郷愁の風景

【奈良県】洞泉寺町(大和郡山市)

2020.02.26 04:57

奈良県には戦前、公許の遊廓が三か所存在し、そのうちの2つが大和郡山市にあった(もう一つは奈良市木辻)。 

洞泉寺町はその名の通り洞泉寺の門前町だが、江戸時代にその参道に連なる遊廓ができ、『全国遊郭案内』によれば「貸座敷は目下十七軒あつて、娼妓は百五十人居る」。 

現在も狭い範囲で妓楼建築が多く残り、そのほとんどが住居として大事に使われており、密度が高い。 

もう一か所の東岡町と合せて訪れると、その差異の大きさに愕くこと請け合いだろう。