岐阜遠征第4弾 関ケ原の謎の穴 後編
日本帝国陸軍関ケ原火薬庫
近畿と東海、そして太平洋側と日本海側の中心に位置する関ケ原。
火薬保管庫としてこれほど適した位置はなかなか無いでしょう。
海岸線からは程よく遠いので、爆撃される心配も少ないです。
この火薬庫は多くの遺構を遺しています。
まぁこちらは僕の守備範囲外なのでレポはしませんが、穴好き(笑)には堪らないかも・・・。
しかし多くの遺構が残り、周りを土塁が取り囲んでいるということは・・・、
まだ穴あるんじゃない??
そんな疑惑が浮かぶのは当然というもの。
そこで目を付けたのがこの道。
奥に廃線の築堤のように連なる土塁が見えています。
実はこのほかに2ヶ所ほど突入しましたがあえなく敗走。
やっぱ目星も付けずに突入は甘かったか・・・。
ここを最後と決めて、歩き始めます。
しかしここには希望がありました。
哨舎(しょうしゃ)
いわゆる見張り小屋です。
この中に歩兵が入って火薬庫に不審者が入らないよう防衛していたと言います。
これがあるということはここは入口だということ。
可能性高いでしょ??
しかしここは広場が広がるだけで、無駄足でした。(写真撮り忘れた・・・)
ただ体にクモの巣を絡みつけただけ・・・。
しかしそれではこの場所を見張る説明がつかない!
この哨舎は別の場所のものを移築されたものなのかも・・・?
(この説はのちの机上調査で立証されましたが)
それとももはや跡も残さず破壊されたのか・・・。
しかしあの土塁に掘られた隧道を跡も残さず崩すこと等可能でしょうか・・・?
諦めきれない・・・。
・・・ん?
これさ・・・。
なんか・・・
右にも道見えない??
廃道発見!!
これを現役とは言わせねえよ!!
日本武尊の腰かけ石の案内あったけど、きっとそれもこっちだったんでしょうね。
見分けられるのはオブローダーくらいでしょうが。
隧道発見!!
焦りすぎてブレブレですな。
この時の喜びはかなりのものでした。
3連続失敗の後でしたから。
どれ、近づいてみましょう・・・。
直前の状況が嘘のように綺麗な隧道。
関ケ原第二火薬庫隧道(仮称)
第一隧道と同じく、こちらも間違いなく土塁の下を穿っています。
出てすぐは凄く綺麗なのに、突然ぷっつりと道が切れる・・・。
これはいったい何だろう?
なぜか見に行きませんでしたが、あの辺りに腰かけ石があったのかな?
石垣が整備されていて、観光地っぽい雰囲気でした。
こちらが火薬庫側の坑口。
なんか千と千尋の神隠しのあの隧道を想像しちゃいました。
抜けた先は・・・県道です。
隧道内には側溝が通っていました。
一瞬、舗装!と色めき立ったのは内緒です(笑)
側溝から流れ出た水は、貯水池のような場所に行きつきます。
なんか作りが古そうですが、これも戦時のものなのでしょうか?
これには疑問が残ります・・・。
これがこの隧道達の全体図。
なかなか味のある穴が揃ってる路線ですねぇ。
いまいちマイナーな物件ですが、個人的には大満足の探索でした。
ここいいよ!おススメ!!
さて県道に復帰です。
とはいっても地図を見てわかる通り、残りはあと少し。
関ケ原市街というのは国道365号周辺を言うのでしょう。
残り3km。
車なら3分です。
メナードランドの名残りかな・・・?
時計台がちょっと浮いてるぞ・・・。
そしてこの空気になじめない時計台を過ぎれば・・・、
国道365号に帰ってきて終了です。
ここは滋賀県米原市にも程近い玉交差点。
さて今年初となった岐阜遠征も今回で終了。
次回からは通常営業となります。
今年中にもう一回岐阜遠征行きたいなぁ・・・。
以上、岐阜遠征第4弾 関ケ原の謎の穴改め!
関ケ原火薬庫隧道群編