福井県道35号久坂中ノ畑小浜線 中編
前編で登場したこの写真。
この時の主役は右に写った幅員減少でしたが、中編では別のものが主役となります。
ほらもう見えてますよ・・・。
そう。
この砂防ダムが今回の主役。
砂防ダムは土石流の防止を主任務とするダムの仲間。
貯水能力は皆無に近く、人工的な瀑布を作りだし、土砂のみを堰き止めています。
小規模なものが多いのですが、沢などの上流にあるものは古道の道筋を消滅させる悪者としてオブローダには認識されている可哀そうな奴。
しかし白岩堰堤(しらいわえんてい)等、国の重要文化財に指定されている者もいて案外バカにできません。
ごつい!!
中の畑堰堤(なかのはたえんてい)
それがこの砂防ダムのお名前。
やはり険道とダムは切っても切れない仲。
これからも気に入ったダムは紹介していきますよ。
そしてこの砂防ダムのハイライトはもうちょっと下流側にあります。
やっぱいいわぁ・・・
このカーブを曲がったら突然現れる感じがいい。
この人類の砦って雰囲気が好きです。
逆にこの奥は人間の世界とは一線を画してますが・・・。
さて人間の世界に入ってもここはまだまだ山との境界。
気を抜くわけにはいきません。
道は相変わらずの細さで続いていきます。
道が広がった!!
見捨てられた区間もそろそろ終わりか・・・?
そうでもなかった!!!
この手のやり取りが2,3回繰り返されます(笑)
そしてこの辺りにはお地蔵様が頻出します。
村の出入り口には必ずと言っていいほどいらっしゃるお地蔵様。
ある意味これが日本の村の正しい光景なのかもしれませんね。
もう少し川が切り込んでいれば渓谷と呼ばれていてもおかしくなさそうな光景です。
それもひとえにあの中の畑堰堤のお力なんですが(笑。
なんにせよ土砂災害には代えられません。
小水力発電などにも利用されているようです。
確かにあの落差なら水車もよく回りそうです。
しかしここで大きな、とても大きな変化が現れます。
やはり人間こういう光景は嬉しいもんです。