ギルビー・クラーク #1 / ギターとカリフォルニア
さて、今回からインタビュー和訳をご紹介していくのは、元Guns N' Rosesのギタリスト、Gilby Clarke / ギルビー・クラークです。
80年代後半~90年代前半にかけて一大ムーブメントとなった、ハリウッドのハードロックシーン。
その中で人気バンドを輩出したライブハウス、Cathouseの元オーナーがインタビュアーを務めるシリーズです。
*
In: インタビュアー
(元バンドマン)
G: ギルビー
非行少年、LAへ
7:20 ~
In: キミはもともとLAではなく、クリーヴランドの出身だよね?
G: 生まれと育ちはオハイオ州・クリーヴランドで、確か1977年に家族と共にカリフォルニアに来たんだ。オレは当時ティーンエイジャーで、悪い道に進み始めていたから。
In: おいおい待てよ、「うちの子は悪い道に進んでいるわ。そうだ、ハリウッドに引っ越そう」ってこと?おかしいだろ?(笑)
(*当時のLA / ハリウッドも十分治安は悪かった・笑)
G: 確かに、つじつま合わないよな(笑)まぁ、うちの親が離婚してオレも荒れて手に負えなくなってきてたから、ちょっと環境を変えようというところだった。
親戚も何人か既にカリフォルニアにいたしね。
気付いた人の違い
8:10 ~
In: この時にはもうギターを弾き始めてたの?
G: ああ、そうだね。確か、15~6歳だったかな。オレにとっては、音楽がカリフォルニアの人々を理解するための手段だったんだ。
カリフォルニアでは、通りを歩いていて見知らぬ人に挨拶したら、皆微笑み返してくれるだろ?ここは美しい街だからな。
ところがオハイオではもうちょっと冷たい感じだった。「なんだお前、オレに会ったこともないくせに」みたいにね。
(*あくまで、彼の個人的な意見です・笑)
だから、カリフォルニアに来てからはギターを通じてたくさんの音楽を愛する人々に出会い、時々ハリウッドにコンサートを見に行ったりするようになったのさ。
外れた母の思惑
8:50 ~
G: カリフォルニアで残り一年間高校に行くはずだったんだけど、当時オレはもう楽器店で働いていて、高校に通いながらバンドもやっていた。
そんな忙しい生活だったから、当時あまり寝ていなかったんだ。
で、母親が「仕事をしながら学校に通って、バンドもやって、それは素晴らしいいことだけど、あなたは自分自身を酷使し過ぎているわ。それだけ色々やるなら何か1つ諦めなきゃ」と言ってきた。
彼女はオレがバンドを諦めると考えてたんだけど、オレはそれで高校を辞めた(笑)
こうしてオレは本格的にハリウッドに住み始めたってわけ。当時のバンド・Candyのメンバーと一緒にね。
続く…
初めて見た時から勝手に「育ちが良さそう」と思っていたギルビーですが、意外と非行少年だったんですね…。
しかも、高校を一年残し退学してまでバンド活動に励むほどの熱い男だったとは…(笑)
では、Pt.2 に続きます!