田烏隧道 小浜側 後編
前回の予感。
これは来るな。
隧道が来る形だよ。
右にはもう山しかない状態で右に曲がるというのは、もう穴を掘るしか道を作りようがないはずなのです。
しかしここで足元には不穏なものが・・・、
ほね!!・・・だよね・・・?
まぁサイズ的にどう考えても人間のものではなさそうなので(大腿骨だよね、たぶん)、事件性はなさそうですが。
なかなかこのご時世、自然界で骨と出くわす機会もそうないわけで・・・。
いやぁ、一瞬血の気引いたよ・・・。
右カーブの先で道はぷっつり終わっていました。
こんなに隧道疑定地がわかりやすい旧道も珍しい・・・。
そしてここからは完全廃道というわけか。
その証拠に、右の路肩(というか路上)には通行止めを示す看板や簡易バリが捨て置かれていました。
この付近に何が起きているのかわかりませんが、道路関連設置物の墓場のような様相を呈しているこの広場。
これってガードロープの支柱じゃないの?
奥には「警笛鳴らせ」の標識もありました。
もっと漁ってれば珍しい標識に出会えたかも・・・?
もったいぶっていても仕方ないので、いよいよ隧道を探しましょう。
まずはアスファルトの切れ目です。
確実に言えるのは、明らかに人工的な盛り土がなされているということ。
いわゆる廃道化工事を受けているということがわかります。
・・・これは完全埋没もありうるか・・・。
登ってみました。
何となくここが道だったんだろうなぁという雰囲気です。
しかし地形的にはまさにどん詰まり。
隧道は間違いなくここにあります。
というか実は見えてるんですが・・・。
抗口発見!!
だけどあれ・・・、絶望的じゃね・・・??
なぜボートが・・・?
やっぱ私有地なのかな?この辺り?
あ、いけね。
また焦らしちゃった・・・。
抗口全体を覆う土壁は、当たり前のこととはいえ高く、しかも表面が苔むしていてなかなか登るには難儀しました。
右側に自然のガレなのか、先人たちの爪痕なのかはわかりませんが、比較的傾斜のゆるやかな場所を見つけここから登攀。
よし!!
扁額があるぞ!!
さぁこの先・・・、隧道は口を開けているのか??
キターーーーーーー!!!!
開口確認!!
努力は報われたぜ!!
長野隧道並みの狭さだ!!
ただここで問題発生!!
先生!この隧道・・・、
めちゃくちゃ臭いです!!
これはあかん、まじであかん。
これはきっと入ったら死ぬやつや・・・。
いや、死にはせんかもしれんけど、きっと今後の活動に支障が出るほどのトラウマを負いかねん。
写真はあまりの臭さに飛びのいた際に訳も分からず撮影した一枚。
においの内訳は・・・、
蝙蝠の糞 60%
腐った泥臭さ 20%
なんかよくわからん未知の臭気 20%
たぶんこれ、なんか発酵が進んで出ちゃいけないガスとか出てるんじゃねえの??
顔突っ込んだまま意識失って倒れたら、あの急斜面を滑り落ちて臭い隧道にカップインだぞ!
ひどい罠だ!!
前代未聞の臭い穴、田烏隧道・・・。
僕は本当はこの穴を貫通して、反対側に出る予定でした。
しかしここでマジで命の危険を感じた僕は急遽作戦変更。
しゃりお君で反対側を目指します。
思ったより隧道手前ではしゃぎすぎたので、変則4部作とします。
これで第2回終了。
あと2回、乞うご期待!