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この道往けば act2

小畑坂

2019.12.15 03:15

え、そこ峠だったの??

そんなことを言われてしまうかわいそうな峠たち。

現在も県道や市道が通っていて、立派に現役なのにいまいち脚光が当たらない。

そんな峠たちは全国に恐らく数知れずいると思われます。


僕の使命の一つが、そんな峠たちにスポットライトを当ててやるというもの。

そんな大それた思いを胸に今回のレポを始めさせていただきます!!

敦賀市内では馬坂峠のレポがまさにこれ。

現役県道が通る峠でありながら、その名を知るのは一握りの人たちです。

今回紹介する峠の現場はここ!

現在も市境をなす峠となっているのにこの影の薄さ・・・。

なにはともあれ、レポスタート!!

さてここがレポのスタート地点となる交差点です。

今いるのは嶺南の人間からするとあまり縁がない路線番号の道。

福井県道113号稲津松岡線(いなづまつおかせん)

この道にも峠があるのでこの探索後、もちろん攻めますよ~。

そして卒塔婆ヘキサがカーブミラーの陰からこんにちはしてるので、この交差点を右折します。

いい感じで峠が見えてますねぇ。

あそこにこれから向かうわけです。


今曲がったばかりの交差点を終点とするこの道、実は福井市内では誰もが通ったことがあるであろうあの道だったりします。

福井県道114号吉野福井線(よしのふくいせん)

とはいってもマニアじゃない方にはピンとこないでしょう。

しかしこう言いかえればわかるはず。

さくら通り

裁判所前交差点より東側がこの福井県道114号の受け持ちとなっています。

ちなみにその交差点が起点でもあり、そこより西は福井県道115号殿下福井線(でんかふくいせん・レポ未)が担当しています。


市内有数の幹線にもこんな場所があったんですねぇ。

まぁ正確に言えばここはまださくら通りではありませんが。

そういえばここも久々の登場となりますね。

吉田郡永平寺町(よしだぐんえいへいじちょう)

大本山永平寺のお膝元です。

ちなみに吉田郡も現在所属はこの永平寺町だけ。

平成の大合併で郡の意味が希薄になってますねぇ。

峠の名の由来となった小畑集落を県道はすり抜けていきます。

となれば、いよいよ始まりますよ。

小畑坂始まったな!!

意外と峠らしいじゃないかよ・・・。

いいじゃないか。

景色としては本格的だ!

どんどん行こうぜ!!

着いちゃったぜ・・・

小畑坂、着。

標高69m、やっぱりこういう峠は標高低いんだなぁ。

所で皆さん、法面の凹み気になるでしょ?

いらっしゃいました。

お地蔵様。

こういう心配りがうれしいですね。

今も大事にされているご様子のお地蔵様。

しっかり手を合わせて先を急ぎます。

大体の福井平野外輪の峠は福井側の方が険しくなっています。

ここもご多分に漏れず、なかなかの勾配です。

福井側から峠を見た写真。

ここは本当に標高の割に「峠らしい」峠です。

こういう古き良き峠はいつまでも残ってほしいですね。

ああいいなぁ。

この立体的なシケイン。

これこそ峠道。

こういう隠れた小さな名峠は僕の一番のお気に入りです。

写真でもわかるこの勾配。

実は結構なもんです。

ペットボトルを路面に建てたら倒れて転がっていくレベル。

なかなかバカにできません。

しかし勾配が急というのは一気に下っているということ。

一気に下るということはすぐに麓に着いちゃうということです。

道はすぐに福井平野に突入し、先ほど峠を越えたことを忘れるほどの日常感を醸し出し始めました。

ここまで来たら峠とは呼べませんね。

海まで続く平野が広がっています。


奥に見えるのは北陸自動車道。

東西に長い北陸をつなぐ大幹線です。

福井の若狭地方、新潟の下越地方(除く新潟市)を除くほぼすべての地域と接続しています。

いつもお世話になってます!

ちなみにすぐ高架をくぐるわけではなく、いったん手前の交差点を左折してすぐ右折する指定となっています。

この辺りは若干ややこしい。

高架をくぐればこのレポもおしまい。

そして高架の反対側には別の県道が待ち受けていました。

福井県道164号大畑松岡線

(おおはたまつおかせん)

嶺南の人間にはあまりなじみのない路線ですが、福井県立大学の前の道といえばあああそこかとなる人も多いでしょう。

比較的利用者の多い県道ですが、この辺りが一番通行量が少ないようです。


そしてそれを上回る通行量を誇るのがここから先の福井県道114号さくら通り。

この交差点から向こうが正式に「さくら通り」となる区間です。

直進的に福井市を横断し、市内の中心の一翼を担う通りとなるのです。

まぁ僕はここでUターンしますが(笑)

しかし短く知名度の低い峠の割に非常に楽しめた道でした。

この美しい景色はこの近くに来たらまた通りたくなる峠です。


以上、小畑坂編