マデラケーキ Madeira cakes
こんにちは。
最後の更新からずいぶん時間がたってしまいました。。。
年末から急に忙しくなってしまい、書きたいことはたくさんあるのに、下調べができない状態が続いていました。
カフェの紹介やイギリスの暮らしなど、主観で書けることもたくさんありますが、やはりイギリスのお菓子を紹介するために始めたブログ。
イギリスのお菓子の紹介を中心にしたいと思い、一時更新をストップしていました。
今後は週1回にこだわらず、ゆっくり長く続けていけるように、時間のある時に更新していこうと思います。
月1回か2回は更新できたらいいなぁといった感じで行こうと思っています。
少ないながらもいつも記事を読んでくださっているみなさま、いつもコメントをくださる方に感謝しつつ、今後もよろしくお願いします!
というわけで、今日は簡潔に行きます!
今日ご紹介するのは、私の母のお気に入りで、ホストマザーのウェンディはあまり好きでない、マデラケーキです。なんでも生地の詰まった重たい感じが好きではないんだとか。
そこがいいんですけどね。

マデラケーキは、その名の通りポルトガル産のマデラワインを使ったケーキです。
と言いたいところですが、実はアルコールは一切使っていません。
どちらかと言うと、パウンドケーキに近い、シンプルなケーキです。
ではなぜマデラケーキというのか。
マデラケーキの名前の由来となったマデラワインは、ポルトガルのマデイラ諸島が産地の甘いワインです。
このワインは16世紀ごろ、ヨーロッパでとても人気のあるワインでした。
イギリスで飲まれるようになったのは15世紀ごろが初めとされていますが、19世紀に入ると上流階級の間で、1切れのケーキと一緒にマデラワインを嗜むのが流行します。
元々このケーキがなんと呼ばれていたのかは分かりませんが、徐々に人々はこのケーキとワインの組み合わせを当然のように考えるようになり、後にマデラケーキと呼ばれるようになりました。
と言うわけで、マデラワインと一緒に食べられたことから、この名前がついたんですね。
ではなぜこのケーキだったのか?
なんででしょう?
理由がいります?
因みに、マデラケーキはMadeira cakesと表記されるので正確にはマデイラが正しい発音です。ただ、私の調べた限りでは、日本ではマデラの方が主流のようなのでマデラケーキと呼んでいます。日本語的に言いやすいからでしょうか?
さて、もうひとつ気になるのは、マデイラ諸島にマデラケーキは存在するのか、ですよね。
マデイラ諸島にももちろん伝統的なお菓子は存在します。
でもマデラケーキとは全く異なるお菓子で、Bolo de Melと言います。
これは柔らかいクッキーのようなもので、マデイラ諸島では日常的に食べられているお菓子だそうです。
というわけで、マデイラ諸島にはマデラケーキは存在しないようですね。
それでは。マデラケーキの作り方をご紹介します。
まず初めに、このケーキは卵をたくさん使うので、美味しい卵を使ってください。
また、私はバニラペーストを使っていますが、バニラエッセンスやバニラエクストラクトで代用可能です。
型も丸型、パウンド型、お好みで使ってください。ただし、シフォン型など真ん中に穴が開いている物はNGです。何故かというと、表面に1筋割れ目が入るのが良いマデラケーキとされているから。
レモンピールで飾り付けたり、ケーキ自体にレモンゼストを入れたりもしますが、私のマデラはシンプルに行きます。
マデラケーキ Madeira cake
バター…175g
カスターシュガー…175g
薄力粉…220g
ベーキングパウダー…小さじ山盛り1杯
アーモンドプードル…50g
卵…4個
バニラペースト…小さじ1
1)オールインワンメソッドです。柔らかくしたバター含め、すべての材料を深めのボウルに入れます。それをハンドミキサーまたはスタンドミキサーでよくミックスして、型に流します。私はだいたい950mLサイズのパウンド型を使っています。
2)170℃に予熱したオーブンで、45-50分、串を刺したときに生地がくっついてこなくなるまで焼きます。
3)型の中で約10分冷まし、型から外します。
私はこのケーキで初めて、オールインワンメソッドを使いました。最初はうまく混ぜれなくて慣れるまで苦労しました。
でもその苦労の甲斐はあるケーキです。
もちろん、普通にクリーミーメソッドを使ってもらっても大丈夫です。
ぜひお試しください!!