丁坂 Reverse編
当ブログで取り扱った峠には、「なんじゃこの読み方!!」となる難読地名も数多くあります。
代表的なところでは塩坂越(しゃくし)や石榑峠(いしぐれとうげ)などがそうです。
今回はReverse編なので、過去に取り扱ったものの、その姿を完全に伝えられず終わってしまったものの補完編。
つまり過去に既に登場してるわけです。
覚えてますか?
というか読めますか??
丁坂
正解は本文中に!
レポ開始!!
現在地は大野市(おおのし)。
国道158号との交差点です。
丁坂の存在する国道476号は敦賀市を起点に大野市に至る純福井県国道で、南越前町と池田町の境で段ヶ岳峠(だんがだけとうげ・レポ未)という分断区間を有しています。
ちなみに今回は前回とは逆からアクセスしています。
去年11月の探索では、僕はあの正面の卒塔婆おにぎりの交差点から出てきました。
ま、青看板すら出てない時点で酷道のレッテル貼られてます。
丁坂はトンネル峠です。
今回は前回報告できた丁隧道からの部分と思っていただければOKです。
まぁ割と直線的に峠までこれている福井市側と比較して、明らかにグネグネしてる大野側。
これは期待できます!
片側1車線を確保している国道476号
あ、ちなみに国道476号の唯一の酷道区間がこの丁坂区間なので、県外から来られても大野方面じゃなければ安心して使える道ですよ。
ただし分断してますが。ダメじゃん。
しかし僕は知ってます。
大野には出るのも入るのも、それなりの苦労が必要なのです。
何せ盆地だから・・・。
集落に入って道が狭まる。
これは典型的な街道筋の特徴。
峠には天保5年と刻まれた石碑もあるので、かなり歴史のある峠道なのでしょう。
そもそも「丁」って役職の名前だし、官道だったという話もあります。
しかし峠の名前の由来は定かにはなっておらず、いくつかの仮説がある程度です。
その中でも面白いには尼僧の話。
府中(武生)から来た尼僧がこの峠を「よほろいつつ」越えたことから、「よほろ」→「ようろう」となったという説もあります。
というわけで正解は・・・、
丁坂(ようろうさか)
・・・これは読めなくても恥は無いな・・・。
なんか工事の手が入っている大野側。
さすがにこの酷道は酷いと思ったのかもしれません。
拡幅されてました。
つまらんな・・・。
杉の木立を縫うように走る国道476号。
しかし実際問題、移動の都合上この区間を使わなければならない状態なんてほとんどないんですよ。
国道158号使えば遠周りでもかなり早く同じ場所に出ますし・・・。
そういう意味でもやっぱり・・・。
かなり豪快な石垣も現存しています。
これはかなり美しい光景!!
さっきの工事なんかで破壊されないことを願うばかりです。
こういうのこそ残していくべきなんだよなぁ・・・。
いくつか緩めのヘアピンを使って高度を稼いでいきます。
しかしここもガードレールを見ない道です。
採算合わないのか、落ちないとの判断なのか。
まぁ確かに道外れても落ちる前に杉の木立にぶつかるでしょうが。
B級酷道
そんな言葉が頭に浮かびました。
全国区にはなれないけれど、地域の人は知っている。
カーナビに導かれし小羊を迷わす、地方の悪魔。
それがB級酷道。
・・・ちょっと演出過剰??
展望が開ける場所では大野市街地がよく見えます。
これもガードレールが無いおかげですね!!
しかしやはり改良の魔の手(違)は着実に忍び寄っています。
もしかしたら法面が崩れて直されたのかもしれませんが。
これまでで最も豪快なヘアピンカーブでは新しいガードレールも見られました。
まぁ安全面を考えたら当然でしょう。
恐らく全国各都道府県どこでも、こんな景色を持った国道を見ることがあるでしょう。
ありきたりなようで、探すと少ない。
少ないようでどこにでもある。
そんな魅力が詰まった道の風景です。
石垣の法面、この辺りは前回秋の探索では雲が下りてきていて、とても幻想的な景色だったことを覚えています。
まぁガードレールが無いので「怖かった」という記憶でもありますが・・・。
勾配が落ち着き、トラバース区間が始まれば、前回とのランデブーはもうすぐそこです。
あれは!!!
前回最後の写真にも映っている車高制限ゲート!!
ということは・・・、
丁トンネル(ようろうトンネル)、着。
前回レポとのランデブーを果たしました。
しかし前回と違う所が一点・・・。
おでこ整形した???
・・・若づくりが過ぎるのはよくないと思うんだ・・・。
何はともあれ、無事丁坂両側の峠道を無事レポし終える事が出来ました・・・。
写真データが消えてたのは、ホントショックだったなぁ・・・。
次回は恐らく誰もが認めるであろう。
福井険道界、最強のあの道をご紹介します!
お見逃しなく!!
以上、丁坂Reverse編