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この道往けば act2

第2次紀伊半島遠征 国道25号非名阪 現役唯一の二桁酷道編

2019.12.15 08:14

国道は全部で469路線が存在します。

国道1号から国道507号まで存在するのですが、欠番が38個存在するため469本が総数となります。


欠番は大概飛び飛びで存在しています。

109、110,111、214、215、216などですが、残りは一まとめ。

国道59号から国道100号までが空き番となっているのです。


これはなぜか?

一級国道と二級国道

いわゆる二桁国道というのは、1952年公布の道路法によって指定された一級国道という路線でした。

三桁国道はそれに対して二級国道と呼ばれました。


一級国道の定義は

「国土を縦貫し、横断し、又は循環して全国的な幹線網の枢要部分を構成し、且つ、都道府県庁所在地その他政治・経済・文化上特に重要な都市を連絡する道路」

要するに高速道路を除くいわゆる一般道の中で最高ランクの道だということ。


1965年に道路法改正で、一級二級の区別はなくなり双方とも一般国道となってはいますが、二桁はエリートの証。

現に道路法改正後に新指定された国道は1つの例外を除き、原則として三桁の番号が割り振られているのです。(例外は沖縄返還に際して指定された国道58号)


そんな二桁国道に、酷道などあり得るはずがない。

しかし物事には必ずつけ入るすきがあるのです。

完璧なものなどこの世には存在しない。

一級国道と酷道、相反する両者が共存する道はここにありました!

国道25号

三重県四日市市と大阪府大阪市を結ぶ紀伊半島横断国道の最北部に位置する路線です。

大阪市内で最も有名な道路「御堂筋」も実は国道25号の一部。


さらに西名阪と東名阪を繋ぐ、名阪国道も国道25号の一部です。

そんな東海と近畿を結ぶ大幹線、しかしそんな名阪国道に絡みつくようにくねくねと続く道。

これはいったい何なのか・・・?

何を隠そうこの道も国道25号。

これこそが今回の探索目標なのです。

国道25号非名阪

2県にまたがる国道探索では遠征タイトルにいつも困るんですが、紀伊半島のもっとも一般的な範囲は伊勢湾と大阪湾を結んだライン以下らしいので、このタイトルで行かせてもらいます!

それではレポスタート!!

都会ですねぇ。

現在地は県内人口で4位に入る街。

奈良県大和郡山市(やまとこおりやまし)

福島県の郡山市と区別するための名前ですね。


市制施行は1954年と実は結構古い町です。

今年は市政60周年ですね。

そして本体である名阪国道はこの手前の郡山ジャンクションで西名阪に吸収されています。

さらにこの地点では格上である国道24号と重複しているので存在感が薄い国道25号。

レポスタート地点から、なかなか惑わせてくれます。

大和郡山市からすぐに脱出。

上の写真で見えた青看の交差点で国道24号から独立しますが、それまでに別の街に入ります。

天理市(てんりし)

天理市と言えばやはり天理教が有名でしょう。

宗教団体が自治体名となっているのは、この天理市が唯一なんだそうです。

この区間は緊急交通路に指定されているようです。

おにぎりが誇らしげですね。

これは災害時に緊急車両がいち早く現場に到達するために指定されるものなので、地域の幹線が指定されます。

まだまだやるじゃないか!旧一級国道!!

これだけ見るとどこが酷道なんだと不安になる道です。

しかし大丈夫。

奥に見える高見山地、布引山地がそれを許しませんから。

奥の交差点を右に折れる国道25号。

しかしかつては直進がその正しいルートでした。

現在はただの天理市道となっているということなので、今回は現道を行くことのしましたが気にはなる。

新旧合流地点はどこになるんだろう・・・。

この交差点は、何を隠そう天理市役所のすぐお隣。

市内中心部です。

しかし気を付けましょう。

ここを過ぎればしばらく街とはおさらばです。

そしてすき家の交差点を左折。

さて皆さん、右にファミマもありますよ。

ここからしばらく、コンビニなんて文化に触れられませんよ。

準備はよろしいですか??

山が近づいてきた!!

この交差点、直進「福住IC(ふくすみインターチェンジ)」とありますが、名阪国道に出たいならここを左折したほうが確実に早いです。

奈良県道51号天理環状線

(てんりかんじょうせん・レポ未)

重複が多く、トレース困難な主要地方道として一部では有名です。


ここを左折すると西名阪と名阪国道の継ぎ目である天理東IC(てんりひがしインターチェンジ)まで、ほぼ一直線で行けますが、福住ICまでは・・・。

先はこれからご覧ください(笑)。

さていよいよ・・・。

酷道ではおなじみの電光掲示板の登場です。

この先に期待!!

トンネルかい!!

まぁ仕方ありません。

ここは新道。

新しく山に道通すなら、そりゃトンネルだよね。


天理トンネル(てんりトンネル)

1985年竣工、僕の一個下ですね。

割りと新しめなトンネルなのに心霊スポットとして有名なんだそうな。

原因はこの奥にありそう・・・。

天理トンネルを抜けると山の気配が一層強くなります。

国道で山と言えば、あの施設が現れてくる前兆ともいえますね。

見えてきたよ~!!

天理ダム(てんりダム)

重力式コンクリートダムで昭和52年に本体が完成したダムです。

しかし非常時には国道思いっきり水被るだろうな。

こんなけ正面を通る国道も珍しい・・・。

写真だとわかりにくいですが・・・、堰堤の上に道通ってないか??

国道425号なんかで経験はありますが、やっぱりこのシチュエーションはテンションあがる!!

大きなヘアピンカーブで一気に堰堤と同じレベルまで登ります。

ここも国道425号と同じですね。

いよいよ来た!

来たけど・・・、200番台の県道に完全に大きさ負けてますが・・・。

奈良県道247号笠天理線

(かさてんりせん・レポ未)

この天理ダムですが、自殺の名所として知られるらしく、心霊関連の話が多くネット上に見られました。

この県道247号はダム湖沿いを進み道なので、その舞台としてよく語られています。

僕は心霊とは違う意味で気になる道ですが、今回の目的とは外れるのでさすがに自重します。

さてそれではいざ!

天端国道へ!!

(天端(てんば)はダムの最上部のことを指します)

旧一級国道でこの天端国道は、この国道25号が唯一の物となっています。

もともと天端は狭く国道が通るには不向きな場所。

それも致し方ないと言えます。

この国道25号非名阪の特異な点がまた一つ浮かび上がりましたね。

あっちの芝も青いなぁ。

奈良県道247号か・・・、覚えたぞ・・・!!

ダムを過ぎた先にもガードレールが見えました。

あれこそがこれから進む道・・・。

期待と不安に彩られた旅。

始まります!!