紀伊半島遠征第13弾 谷瀬の吊り橋編
林橋編において僕はレポの中で、「十津川村は吊り橋の楽園である」と記述しました。
日本最大(北方領土を除く)の村である十津川村は、東京23区より広い672.4km2の面積を有します。
ただしこの面積のほとんどは紀伊山地に属する山林で、そこに食い込むように熊野川(十津川)水系の川が渓谷を作っています。
つまり何が言いたいか。
峡谷を渡る人用橋といえば、自ずと結論は出ます。
これが十津川が吊り橋の楽園となった理由。
現在60基ほどあるといわれる吊り橋。
廃橋や小規模なものも含めれば80基以上とも言われます。
その吊り橋の中で頂点を極めるのが今回ご紹介する橋。
吊り橋に興味がなくても聞いたことはあるかも・・・、
谷瀬の吊り橋(たにぜのつりばし)
林橋と同じく国道168号にあるこの吊り橋。
しかし地図をご覧のとおり、ここはすっかり観光地化されています。
ある意味、十津川村の吊り橋ビジネスの中心地と言っても過言ではありません。
それではレポスタート!
現地にはこんな立派な看板の他、レストラン付きの休憩所や土産物屋がありますよ。
思ってたのとだいぶ違うなぁ・・・。
しかし看板には「日本一」の文字があり、これにはやはりテンションが上がります。
しかし調べてみるとどうも現在はこの1位の座から陥落しているようです。
ランキング(主径間)
1位 九重「夢」大吊橋(ここのえゆめおおつりばし・390m・レポ未)
2位 竜神大吊橋(りゅうじんおおつりばし・375m・レポ未)
3位 もみじ谷大吊橋(もみじばしおおつりばし・320m・レポ未)
4位 水の郷大つり橋(みずのさとおおつりばし・315m・レポ未)
5位 谷瀬の吊り橋(297.7m)
なんだ5位かと思ったでしょ?
しかしそれはこのベスト5の竣工年を見ると印象が変わります。
1位 九重「夢」大吊橋 2006年
2位 竜神大吊橋 1994年
3位 もみじ谷大吊橋 1999年
4位 水の郷大つり橋 1995年
5位 谷瀬の吊り橋 1954年
1994年に竜神大吊橋にその座を奪われるまで、実に40年間1位を守り続けたのがこの谷瀬の吊り橋。
ちなみに鉄線の吊り橋としては現在も日本一。
40年吊り橋界を引っ張り続けたナイスシルバー、そろそろご登場いただきましょう!
これが日本一
ちなみにここから写真があまり撮れませんでした。
ふきっさらしの橋の上を観光客が片側通行でひっきりなしに歩いているので立ち止まる余裕がなかったのです。
やり過ごしながらどうにか取れた写真ですが、ご容赦ください。
1月に吊り橋なんて誰もいないと思ったのに・・・。
案外アバウトな感じで止められてる踏み板。
いいよ!
こういう手作り感嫌いじゃない!
しかしさすがに観光地化されている吊り橋。
転落防止対策は完璧です。
個人的には林橋の方が好きなのはこういうところ。
やっぱ落ちるリスクがあってこその吊り橋かと思うんですよ。
僕の個人的な思いですけどね。
側面も抜かりありません。
胸あたりまできっちりネットが張られています。
子どもも安心ですね。
ただ日本一恐い吊り橋として一部で有名な夢想吊橋(むそうつりばし・レポ未)。
一回行ってみたいけど、たぶん渡れないだろうなぁ。
イメトレだけはしてるんですが(笑)
眼下の川は熊野川本流、林橋の架かっていた風屋ダムの上流に位置します。
やっぱり水量少ないですね。
下流の風景を撮影していたら、
痴話げんかしてるカップルにぶつかられて真剣に焦った時の写真。
林橋だったらたぶんなんか漏れてた。
涙とかいろいろ。
吊り橋で人を押すのは殺人未遂に等しい行為ですよ。
死んだかと思った・・・。
河原にはキャンプ場が作られていました。
どうやら水位はそれほど上がらないようですね。
・・・下からの撮影なんでしなかったんだろう・・・。
中央付近から国道側を撮影。
ちなみに国道から渡った先にある谷瀬集落は、現在ではこの橋を使わずとも対岸に行くことが可能です。
バスも来てるとか。
やっぱりそういう点でも個人的に林橋の方がいいなぁ・・・。
この注意、もうちょっと大きく書いた方がいいんじゃなかろうか??
そしてここ、通学路なのね。
流石現役村道。
高所恐怖症の人は十津川村には住めなさそうです。
さて歴代最大数の13弾まで来た紀伊半島遠征もついに残るはひとつ。
三重→和歌山→奈良と来て、最後は再び三重に戻ります。
こうご期待!
以上、紀伊半島遠征第13弾 谷瀬の吊り橋編