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この道往けば act2

林道上根来線 前編

2019.12.15 07:41

世の中には明らかに空気が異なる場所というのが存在します。

廃隧道や夕暮れの森、雨の神社など、「入ることがたばかられる空間」。

それは闇への畏怖、深層心理から来る恐怖、原因は様々ですが、一様に「非日常」への恐怖と言い変えられます。


僕たち、オブローダーというものはそういう恐怖を感じるのが疎い。

疎いというより、恐怖を興奮に上書きできるとでもいいましょうか。


しかしそんな僕が、過去恐れをなして逃げ帰った集落があります。

今より全然この趣味に傾倒していなかった約10年前ではありますが、逃げ帰ったのは事実。

その集落は福井県小浜市の南部にあります。

上根来(かみねごり)

集落は相変わらずそこにありました。

もったいぶらず今回は上根来集落からレポを開始しましょう!

正直、今回の訪問(実は仕事関係で来ることになった)は仲間が大勢いたこともあって、前回感じた恐怖を感じることはなかったです。

これだけ見ると長閑な夏の風景ですね。


しかしここに見えるほとんどの家は廃屋。

よく見ると生活の跡を残して、そのまま放置されている家が多々あります。

こういう人の匂いが残った廃屋が苦手。

完膚なきまでに逝っちゃってる方がまだマシです。

しかしここ・・・、

ほぼ滋賀県じゃねえか

小浜市で最も滋賀県に近い集落。

そして小浜市から滋賀県に入れる唯一の道でもあります。

林道上根来線

(りんどうかみねごりせん)

この林道が小浜から滋賀県に抜けることができる唯一の道です。

県境にはおにゅう峠(レポ未)という峠が控えていて、実は今回の探索の最大の目的はこいつだったのですが、あえなく土砂崩れ通行止め・・・。

プレリサーチということで・・・。

この集落は現在でも生きています。

小浜ではこの地域を活かそうという取り組みもあり、電気も水道も完備で、ここに宿泊できるプランもあるそうです。

しかしやはり小浜市の中でもここは地域の特異点としてみなされているということですね。

さて林道を下っていきます。

蝉しぐれが降り注ぐ気持ちの気持ちのいい夏の林道。

気持ちが違うだけでこうも印象が変わるのかと思いますね。

しかしここ・・・、夜は別世界だろうなぁ・・・。

宿泊できるみたいですよ?

どなたかいかが??

立派な林道です。

明るい時間に来れば、十分楽しめる素晴らしい風景。

黄昏時が一番怖いかも・・・。

いいねいいね!!

こういうヘアピン大好きだよ!!

10年放置されたらアスファルトごと消え去りそうな簡素な造り。

こういうのに惹かれます!!

激しくカーブしつつ標高を上げる林道。

これはかつての鯖街道を踏襲する線形です。

国道162号367号も鯖街道の一部ですが、本来はこの道こそが本線。

ここを鯖を背負った人たちが列を作って京都へ向かっていたのです。

こういう切り通しが歴史を感じさせます。

もちろん各幅はされてるでしょうが・・・。

カーブの先には廃校がありました。

旧上根来小学校、現在は山の家と呼ばれる施設になっているようです。


しかし一種異様な風景・・・。

というかかつては上根来にも子どもはいたんでしょうね。

現在のようになったのはいつ頃なんでしょうか・・・。

その先にはえげつないカーブ!!

暗峠を髣髴とさせる転がり落ちるような勾配と急カーブです。

林道だから許されるクオリティ!!

写真で勾配を伝えるのはなかなか難しい。

上手いこと伝えられる撮影方法があればご教授願いたいです。

ここは今年で一番だったかもなぁ。

まぁこの先上回る場所が出てくる可能性もありますが。

素晴らしいヘアピンカーブ

こういう光景が大好きです。

グリン!って感じですね!

そして・・・、なんか見えた・・・。

なんか・・・すげえ・・・

結局県道に入る前に・・・(笑)

後編へ!