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料理人から見た政治

2019.12.13 13:14

料理人としてカウンター越しに多くの多種多様なお客様から聞かせて頂いたこと、学んだこと、
そして自分で感じた事の覚書

料理人と直結している政治と言えば、農林水産省、自然環境問題、農薬問題関連があります。
今の省庁、官僚、政治家のやっている事は、料理人から見ても「まー酷いもんです」と言うのが
本音です。

ポストハーベスト。これは日本に輸入する時の害虫駆除やカビ防止の為ににかけられる化学薬品。
日本に輸入した後に洗浄できるものであれば、少しは洗い流せたりして減少させられますが、小麦や
などは洗えないため製粉してしまうとそのまま摂取することになります。
因みに日本に輸入されている小麦から作られた小麦粉からほぼ全てグリサホート(別名ラウンドアップ、発がんしてサンフランシスコで3億ドルの賠償をさせれた農薬)が検出されました。
簡単に言えば、スーパーやコンビニで売られている輸入小麦を使ったほぼ全てのパンにこの発がん物質が含まれます。
当然農水省は今だなーんの対策もせず。


自然環境にしても、僕らは自然があってその自然から頂いた農産物や水産物を多く頂いているので自然破壊がどうなっているのかで今後の提供するものを変えなくてはいけません。
ですが、こちらも全く対応せず仕舞い。
例えば水産資源では、日本の海に魚がほとんどいなくなっています(30年前に比べて)。
一般の消費者の方は、毎日市場に行くことも少ないので気付かないので水産省もすっとぼけたままですが、僕が築地市場に通っていてある時いつもあるはずの色つやの良い太った新鮮なスルメイカが無かった。これが2013年の1月の事です。
これは、不良だの天候の所為だの言う問題ではなく、以前から言われている日本の漁業の乱獲です。
もーこれなんかの対策は、江戸時代の政策感より稚拙です。
最近特に小さな魚を売っているスーパーが増えたことにお気づきの方もいらっしゃると思います。
そう、日本では、獲ってはいけない幼魚の魚種はほとんど規制はないわ、漁獲枠がバカの様に大きいために規制がほとんど無いからバンバン乱獲三昧。
アメリカ、ニュージーランド、もちろん欧州でも漁獲してはいけない規制されていない魚種の方が珍しいくらいの管理が敷かれている。
何故か?全て日本の選挙の為の利権と言って過言ではない!
この利権政治のお陰で、ポストハーベスト、マイクロプラスチック問題、化石燃料による温暖化、農薬問題、水産資源規制、干潟保全などが全て真剣に取り組まれておらず、抜本改革などされるわけもない状況。


この利権政治をやめろ!と言って政治献金なども廃止して、国家公務員、地方公務員も多すぎると散々訴えて、原子力発電所に関しても日本でしっかり管理すべきだ!と言って今回の原発事故をある意味予測していて忠告していた土光敏夫(元、石川播磨重工業、東芝社長、経団連会長、第二臨調会長)の言っていた事が、悪い方向でいけしゃあしゃあと続いている。

結論、この利権に絡む企業、人間、政治家、官僚、公務員を排除しなければいずれにせよ直ぐに日本崩壊は来る。いや、もう来ている。


僕がこの事に気付いたのは、平成12年、2000年の時だった。

グレタさんが言われている事を聞いても、今日まで何も訴えず、好きな食材を使っていた事にホントに恥ずかしさと、申し訳なさに苛まれる。

結論、直ぐに日本人個人個人が、政治と経済をしっかりと区別して、政治依存、官僚依存せず、文化の明るくなる政治をしてもらえる政治家を正しい選挙で選び、取り組まなくてはいけない。

僕ら料理人も利権や利益ばかりに傾かず、環境保全に取り組んで模範を示す時。
深い反省を込めて。