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この道往けば act2

嵯峨隧道

2019.12.14 16:18

今回の物件はちょっと番外編になります。

というのもここは道ではない。

しかし僕が見落とせないものがあるのです。

ここは三方五湖。

三方郡美浜町と三方上中郡若狭町の町境です。

赤丸の部分をよく見てみると・・・、

ZUIDOU!!

こんな近くにまだ見ぬ隧道がある。

たとえ中には入れなくても、行かねばなるまい!!

レポのスタートはこの交差点。

福井県道214号日向郷市線(ひるがごういちせん)

ここはこの県道が直角に左折する交差点です。

正面のこんもりした緑は飯切山(いぎりやま)、里山という言葉が似合います。

この飯切山には遊歩道があります。

真裏が海に突出しているということもあり、古くから景観に優れる山として親しまれていたようです。

まぁお手軽だよね。

橋が見えてきました。

早瀬橋(はやせばし)


実はこの橋が架かっているのは川ではなく水路。

ここは三方五湖を形成する湖の一つである久々子湖(くぐしこ)から海に繋がる人工水路なのです。

ちなみに久々子湖は汽水湖。

海水と淡水の中間の湖です。

三方五湖はラムサール条約登録湿地。

観光化には早くから力を入れています。

左の施設は三方五湖のうち日向湖を除く4つの湖を巡る観光船の発着所です。

この日はもう営業を終了していて静かなもんでした。

ちなみに日向湖だけ行けない理由は、今回の探索対象が大きく影響を及ぼしていたりします。

そしてここはこの辺りを探索するとかなりの頻度で現れる観光道路。

三方五湖レインボーライン

(みかたごこレインボーライン)

塩坂越編でこのブログにも登場しています。

恋人の聖地だそうですよ?

いかがですか?

奥に再び橋が見えました。

日向橋(ひるがばし)

県道はまだ先に行きますが、僕の行くべき道は橋の手前を左です。

ちなみにこの川も運河です。

三方五湖から海に流出するのは、上記の早瀬水路とこの日向水路の2つのみです。

美浜といえばへしこ。

美浜町の公認ゆるキャラはへしこちゃんです。


置いてけぼりであろう大多数の方に説明すると、へしこはこのあたりの郷土料理です。

簡単に言うならサバの糠漬け。

鯖街道で塩漬けにした鯖に端を発するといわれる、若狭民のソウルフードです。

白ご飯か日本酒でやると最高ですよ!

ぜひ早瀬浦で!

日向湖(ひるがこ)

三方五湖唯一の海水湖。

そして唯一往来のできない湖です。

ここから先は美浜町道となります。

しかしいきなり港町全開の雰囲気。

こういう雰囲気は嫌いじゃありません。

狭いねぇ・・・。

まぁしゃりおくんが行けるんだから大概の車は行けますよ。

そして港町だから猫がいっぱい。

癒されてしまう!!

ここで再びレインボーラインが顔を出します。

そしてこのレインボーラインと国道27号のアクセス路として機能する県道との交差点でもあります。

福井県道244号三方五湖公園線

このレポにはぜひ登場いただきたい路線でした。

しかし僕の行く先はこの県道ではなく、その手前を右折する・・・

お前や!!

この町道はちょうど日向湖を1周するように作られています。

この辺りは県道から割れたてちょうど半分くらいの地点。

南側の底あたりです。

つまりはそろそろ・・・、

ここだ!!

え?

何の変哲もない橋?

そう橋は普通。

問題はこの右側です。

(一度通り過ぎて撮影しております)

嵯峨隧道(さがずいどう)

水路隧道につき正面からの撮影は難しいのでご了承ください。

水路隧道とはいえ、しっかり扁額も掲げられています。


嵯峨隧道

1799年竣工

もちろんこれは初代嵯峨隧道の話です。

200年以上前の隧道は当然現在は作り直されています。


一度閉塞した隧道を作り直したのは昭和に入ってからの話です。

1934年(昭和9年)現在の嵯峨隧道が完成します。

現在の姿は昭和55年に改修されたもの。

コンクリートで固められたのは昭和9年のようです。

なんのことはない水路隧道。

されどこれほどまでに歴史の重みのある隧道なのです。

今回は美浜側しか回れませんでしたが、今度は水門のある若狭側をご紹介したいと思います。


ひとまずは・・・、嵯峨隧道編