紀伊半島遠征第1弾 荷坂峠 後編
荷坂峠は現在、度会郡大紀町(わたらいぐんたいきちょう)と北牟婁郡紀北町(きたむろぐんきほくちょう)を隔てる峠となっています。
しかしそこは白看板、当然のように合併前の自治体の名前がそこに記載されています。
紀北町側は同じく北牟婁郡に所属していた町。
長島町(ながしまちょう)
実は三重県にはかつてもう一つ長島町が存在していました。
それはかの有名な長島スパーランドを有する桑名郡(くわなぐん)の町です。
その為、昭和45年には「紀伊長島町(きいながしまちょう)」と町名変更しています。
おそらく現在、「長島町」の看板が残るのはここだけではないでしょうか。
貴重な存在です。
そして大紀町側は同じく度会郡に所属していた村。
大内山村(おおうちやまむら)
この村最大のセールスポイントは何と言っても「大内山牛乳」でしょう。
三重県ではほぼすべてのスーパーで見ることができます。
道の駅やサービスエリアなどでも購入できますので、三重県にお立ち寄りの際は一度購入してみてはいかがでしょうか?
美味しいよ♪(回し者ではありません)
そして白看板を過ぎたら・・・、あれ・・・?
道の様子が・・・、
おかしいような・・・
崩れてるだろこれ!!
いつもの国道廃道じゃねえか!!
実は上の地点は既に世界遺産熊野古道ではなく、ただの国道廃道なのです。
現地でも全然気づかなかった道が看板の裏に続いていたらしく、こちらが熊野古道だったそうで。
写真だと赤が国道旧道、青が熊野古道です。
これ、たぶん間違える人かなり多いと思うんですが。
道なりは旧道ですし・・・。
先日までやっていた大谷隧道群旧道を思い出す、未舗装の国道旧道。
これだよ、僕が見たかったのは。
車両に対応した広い道幅の未舗装路。
美しいの一言です。
舗装すればまだまだ現役で行けそうですが、やはりブラインドカーブの多い悪線形。
トンネルは必要なものだったようですね。
ただやはり廃道であることは間違いないようで、状況はじわじわ悪くなってきました。
途中まで利用されている廃道の典型ですね。
ということは・・・、
この先道は悪化の一途・・・!
あと一歩で致命的という場面も現れました。
旧道とみれば同じ道の続きのはずですが、こうも状況が違うといささか憐みの目で見てしまいます。
落石の危険もあるので、あまり長居してはいけません。
散らかってるなぁ。
しかしこんな所にまで不法投棄をする人いるんですね。
世界遺産の山際、岩が転がっているのは本意ですが、ごみが散らかっているのはいただけません。
不法投棄は絶対にいけません!!
正直プチ探索のつもりだったこの峠。
しかし思いのほか楽しめました。
いいもん見たし・・・。
しかしそれもそろそろ・・・、
現道復帰
前回スタートした荷坂トンネルの南側です。
写真には写っていませんが、トンネルはフレームのすぐ右側にあるのでわかりやすいですね。
さてこれから長い長い紀伊半島遠征がスタートします。
非常に幸先よく、お宝をゲットしたこの集中探索。
今後とも、お楽しみに!
以上、紀伊半島遠征第1弾 荷坂峠編