紀伊半島遠征第11弾 引牛越 その頂編
和歌山県側最奥の人の営み。
これを過ぎればもはやそこは人の世界ではありません。
前回から見かける橋。橋はいい。いい年の取り方してる。
橋はいいけどおかしいだろ。
親柱おかしいだろ!!
現役県道なんだからどうにかしてやれよ!
鉄筋一本で踏みとどまるのが許されるのは廃橋だけだろ!
現役でこれしちゃまずいって!!
もはやいつ消えてなくなってもおかしくない親柱・・・。
ここにしっかりとその雄姿を刻み付けておきます・・・。
最終集落という言葉がふさわしい光景です。
ここは和歌山県田辺市菅野、限界集落の一つに数えられる地区でもあります。
いやいやいやいや。
この状態で「どうぞ♪」はおかしいだろ。
管理者も林道と勘違いしてないか?
しかしそろそろその管理者も変わるようです。
日本最大の村、再び。
奈良県吉野郡十津川村(よしのぐんとつかわむら)
再び長い付き合いになりそうです・・・。
紀伊山地のほぼ中心に位置する十津川村。
至る所に酷道、険道が溢れています。
まぁここも漏れなくその中の一つ。
強烈です。
ガードレールがあるだけマシだよ。
ここにいるとこれが良い道なような気がして困ります。
幻覚ですから、それ。
しかし少なくとも「なんとかしよう」という意思の見られるのはこの引牛越の特徴と言えそうです。
管理側としても牛廻越より、まだこっちの方が与しやすいという判断が見え隠れしています。
工事区間も死ぬ前に行われているようなので何よりですね。
橋も時代を感じる良い寂れ方をしています。
惜しむらくはほぼ全ての親柱からお名前が欠落している点。
どこ行っちゃったんだろうなぁ・・・。
やっぱ人為的なものなんでしょうが・・・。
明らかに標高が上がってきました。
もともと標高が高い地域なので、大体500mを越えなければ「高い」という印象を受けないのです。
やんわり流しましたが、この引牛越は峠と県境がずれている峠です。
峠の住所は奈良県十津川村に属しています。
この豪快に張られたフェンス。
もっこりしてたのを思い出します。
向こうは下、地肌だったからなぁ。
こっちはもう一枚着ているので安心です。
さてそんな下世話な話をしていると・・・、
引牛越、着。
標高751m、牛廻越より40m程低い位置にあります。
しかし何より・・・、
すっげえ存在感!!
峠手前には梯子がありました。
登ってみたかったんですが、重量制限にひっかかりました(汗。
今年の目標はダイエットかな・・・。
峠手前からさらに山奥に入り込む林道。
これはいったいどこに行くのか。
いつかチャリを持ち込んでもぐりこみたいところです。
さて、あとは下るだけ。
ここからはあの恐怖が再び僕に襲い掛かる!