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この道往けば act2

紀伊半島遠征第11弾 引牛越 陰と陽編

2019.12.15 02:41

林間トイレで英気を養った僕は、いよいよラストスパートに入ります。

ここはもう下りの中間地点、残りは1/4程度のはずです。

再び集落に突入します。

しかしこの辺りは「集落」と呼ぶには似つかわしくない、新しいおうちも見られます。

スローライフかな?

こういうのいいと思います!

トイレにもポスターが貼ってありましたが、この辺りはキノコが有名な様子。

日本屈指の降雨量を誇る紀伊山地、さらに菌の温床となる倒木も豊富。

そりゃキノコの楽園となるのもうなずけます。

・・・まさかあの大御所が年始に紀伊山地に来てたのって・・・、キノコの調査?

そういえばこの道は行って初めてのお地蔵様。

峠由来というよりは街道由来のようです。

牛廻越の十津川往来の枝線(もしくはこちらが本線)ということになります。


そしてお地蔵様に鳥居って初めて見ました。

神仏習合ってやつですかね?

そして再び人間の世界を離れる県道735号。

この潔さがだんだん好きになってきました。

3:1くらいの割合で人間界と魔界を往ったり来たりします。

しかし山にも写真のような会談が設けられているなど、少しずつ人の気配が感じられるようになってきました。

途中で分かれる道はほぼ全てピストン

エスケープルートなどありません。

それこそがこの道の本来の恐怖。

逃げ場のない闘いです。


ちなみにまれにどこかに繋がっていても、実態は廃道状態だったりするからわけが悪い。

ここよりは先の大峰山付近の方が林道網も発達しています。

うおおおおおお!!
これはいい!!

切り通しからの直で橋!

これは素晴らしいシチュエーションだ!!

橋の廃れ具合も完璧!!

全線通して2本目の隧道が現れました。

梅垣内隧道(うめがいとずいどう)

この辺りでは「垣内」は「がいと」と読むのが普通のようですね。

扁額も銘板もないシンプルな隧道でした。

どこかへ続く階段・・・。

地図でも確認できませんでしたが、このあたりだと熊野古道との関係が気になるところです。

隧道からの橋!!

ここにきてこんな美しい道路風景に巡り合えるとは!!

ラストにモチベーション上げてくれるじゃないか!!

欄干が逝っちゃったらしく、改造を受けてるのもまた良しということで・・・。

結構下ってきましたが、まだまだ豪快な切り通しですね。

補強されてないのもまたいいですね!

橋が増えてきたのも川との標高差がなくなってきたということ。

現在のようにでっかい橋脚建てれませんからね。

ここも改造受けてるな・・・。

再び集落へ。

ここは小壁(こかべ)という大きめの集落です。

少しずつ大きくなる集落でも、麓の近さを感じます。

ああ、425号っぽいわ。この風景。

走ったことある人ならわかるはず。

ある意味これがこの道の本来の光景なんでしょう。

なんともいい写真。

自画自賛です。

生活に密着している険道。

先ほどの橋とは違う「現役」を感じる写真、陰と陽のようですね。

何度目かの山道区間。

しかしここはもう魔界とは呼べないでしょう。

じわじわと強くなる街の匂い。


次回ついに引牛越、完全攻略!!