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この道往けば act2

一光坂 後編

2019.12.15 07:29

相変わらず幅員減少と復活を断続的に繰り返す県道3号。

減速帯がついてる辺りは良心的なんですが、とても気まぐれなので当てにできません。

前編から続くトラバース区間は若干の上りに転じているようですね。

分かる人にはわかるはず。

これは何かが来ると期待できる線形。

峠か、切り通しか、隧道か。

とにかく何かしらのイベントの予感です!!

そしてその正体は・・・、

隧道!!

一光坂は現在トンネル峠となっているのです。

峠を期待した人ごめんなさい。

ただこのトンネル、なかなかやってくれてますよ!

一光隧道(いかりずいどう)

今日は晴れてるからマシですが、雨降るとなかなか禍々しい。

つうか晴れてるとこ初めて見たわけですが。


昭和30年竣工、延長235m。

来年還暦か。おめでとうございます。


しかし実は内部のプレート(写真撮れず)には昭和62年竣工と書かれています。

これは単純に改修年度でしょう。

昭和62年にこんな隧道作ったら怒られます。

隧道の手前にはピストン林道がありました。

この辺りには西郷林道(さいごうりんどう・レポ未)や越前西部4号林道(えちぜんせいぶ4ごうりんどう・レポ未)があるので、もしかしたらそこに繋げる計画でもあったのでしょうか?

この辺りの林道網もなかなか強烈です。

翼壁に美しい石垣がありました。

これは素晴らしい谷積み。

コンクリート隧道に石積みって素晴らしいコラボですよね。

でこ広いな・・・。

扁額が小さいんじゃなくて、でこが広いんですよこれ。

それだけ上からの崩土が怖いってことか。


しかしこの隧道の特徴はそれだけではありません。

それは西側出口のすぐ近くにあります。

突然広い!!!

振り返っての撮影です。

東から来たら突然広がるだけだからいいですが、西から来たら洞内でのこの幅員減少はえげつない!

ある意味殺しに来てるぞ!!

つうか待避所じゃないだろ!

正直に幅員減少注意って書けよ!!

と思ったら上の奴は本当に待避所でした。

しかし結局、

出口付近で結局幅員減少しやがります。

こっちには「頭上注意」と書いてありました。

頭上より横幅の方がヤバいと思うんですが。

つうか隧道入口としては、

最悪と言っても差し支えない悪線形

右カーブの直後、左カーブしながら隧道に突入し、

さらにその先で洞内幅員減少という鬼畜の所業。

さらに言うならスノーシェッドのせいで、

完璧なブラインドカーブと化しているわけです。


・・・一光坂へお越しの皆様、隧道の通行には細心の注意をお願いいたします。

峠西側は峠道と呼ぶには些か物足りない道となっていました。

ここからあのトラップに突っ込むことになるので逆に恐ろしいですが。

スピード出せるぞこの道は・・・。

もし、曲がった先の幅員減少で対向車と出くわしたら・・・(((((((( ;゚Д゚))))))))

ここはいわゆる片峠。

一方の標高差が大きく、一方は高原のようになっている峠です。

一光村という江戸時代から続く歴史ある集落。

現在でも小学校があり、その名が残ります。

やっぱりこの幅員が落ち着くようです。

どうせなら峠付近もこのレベルの方がよかったんじゃ・・・。

もともと通行量は多くない県道。

なにせ山村ばかりを繋いでいるわけですので、それらの村の相互交通が主な目的です。

街と呼べるのは越前町の旧織田町(おたちょう)中心部くらいか?

店があるから一応町でしょ!8番らーめんあるし!!

一光集落に入ってきました。

もう峠道とは呼べませんね。

別の県道との丁字路でこのレポを閉じたいと思います。

福井県道183号上一光大丹生線

(かみいかりおにゅうせん・レポ未)

しっかしこの県道名は読めないなぁ。

まず知らないと一光で「いかり」とは読めないし、曲者なのが大丹生。

「おおにゅう」ではなく「おにゅう」が正解。

一筋縄ではいきませんね・・・。


何はともあれ、トラップ満載な隧道峠。

皆さんも通る際は十分お気を付けください。

運が悪いと死ねます。


以上、一光坂編