滋賀県道285号 七々頭・明神トンネル旧道 前編
とにかく暑い日だった。
僕がこれまで行った全ての探索において、最も暑かったと記憶している探索。
滋賀県道285号中河内木之本線
開かずの県道、ゾンビ険道、などと揶揄される滋賀最北の県道を丸一日かけて探索した記録です。
詳しくはこちらをご覧ください。
その探索の中で僕はいくつか「やり残し」をしてしまいました。
大小さまざまなやり忘れの中でも、僕が特に気になったやり忘れを今回は回収したいと思います。
これは前回探索時のレポにも使用した写真。
この明らかな旧道を放置してしまうほど、僕の頭は茹っていたのです。
今回はこの旧道を行っちゃいましょう。
場所はここ!
杉本隧道に抜ける284号と謎の北海道トンネルの間の区間ですね。
もう少し寄ってみましょう。
橋→トンネル→橋→トンネル
典型的な旧道脈あり線形!
いざ現地へ!!
久々にやってきた滋賀県道285号、去年も8月の探索でしたが今回はしゃりおくんもいっしょに来ています。
正面に見えるトンネルは当然現道の物。
暗く見えますがちゃんと照明もついています。
そしてその手前には橋があります。
この橋の名前がなんかいい!
蜷ヶ嶽橋(にながだけばし)
名前の響きもさることながら、「〇〇1号橋」じゃなくちゃんとした名前があるのもまたいいですね。
しかし地図見ても近くに蜷ヶ嶽は発見できませんでした。
蜷ってのは虫ではなく、小さな巻貝類を指す漢字なので、もしかしたら巻貝が山のようにとれる沢ってことか?
深読み過ぎ??
さて肝心の旧道は・・・、
橋手前で高時川(たかときがわ)に沿って、右に曲がっていきます。
川に沿う従来通りの線形、わくわくしてきます!
なんだ、思ったよりまともな道だったか。
しゃりおくんでも行けそうですね。
チェーンも張ってないし・・・。
そんじゃお邪魔しま~す!
やや夏草の浸食を受けてますが、まだまだしっかりした道。
しゃりお君ごと突入です。
夕暮れ間近だから時間短縮を考えたとかそんなゴニョゴニョ・・・。
まぁ大概ね。
こういう理由で旧道に車ごと突入するとろくなことないんですよ。
「行ける!」という確信じゃなくて「行けてほしいな・・・」という希望で突入してるわけなんで。
分かっちゃいるんですよ。
でも人間は弱いもの・・・。
こんな明らかに怪しいきのこの楽園があったり・・・、
カーブミラーが葛に飲み込まれかけてても、惰性の進入を止めることができないのです。
そしてその結果・・・、
こういうことになるんですよ・・・
まったくろくなこっちゃない・・・。
僕のこの愚行をお地蔵様がみていました。
緑の海に埋もれかけたお地蔵様は何を思うのでしょうか?
なんともタイムリーな場所にいらっしゃるお地蔵様。
ここで僕は手を合わせて、先の安全を祈ります。
ここから先はガチ廃道だ!!
一気に本気出してきたな・・・
まぁアスファルトが見えてるだけまだマシか。
1年で最も緑が濃いこの季節。
これだけ歩ければまだ御の字でしょう。
時期かも知れませんが、この廃道これまで通った道の中でも尋常じゃないほど蜘蛛の巣が密集してました。
それも軽く引くぐらいデカいやつがうじゃうじゃと。
道全面を封鎖するように張られた蜘蛛の巣を木の枝で払いのけながら突き進みます。
時折、頭の上に本体が降ってくるという逆襲に遭いながらもなんとか突破しました。
なんか前方の様子が・・・。
ラストスパートかけてきやがった!!
ゴールはもう見えています。
いくらラストスパートとはいえ、この程度の藪に恐れをなす僕ではありません。
突き進め!!