木材の選択 無垢材・集成材・合板
無垢材
無垢材とは原木から切り出し、乾燥させた木材で、異方性により、反りやわれ、ねじ れが生じます。
これを防ぐための工夫が必要です。たとえば、無垢材のテーブルの甲板 は、反りを防ぐために吸付棧(すいつきざん)を裏側に取り付けます。
また、幕板(まくいた)と甲板(こういた)の取り付けには、駒止めを使って甲板が収縮しても、 その動きを妨げないようにします。
ケヤキの無垢材
木目が美しく、日本を代表する木です。
集成材
集成材は、板材を接着剤で貼りあわせた材で、反りや割れは起こりにくく、幅や長さや厚さともさまざまに対応できるので多く使われています。
いろいろな樹種の集成材が 販売されています。机やテーブルの甲板に使うと便利。
合板
合板は丸太をカツラ剥きにした単板を木目が直行するように接着した板。単板のことをベニアといいます。
普通は、奇数枚のベニアをはりあわます。大きさは3(尺)×6(尺) (サブロク)=910×1820mm、3×8(サンパチ)=910×2430mm など。
なお、コンパネはコンクリートパネルの略した言い方で、厚さ 12mm、900×1800mm です。
天然木化粧合板(突板貼り合板・突板合板)
ラワン合板などにカツラ剥きした天然木の突板(厚さは 0.2mm 程度)を貼りあわせた板で、さまざまな樹種があり、内装や 家具に使用されます。
構造用合板
家の壁や床や屋根など下地材として広く用いられています。
その他、木を細かく粉砕して、接着剤で固めた MDF(中密度繊維板=Medium Density Fiberboard)や OSB(配向性ストランドボード=Oriented Strand Board)といって、 木材を短冊状にして、方向を同じにして接着した合板があります。
下の写真はOSBです。