旧安養寺隧道 前編
親子トンネル
そんな呼ばれ方をするトンネルがあります。
つまりは新旧の2つがあるトンネルのこと。
当ブログでは過去に塩坂越隧道がこれにあたります。
世間一般では新旧のトンネル2つともが現役の場合に使われる言葉ですね。
しかし我々オブローダーの世界ではそれは少し違います。
我々オブローダーの世界で「親子トンネル」とは・・・、
新旧2つとも廃隧道という偉業を達成したものを称える言葉
このブログでは過去に長野隧道群、清水谷隧道群(冒頭のみ)、を紹介しています。
廃線という意味では下荒井隧道郡もこれに含まれますね。
今回紹介するここも、そんな歴代の大物に肩を並べる存在というわけです。
そんな期待のスーパーノヴァはここ!
越前市(えちぜんし)の北西部。
越前町との市境ギリギリに位置するのが今回探索のトンネル。
現役のトンネルは語るには及ばないでしょう。
となれば目指すはやはり。
安養寺隧道(あんようじずいどう)
トンネルではなく隧道。
やはりこっち!
それではレポ開始!!
これが現道の安養寺トンネル。
新しいですねぇ。
平成15年竣工とのことなので11歳のトンネルです。
結構ベビーフェイス??
さて既に見えてますが、肝心の旧道はどうなっているのか。
詳しい地図をご覧ください。
しっかり描かれています。
この隧道群があるのは列記とした県道。
福井県道190号小曽原武生線
(おぞわらたけふせん)
ただの県道でも歴史ある道はあるのです。
さっそく行くとしましょうか!
舐めてたぜ、越前中央山地・・・。
まさかこんなに残雪があるとは・・・。
しかし僕も成長している!
しゃりおくんには長靴くらい常備してある!!
この程度で引き下がると思うなよ!!
そんな気持ち程度のバリケードすり抜けてくれる!!
一応2重バリケードになってるのか。
これは車両には入ってほしくない。
そんな思いが滲み出てる感じです。
そしてこの道の先人がいるみたいですね。
足跡がくっきり残ってました。
先人がいる以上、僕も負けるわけにはいきません!
ああなんかこの光景、あの悪夢を思い出すなぁ。
まぁあそこは南越前町でしたが、似たようなところでした。
しかし今日は歩き、足が抜けなくなるなんてことがなければ立ち往生は無いでしょう!
明らかに人間じゃない足跡も奥に続いてますが・・・。
形から判断してそれほど大きくない(ウサギかな?)動物のようですが、これも冬の廃道の醍醐味ですね。
むしろ人間の方が、向こうから見たら異端者なんですから。
静かに通過させてもらいましょう。
ベアベル鳴らしまくってますが。
日当たりというのはやはり雪の解け具合に大いに影響します。
樹冠の隙間にあたる場所ではこのように、センターラインまではっきり残る素晴らしい廃道を確認できました。
しかし雪のせいなのか、地図で見るより長く感じるこの旧道。
まぁ夕暮れという時間帯もあるのでしょうが。
仕事の合間の探索だとじっくり回れないのが難点ですね。
気持ちも急いてしまいます。
まぁ見事な廃道ですよ。
崩落もないですし、11年物の廃道としてはまぁ普通と言えますが、こういうのが好きでこの世界に足を踏み入れたわけでして。
隧道がなかったとしても訪れてみたい廃道です。
廃道は夕暮れが似合う
特にこんなアスファルトが残された廃道では特にそう思います。
何とも言えない侘しさ。
心に沁みます。
僕が隠れファンとなっている減速帯もここでは廃にまみれています。
左右から張り出す蔦がまたいい味出しています。
そしてこの蔦に塗れてたのが・・・、
ヘキサいらっしゃいました!!
これは嬉しい!
デジタルマップるがいまだにこの区間を「県道色」にしてあるのはあながち間違いじゃないのかも。
この辺りは越前市大虫町。
いえいえ腐海ではありません。
速度落とせもいい感じで寂れてます。
でもこれくらいなら現役でも見かけるか・・・。
しかしあのカーブミラー・・・。
そろそろだと思いませんか??
出た~~~~!!
次回、謎の現象が僕を襲う!!