紀伊半島遠征第5弾 紀北隧道群 道瀬隧道
さて3本目に突入した紀北隧道群シリーズ。
ここの隧道たちは一つ一つ違う表情があって飽きませんね。
そしてその連続性がまたいい。
紀北町内を走る国道42号にほぼ等間隔で現れる煉瓦隧道。
道が好きな人なら、等しく引かれる存在です。
さて3本目の場所。
北からたどれば、長島隧道から3本目に位置するので非常にわかりやすい位置にあります。
ほとんど等間隔に並んだ隧道たち。
わかりやすくていいですね!
そして3本目にして初めて現道トンネルと旧隧道が同じ名前!
ここにだけは注意が必要ですね。
それではいきましょう!
道瀬隧道(どうぜずいどう)
レポスタート!
これが現道の道瀬トンネル。
見事なストレートで貫いています。
では旧道はどこに?
例によって左側に目をやれば・・・、
はい!旧道発見!!
しかしなんだろう。
間違いなく旧道なんですが・・・。
この不思議な後付感・・・
すでに歩道になりきってやがる・・・。
なんて奴だ・・・!
しかしこの後付け感漂う道に唐突に現れる重厚な煉瓦隧道。
いいじゃないか!!
現道に負けず劣らずこっちも見事なストレート!
大正の石工、すごい腕だ!!
そして長い!
延長307mはかなりの長さ。
まぁ車道だった長島隧道は491m、海野隧道も207mあるので結構麻痺してきますが・・・。
長い長いと思ってた金ヶ崎隧道が290mか・・・。
まぁあそこは廃隧道だしね・・・。
旧隧道というのは大概の場合、現道トンネルより短い場合がほとんどですが、紀北隧道群の隧道たちはどれもほぼ変わらない長さを有しています。
そして長さの割に狭い!
これいろんなサイトで言われてますが、離合どうしてたんだろう・・・?
そんな場所なかったぞ・・・?
そしてここは扁額が妙に新しかったです。
これはなんか起きたんだろうな・・・。
事件の匂いがするぜ・・・。
ちなみに現在この隧道には正式名称があります。
道瀬歩道トンネル(どうぜほどうトンネル)
似合わない。
しかしここのポータルは全6つの隧道の中で抜群に保存状態がいい!
扁額惜しいんだよ!!
振り返って1枚。
これホント、トンネルって感じじゃないよね??
いやステレオタイプかもしれませんが。
どう見ても隧道だろ。
素掘り+コンクリ吹付だしさ。
え?
それより右??
待避所!!
ここまで1つもなかった待避所をここで発見!
正確に言うと長島隧道は車で通過してしまったので確認できていません。
もしかしたらあったかも。
というか延長から考えてあった可能性が高いか。
しまったなぁ。後の祭り・・・。
コンクリート吹付で若干、見えにくくなってますが見事なアーチ。
ここで車をやり過ごした人、何人くらいいるんだろうなぁ。
しっかし見れば見るほど長いなこの隧道は。
右上のパイプ(ダクト?)がなんか近未来的。
個人的にはFF7のミッドガルを思い出しました。
え?ネタ古い?
ところどころあるんですよ。
なんかやたら壁が抉れてるとこが。
これは崩れたのか?
どうなんだ?
ちょっと凹んでるレベルじゃないんだけど・・・。
僕は海野隧道編で大きな間違いをしていたかもしれません。
隧道の途中で煉瓦巻かないだろうと言っちゃいましたが・・・。
巻いてるね
このパターン初めて見たんだけど、全国的には結構あるんですかね?
しかし見どころの多い隧道です・・・。
お恥ずかしい・・・。
しかも結構断続的に現れる巻き立て区間。
煉瓦の赤茶色が照明に映えてます。
これはこれでいいな!
長い隧道にも現役なら必ず出口が訪れます。
この景色、やっぱ素晴らしい。
堂々たる佇まい。
歩道トンネルと聞いてこれが現れたら素直にビビると思います。
こちらも保存状態は良好。
そして長島隧道編で書かれた登録有形文化財。
それは実は長島隧道、海野隧道、そしてこの道瀬隧道、この3つが登録されています。
紀北地域ではわずか4つの登録有形文化遺産中3つが隧道!
熱いな!!
こちらの扁額はしっかり年季入ってました。
どうもこの隧道たちの扁額は一文字ずつ変える決まりでもあるようで、「道瀨隧道」となっていました。
まぁこちらが本来だったというだけかもしれませんが。
しかしなんで「道瀨」と「隧道」で「道」の略し方がこんなに違うんだろう?
素朴な疑問です・・・。
さて、ここまで3本の隧道を見てきました。
どれも素晴らしく個性のある、流石国の認めた文化遺産だと思います。
しかしオブローダーにとっての真価はこの先にある!
使い勝手よくてすでに3回目のこの看板(笑)
現在も現役の隧道についてもしっかり書かれています。
「長島隧道と海野、道瀬の3隧道は」と
つまりここから先の、三浦、相賀、尾鷲の3隧道は・・・、
ふ、皆まで言わないさ・・・。
以上、紀伊半島遠征 紀北隧道群 道瀬隧道編