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この道往けば act2

三重遠征第3弾 岐阜県道・三重県道107号時下野尻線

2019.12.15 03:40

越県県道

2つ以上の県を跨いで指定された県道。

僕はなぜかこいつが大好きです。

無駄に長い路線名だとか、別の県にまで行っちゃうワクワク感だとか、理由はいろいろあるんですが、その中でも特に要チェックなのが、越県県道は何かを秘めていることが多いのです。


福井でも塩汲峠柳ヶ瀬隧道で越県県道を取り扱っているので、僕の言いたいことは分かるかと思います。

ここにはいったい何があるのか・・・。

レポ、行ってみよう!!

今回は見る人によっては何でもない県道。

しかしここ、実はずっと前から気になっていた道でした。


これ見ようによっては国道365号の旧道に見えませんか?

実は机上調査不足で申し訳ないのですが、これに関しては確定できません。

もしご存知の方いらっしゃったら、ご一報願いたいです!

野尻橋編最後で紹介したこの写真。

ここが国道365号との交差点、県道的には終点にあたります。


この県道の名は、

岐阜県道・三重県道107号時下野尻線

(ときしたのじりせん)

さぁ行くぞ!!

スタート直後からいきなりややこしい交差点が登場。

思わず左に行きたくなりますが、ここは右が正解。

反射板に騙されてはいけません!!

ナイスストレート!!

他より一段低いところを走っているので、高架橋のような状態で市道が走っていきます。

高速みたいだな。

さっきのデジャヴのような交差点。

一つ違いがあるとすれば、ここは県道同士の交差点だということ。

直進は三重県道306号畑毛本郷線(はたけほんごうせん)。

この手前の交差点で重複し、この交差点で離脱したところです。

油断すると直進しそうになるな・・・。

基本的に片側1車線を有する規格の立派な県道です。

しかしだからこそ、旧国道じゃないかと疑っているわけで。

この辺りはゴルフ場が多く、写真のあたりでは道の両側がゴルフ場という状況になっています。

土地がある、自然が多い、いなべ市の特徴と言えます。

少しずつ山が近づいてきました。

県境が近づいてきたということと同義と言えますね。

いよいよ山区間突入!!

何を見せてくれるのか、楽しみです。

そしてやっぱりあった謎の物。

見つけちゃったよ・・・。

真新しい廃道

なんだこれ??

この道、ちゃんと地図にも載っていました。

県道の隣に位置する中里ダム(なかざとダム)へのアクセス路として作られたことがわかります。

この中里ダムはアースダムという形式を用いています。

アースダムはフィルダム、土堰堤とも呼ばれ、土で作られた堰堤を持つダムのことをそう呼びます。

いわゆる溜め池などはこの形式を用いた貯水用小規模アースダムと呼ぶこともできます。


そんな小規模ダムに用いられることの多い形式のアースダムの中で、

この中里ダムは全国一位の堤体積を誇ります。

ダム湖である鈴養湖(りんようこ)も地図でもわかるほど広大。

名前の由来は送る水の範囲が鈴鹿山脈と養老山地にまで及ぶことをことからだそうです。

万年水不足と言われた北勢地方ではなくてはならない存在ですね。

この道、今年中には探索したいな・・・。

(行ってきました!レポはこちら!

そして廃道との交差点のすぐ先にある県道との交差点。

三重県道606号鼎田辺線(かなえたなべせん)

鼎とは鍋に3本の足がついた土器、青銅器のこと。

難読地名かな??

ダムの横を走っているのに、意外とまったく姿を見せてくれない鈴養湖。

こういうのもダムサイドロードっていうんでしょうか?

新緑の美しいワインディングロード。

気持ちいいなぁ。

チャリ探索もいいけど、車での遠征も悪くない。

ドライブ大好きです。

さてここで岐阜県に突入。

岐阜県大垣市(おおがきし)

とはいってもここは大垣市の飛び地。

旧上石津町(かみいしづちょう)です。

岐阜の中でも海津市に次いで南にあった町です。

二ノ瀬越関ヶ原の謎の穴でも出てきたこの案内版。

毎回気になる旧町名。

岐阜県・・・、もうそろそろ・・・。

県境には林道がありました。

専用林道とのことなので今回はお邪魔しませんでしたが、これも中里ダム湖畔に向かい道のようです。

反対側には隣接する水嶺湖(すいれいこ)に向かう林道もありました。

水嶺湖も鈴養湖と同じくアースダムによって造られた人造湖。

ダム湖に挟まれた県道って結構珍しいな・・・。

猛烈なくだりに転じる岐阜側。

百戦錬磨っぽい(あくまでぽい)サイクリストの方々も苦しそうです。

ヘアピンカーブを2回クリアすればもう麓。

勾配のおかげで距離はありません。

車ならこっちの方がありがたいなぁ・・・。

そして国道365号に合流して終了です。

地図では新旧分岐には見えにくい交差点でしたが、現地に来てみるとあり得ると感じました。

この区間の国道365号は直線的で、バイパスっぽい雰囲気を持っています。

答えは机上調査ではっきりしたときに追記します!


以上、三重・岐阜県道107号時下野尻線編