト2019年12月20・27日号
2019年12月10日 16時00分 NEWSポストセブン
https://news.nifty.com/article/item/neta/12180-494000/
日本人は「ヘア」というか「髪の毛以外の毛髪」もっと言えば「ムダ毛」を極端に嫌う、ある意味で「際」が好きな民族なのであろうか。
基本的に「ヘア」つまり「毛の生え際」がかなりさまざまな意味で好きなのである。女性の魅力などにおいても「うなじ」を上げる人がいるが、実際に、「生え際」そのものには何の感慨もないのであるが、その先の「妄想」ということが非常に様々な煽情的な感情を起こすものである。
基本的に「ヘア」そのものよりも、「毛にまつわるその周辺の妄想」が大きな問題になってくることになる。「ムダ毛」といいつつ「毛」を信奉するというところが日本人の「エロ」の神髄であると考えられるのである。
さて、その「ヘア」を処理するということには賛否両論があるという。
特に50代以上の産婦人科医からは「陰毛は性器周辺のクッションとなり摩擦で外陰部の肌が荒れたり出血するのを防ぐ役割がある」などの意見が多い。一方、若年層の産婦人科医からは 「陰毛が性行為中に膣に入り込んだり、ムレやかぶれの原因にもなるので、(陰部の両サイドに当たる)Iゾーンは不必要」という意見が多いようです。<上記より抜粋>
まあ、私から考えれば、そもそも、「脱毛手術」は、ここにあるような健康に関する欲求から行うのではなく、「見た目」つまり「エロ」ということや「容姿」ということで物事を考えて手術を受けることになる。
それに対してこのように健康ということから語ってもあまり意味はない。
しかし「健康」ということから考えてみていれば、当然に、陰毛のことであっても話すことは可能であり、なおかつその内容は「陰毛の必要性」というような根本的なものから、性行為などのことまで話すことができるようになるというなかなか不思議な状況になるのである。
いずれにせよ「男性目線」で語られているわけではなく、「女性目線」でこの話が進むことになるのである。
よくある話だが「女性から見て可愛い」と「男性目線で見て可愛い」は全く異なるものである。これと同じで、「男性目線で見た目が良い」と「女性目線での見た目が良い」とは全く異なる。そしてその見た目は、一部例外があるものの「男性目線のヘアはエロい目線での内容が含まれる」ということになるのである。
その観点が全くない状態で医学的な内容をしっかりと考える。しかし、「医学的観点から見ながらエロを考える」ということが必要になるのである。
そもそも「エロ」が「生物学的な生殖」であることから考えれば「エロ」と「医学的観点」は光と影の関係である。そのように考えれば、エロの新図が見えるのではないか。