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この道往けば act2

油坂峠 後編

2019.12.15 03:52

現れ出しは無灯火の隧道。

これが現在の油坂峠です。

油坂隧道(あぶらさかずいどう)


この隧道の歴史は明治22年まで遡ることができます。

最初の改修が昭和16年、そして平成11年に現在の形になったようです。

旧隧道は存在せず、すべて改修ということ。

ちょっと残念・・・。

隧道脇にはお地蔵様がいらっしゃいました。

これはもしかしたら峠にあったお地蔵様をこちらに移動させたのでしょうか。

かなり歴史がありそうなお地蔵様です。

手を合わせてここまでこれたことに感謝します。

これは・・・、大分自然に還ってますが廃林道ですね・・・。

流石にもう夕暮れ、本来の峠も諦めてるのにここに突っ込むわけにはいかない・・・・。

今日中に敦賀帰んなきゃいけないのに・・・。

明治生まれの隧道ということもあり、土被りはそれほどではありません。

これなら古道となった油坂峠にもそれほど労なく行けるかもしれません。

実は旧道入口もしっかりチェック済みなので、次回はここを目的に来ることができそうです。

洞内は無灯火ですが、カーブしているだけで非常に短い油坂隧道。

暗さはさほど問題になりません。

ちなみにこの隧道、怪談話があったりします。

僕はその手の話には疎いのでなんも感じませんでしたが。

不気味さは気合で乗り越えろ!!

・・・そういえば前編では麓の市名を載せ忘れた気が・・・、失礼しました。

岐阜県郡上市(ぐじょうし)

タラガトンネルでワープしてからずっと郡上市内を北上してここに至ります。


ちなみに旧町名でいうと白鳥町(しらとりちょう)にあたります。

ちなみに白鳥町の一部である旧石徹白村(いしとろむら)は、かつて福井県の一部だった歴史があります。

昭和の大合併で岐阜県に越境合併したとのこと。


大雑把に説明すると、

県「下穴馬さん、上穴馬さん、石徹白さん、おたくら近いし合併しちゃいなよ」

下「いいよ~」

上「下穴馬さんとならいいけど、石徹白さんはちょっとなぁ・・・」

石「断固拒否する!!つうかまず道整備しろ!福井県内に入るまともな道がないとかおかしいだろ!!」

県「石徹白さんはほっといて穴馬さん同士で先に合併しちゃいなよ。和泉村ってことで!」

下「いいよ~」

上「いいよ~」

石「ふざけんなって!何勝手に話進めてんだよ!岐阜の方が行きやすいから岐阜に入るぞ!!」

県「はいはい」

白鳥町「石徹白さん、よければうちと合併しない?越境合併しちゃいなよ!」

石「マジですか?いいんですか?じゃあ乗っちゃおうかな!!」

県「え!ちょっと待って!冗談じゃんか!!落ち着けって!!自治省止めてよ!!」

国「もう住民投票も終わってるしいいんじゃない?はい閣議決定!!」

県「orz・・・」


・・・なんだかなぁ、福井県・・・。

ワープ!!

これで噂の福井県に突入です(汗)。

福井県側はポータルのデザインがややオシャレですね。

福井県大野市(おおのし)

敦賀からはある意味最も遠い自治体。

国道476号が繋がれば近くなるんだけどなぁ・・・。

こちらにもお地蔵様がいらっしゃいました。

形状的にも同じものでしょうか?

統一感がありました。


こちらではこの日予定しているあと2つの探索が間に合うようお願いしました(笑)

結果は後日公開!

こちらにも林道が接続していました。

まるでウリ2つの隧道をはさんだ両側の光景。

しかし1つ違う点が・・・、

巨大な交通安全の石碑

標高の高い幹線道路の峠にはまま見られるこの石碑ですが、県内ではここだけじゃないでしょうか?

僕の油坂峠のイメージはこいつがかなりの比率を占めています。

そしてこちらがこれから下る福井県側の道。

岐阜側がすぐ市街地が見えたのに対し、ひたすら続く山並みに前途の多難さが窺えます。

センターラインも消えて、明らかにレベルが落ちた福井県側。

路面もなんかヒビ入ってます。

いかにも旧道という感じですね。

おお!

駒止!!

こいつは僕の好物です。

こういうのが現役にもかかわらず、この道を旧道らしくしちゃってるところですね。

個人的には派手なヘアピンも、現代建築の粋をみることもありませんが、福井側の区間が好きです。

何ともさびしい雰囲気。

この道は曇りや雨が似合います。

岐阜側でも見た自動車専用道の看板・・・。

もう少しでこの素敵な道も終わりです。

油坂峠道路となる直前の国道158号と合流して、現役だけど旧道区間は終了。

油坂峠道路は県境を越美トンネルで貫通します。

これが油坂隧道の新道と言えるものですね。


さて、今後の課題も残しつつ、油坂峠の探索はこれで終了。

次回はさらに麓の廃隧道を目指します!


以上、油坂峠編