ミノ◇Vogue 2016年5月号
HELLO, SUNSHINE
映画<ケチュン御婆><相性><二人の男>、ドラマ<花郎:ザ ビギニング>まで今年4本の作品に名前をあげたシャイニー ミンホは成長期の子どものように育っている。
‘最善を尽くす男’ミノは明日に向かって今日を生きる。
ミノを再び振り返ってみようと思うのは、後ろより前を見る前向きなエネルギーだ。
俳優とは、どんなキャラクターも表現しなければならない存在だが、実際俳優が持っているエネルギーと相性がぴったり合わさったとき、誰も予想できなかった輝きを放つ。
ミノの場合は、純度の高いパワフルなエネルギーがその役割を果たすものだ。
アイドルとしてキャリアを開始した演技者が持っている有利なものがあるとすれば、基礎の重要性を誰よりもよくわかっている点だろう。
新曲をもらい、コンセプトをつかみ、極限に近い練習を経てステージに立つ過程が、台本をもらってキャラクターに溶け込みカメラの前に立つ過程と似ている。
“作品に入ると、そのキャラクターがどんな性格なのか、どんな幼少期を過ごしてきたのか想像して、その特徴をずらっと並べて整理してみます。
そして普段も僕がそのキャラクターだと思い込みながら生活するタイプです。”
ステージへあがる前に服を着替えるように、ミノは作品に出会うとキャラクターという服を着る。
歌手と演技の並行で忙しいスケジュールに対応する方式も‘基本から’だ。
“僕は誰にも負けないような体力があるので、徹夜してでもやります。
とりあえず、体を直接動かしてみながら何とか進んでいく感じです。
直接ぶつかることが役に立つときがあります。”
正攻法だけでは正解が無い演技のために、彼は最近見知らぬ状況に自らを置いたりもして、せっせと展示会に通いながら、余裕ができた夕方は1人で映画館に行き韓国映画を漏らさずまとめて観る。
こんな過程が楽しく、また力になる。
実は彼より遅く演技を始めたが、恐ろしい演技力で好評価を受けたイム・シワン、ド・ギョンスを思い出してみると、ミノは生まれつきの演技者ではないかもしれない。
街頭でキャスティングされた瞬間からミノは長い時間、才能と努力の間で自らを鍛錬してきた。
“一生懸命がんばります”で、自分を証明しなければならなかった過去。
‘一生懸命’は、後悔を減らすための最善のようだった。
“才能と努力の間に葛藤がないわけありません。
でも、才能のせいにはしたくないです。
一生懸命やっていれば、いつか自分も知らない才能が出ることもあると思うんです。
才能は誰にでも与えられるものなので、まだ僕が知らない才能があるかもしれません。”
マンガの主人公として生きられるなら、ミノは<スラムダンク>の桜木花道や<ワンピース>のルフィを選びたいと言った。
無謀に見えるかもしれないが応援したくなるようなキャラクターが、彼が目指す生き方だ。
幼い頃、‘TVに僕が出たらどんなだろう?’と想像しながら漠然と俳優を夢見てきた少年はもう、スクリーンを通して自分を観る人たちとの共感を夢見る。
ミノは自分に与えられたチャンスに対して二重的な視線が存在することも知っている。
“今年、僕は‘基盤を固めよう’という目標を立てました。
どんなことでも基礎が重要で、基盤をきちんと固めておけば後になって崩れることはないだろうと考えます。
最終目標の前で揺らがないために。”
演技と一発勝負を展開しようとするミノの努力が今年は観客の心に届くだろうか。
成長を夢見る者には応援を送るようになる。
敗北を知らない男 桜木花道の無謀な挑戦は、結局成功した。
朗らかに、そして、輝くように。
S H I N e e
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