旧国道8号第4弾 赤萩防災旧道 前編
今回紹介するのは国道8号の旧道の中でも最も新しい区間。
旧道で新しいってのも妙な表現ですが・・・。
場所はここ!
この周辺は国道8号全体においても特に山深く、事故多発地帯でした。
そこで国道交通省および福井県はこの周辺の包括的な改良に乗り出します。
その工事の名称からこの周辺の改良道路区間は合わせてこう呼ばれます。
赤萩防災
国道8号旧道赤萩防災旧道編!
レポスタート!!
地図を見てもわかる通り、赤萩防災は直接的には国道8号の改良工事ですが、そこに接続する道も無事では済みません。
ここでは国道305号がその餌食になっていますね。
ちなみにここを左に曲がれば越前海岸隧道群、右に曲がれば菅谷峠(すげんたんとうげ・レポ未)で行き止まりとなります。
ちかく菅谷峠はトンネルが掘られるそうです。
旧南条町から旧河野村にようやく道が繋がると思うと感慨深いものもありますね。
これまで林道しかなかったんだから・・・。
上の写真ではてぃーだくんの後ろに隠れていましたが、堂々と見せちゃいましょう。
ここがその入り口となるガードレール兼バリケード。
直線的な現道と鋭角に谷に沿う旧道。
基本通りの光景です。
馬背峠を思い出す現役でも通用しそうな廃道。
それもそのはず、この区間が配されたのはわずか2年前。
アスファルトが敷かれた廃道の2年は、道を自然に帰すには遠く及ばない時間です。
今回はチャリ探索だけど、藪とは無縁だぜ!!
がっかりした?
僕は嬉しいよ!!
今回探索のベストショット!!
僕は当然、この区間を車で走ったことがあります。
走ったことがある道の廃道と、そうでない道の廃道ではやはり思い入れに違いが出ます。
僕はあのロックシェッドもその先のカーブも鮮明に覚えています。
初めて菅谷峠探索に挫折した時も、この先のカーブを右折したな・・・。
いろんな思い出がよみがえります・・・。
しかし・・・、
ゲートインからわずか数10mでベストショット出ちゃったんだけど。
大丈夫かこの探索(笑)
どっかで燃え尽きたら笑ってやってください・・・。
でかい蜘蛛でも潜んでるのか!!
怖いよぉ。蜘蛛は苦手だよぉ。
しかし実際このビニールテープは謎でした。
忍者のトラップ?
ただの悪戯??
なんなんだろう・・・?
新桜橋の赤いシルエットが美しいですね。
1ケタは国道の中でも最重要幹線に与えられる勲章です。
だからこそ、線形改良が頻繁に行われます。
この区間も「国道8号」じゃなければ、今なお現役だったことでしょう。
道の世界でもトップクラスは常に新しいものを取り入れねばならないのです。
今は誰にも見られることのない標識は緑の浸食に埋もれています。
彼はいずれここで朽ち果てていく運命なのでしょう。
廃道の廃道たる光景に心が締めつけられます。
本格的な封鎖ゲートはロックシェッドと同時に現れました。
さぁここからどうするか。
この先へ抜ける手立ては上か右か左か。
上は血まみれを覚悟すれば行けそうですが・・・。
・・・血まみれは無しの方向で・・・
左の防御も思いのほか完璧。
身一つなら行けそうですが、生憎チャリもご一緒。
お二人様で先へ進めなければ、戻りがきついなぁ。
右は・・・、うん、いけるねこれは。
チャリは飛んでもらえばいいんだから。
おじゃましま~す!
どうやって越えたかは想像にお任せしますが、
おススメできる方法じゃないので、真似しないでくださいね!
言える立場じゃないか・・・。
この光景が見たかった!!
これが緩やかに死を待つロックシェッドの今の姿。
国道の喧騒も今は昔。
ただ静寂だけが辺りを包んでいます。
天井グロイ。
これぞまさに廃道の光景。
美しいものだけが廃道の景色じゃないのです!!
反対も当然封鎖ですよ。
しかしここは脇が甘い。
ガードレールを跨げば楽に抜けれます。
なかなか惹かれる光景です。
こういう巨大構造物の遺構も1ケタ国道の廃道ならではです。
あと10年後、どんな姿になっているのか。
また来ないといけないですね。
脇から下るこの道も実は国道の旧道です。
とはいっても国道8号ではなく国道305号の旧道。
赤萩防災のある意味巻き添えを喰らった区間です。
まぁそのおかげでこの鋭角交差点は解消されたわけですが・・・。
旧道におにぎりが残ってる!!
そしてこのアングルでおにぎりを見るのも珍しいな。
だいたいいつも見上げてるから新鮮です。
というかもしかして今も国道として指定されてるのかな?
たぶん違うと思うけど・・・。
さて次回は大型遺構2連発でお送りします!
お楽しみに!!