滋賀県道285号中河内木之本線 幻のダム編
旧道とはいえ、通行止めの本気度が窺えます。
看板はこの先の県道で接続する市道のものですね。
12月31日までというのがこの先も永続的に通行止めなんだろうという事実をやんわり伝えています。
そして奥川並は滋賀県最奥の秘境ともいえる場所。
岐阜県が全国に名を轟かす極悪廃道「ホハレ峠(レポ未)」にも近い、恐ろしい場所です。
ここも行ってみたいな・・・。
夏草に埋もれかけながらも現役としての矜持を見せつける県道285号。
この程度ならまだまだ険道として美味しく頂けますね。
川を巻くように大回りする旧道に対し、北海道トンネルは川に迫り出す半島をぶち抜いて直線的に道を通しています。
このわかりやすい新道旧道の関係が好感持てますね。
まぁどっちも通れませんが。
素晴らしき夏の風景
ここから道はいよいよ両白山地の裾野を攻めだします。
現場ではくそ暑かったですが、こうしてみるとその苦労を吹き飛ばすほど素晴らしい「道のある風景写真」が撮れました。
しかしいつまでこの道の規格は続くのでしょうか?
現道に復帰した途端、センターラインこそ無い物の、トラック同士でも楽に離合できるレベルが続いています。
そしてかなりしつこく通行止めの看板が出てきます。
やっぱこの先の市道の為に完全封鎖はできないんでしょうか?
事実、車はかなり停まっていました。
移設されたっぽい立派な祠がありました。
中にはお地蔵様がいらっしゃると思われます。
手を合わせて先へ進みます。
なにせここから先こそが僕の見たかった道なのです!!
しかしこの道、なんか未成道臭がするんだよなぁ。
この橋とかもろじゃない??
橋の向こうでどうやら・・・、
限界が来たらしい
まぁ無理は体に良くないよね・・・。
しかしまだ見栄を張りたい県道285号。
橋を新設してました。
しかし個人的にはここは旧橋を行かなければいけないでしょう。
これがなかなか衝撃的。
この狭さはなかなかのもんだろ!!
しゃりおくんなら発狂してるぞ!!
比較対象として置いたチャリとほぼ同じ幅・・・。
まさに軽トラサイズですね・・・。
一応お名前を・・・、
旧小原橋(おはらばし)
こいつは四輪車ではかなり気合を入れねばなりません・・・。
新橋は中路ワーレントラス橋でした。
中路構造って横から見ると面白いよね。
橋の先には広場がありました。
そしてここにこの道路改良の原因が掲げられていました。
丹生ダム(にゅうダム)
1億5000万トンという貯水量を有する超巨大ダム建設予定地がまさにここ。
先ほどの高規格道路は、ダムへの道を改良する為の工事だったのです。
しかしこの丹生ダム。
建設されるか否かがかなり不透明な状況です。
嘉田滋賀県知事の掲げる脱ダムの影響をまともに受けたこのダムは、1980年の計画から33年が立った現在でも、まだ「作るか作らないか」の議論が行われているのです。
完成予定は2010年・・・。
まだまだこの道はここに在り続けそうです・・・。