岐阜遠征第2弾 国道365号上石津トンネル旧道 前編
国道365号
このブログで僕の拠点である敦賀市を通過しないにもかかわらず、最多出演を果たしている国道です。
直接、探索対象となったレポは5つ
越前海岸隧道群(国道305号重複)
間接的だともうわからないくらいよく出てます(笑)。
こんだけ出てるんだからちょっとくらい紹介してあげないと可哀そうかな。
国道365号
起点:石川県加賀市 終点:三重県四日市市
列島横断国道の一つです。
路線延長:225.6km
僕の知る限り、列島横断国道の中では最も短い路線です。
敦賀-名古屋間という列島が最も狭まる部分を突っ切るルートをとっているのがその要因ですね。
通過自治体:
・石川県加賀市
・福井県あわら市-坂井市-福井市-丹生郡越前町-越前市-南条郡南越前町
・滋賀県長浜市-米原市
・岐阜県不破郡関ケ原町-大垣市
・三重県いなべ市-員弁郡東員町-四日市市
非常に多くの市町を通る国道です。
特に福井県内ですが、滋賀県も長浜市の巨大化が無ければかなり多くの市町を通っていました。
まぁ言葉は連ねましたが、見てもらうのが早いので地図をご覧ください。
僕の拠点である福井県内に探索区間が集中してるのは単純に近いからというだけの理由ではありません。
国道365号は、ここにしかネタになるような区間が存在しない超優良ルーティングの国道なのです。
特に長浜-関ヶ原の区間は旧東海道本線、長浜市内の余呉-木之本間は旧北陸本線を踏襲するルーティングとなっていて一切の死角無し!
のように見えますが!!
やはりそこはさすが岐阜県。
険しさ、山深さ、谷深さが違います。
八田トンネルから滋賀県を越えて初めてトンネルが現れるここにネタはありました。
場所はここ!!
地図の縮尺でかすぎて良くわからん(笑)
とりあえず現地へ!!
ここが八田トンネル以来、約100kmぶりのトンネルとなる上石津トンネル(かみいしづトンネル)です。(2021年現在は椿坂峠トンネルがありますがそれでも福井県以来)
2006年に大垣市に編入される前は養老郡上石津町という独自の町でしたが、現在の位置づけは「大垣市上石津町地域自治区」というものになっているそうです。
飛び地となっているので、それも仕方ないかな。
ちなみに同日に同じく編入した安八郡墨俣町(あんぱちぐんすのまたちょう)も同様の扱いです。
いい加減詳しい地図を・・・。
トンネルを避けるように川沿いに細い道がうねうねしてるのがわかるかと思います。
これが上石津トンネル郡の旧道、今回の探索対象です。
え、もう一つ気になる道がある??
わかってますって!
関ヶ原側からトンネル坑口左に延びる道がこちら。
いい感じのワインディングロードが期待できそうです。
しかしそれ以上に気になる「全面通行止め」
・・・最悪徒歩だな・・・。
さすが旧国道、ゲートもバッチリ完備です。
ただ全面通行止めなら・・・、
今こそ作動させるべき時なんじゃないでしょうか??
封鎖基準がよくわからん。
いわゆる駒止めと言われるコンクリートブロック。
昭和30年代以前に作られた国道にはガードレールの先輩としてよく使われています。
大内隧道でも見かけましたね。
これでだいたい道の古さが予想できます。
センターラインこそありませんが、2車線幅の確保された走りやすい道です。
「トンネル嫌いだし、景色楽しみながらのんびり行こう」という人はこっちに入ってもいいでしょう。
それくらい心穏やかになれる道です。
これ嫌だなぁ。
入りやすい旧道ではよく見られるんですが。
こういうのは芸術じゃないよねぇ。
修行が足りません!!
多良峡(たらきょう)
それがこの渓谷の名前です。
飛騨美濃紅葉33選に選出された紅葉の名所。
この辺りではまだ川から遠いですが、既に川の音が聞こえています。
なんかごついの見えてきた!!
いや待て待て、とりあえずその手前だ。
右に折れる道を見てみよう・・・。
この辺、地図には載っていない林道が数多く分岐しています。
これもその一つなんですが、どこに行くんだろう・・・?
こっち方面と言えばアレか??
並み木の連なる連絡路。
トンネル内で何かが起きた際の緊急避難路なのでしょう。
これトンネル通る時、気になってたんですよねぇ。
やっぱりこの道に繋がってました。
静寂の世界から轟音の世界へ。
この場面変換は旧道と現道を隔てる歴然とした差。
正確に言えばこの旧道はまだ生きている道です。
しかし一線を退いたロートル。
「老兵死なずしてただ去るのみ」
このセリフを思い出しました。
この区間は3つのトンネルをロックシェッドで覆って1つのトンネルのように扱っています。
その為、間に挟まれている上石津第二トンネルの扁額は大変レア。
ここに紹介しといてやるからな!!
ちなみにここから車で脱出することはできません。
避難路は徒歩が基本ですからね。
しかしわざわざロックシェッドをこちらに延長しているということは、過去には旧道へアクセスできた時期もあったのでしょう。
初めてここを通った10年前はこの措置は無かったような気がするんですが、気のせいかも。
詳しくご存じの方、教えてください!
トンネル連絡路脇からすぐに林道が分岐していました。
加瀬尾林道(かせおりんどう・レポ未)
これはどこに繋がる林道なんでしょうか。
やっぱこれもアレかな・・・?
思わせぶりですいません・・・。
そして道はいよいよ・・・、
予告は正しかった!!
もちろん徒歩で行ける所まで!!