清水谷隧道 前編
再びここにやってきた!!
新清水谷トンネル(しんしみずだにトンネル)
福井県越前市と今立郡池田町の境に位置するこのトンネル。
福井県道2号武生美山線に存在するトンネルで、雪深い池田町に置いて通年で両市町を通行できる貴重な存在となっています。
ここには古くから巡見峠という峠がありました。
そこの現在を探るというパイロットレポがあるので、ここまでのアクセス路はそちらに任せるとします。
名前からも今回他の探索対象は分かるでしょう。
旧隧道を頂いちゃいます!!
と、その前に。
隧道上に上がる妙な道を発見したので、寄り道してみました。
隧道の上から眺める現道は僕の大好物。
恐らく工事用道路だろうけど、思わぬ発見があるかもしれませんしね。
まず目につくのは壁と見紛うばかりの異常な勾配。
明らかにまともな出自の道ではありません。
しゃりお君ごと行ったら真後ろにひっくり返りそうです。
さすがに四つん這いにならないといけないなんてことはありませんが、これは四駆ではない車にとっては限界ともいえる勾配でしょう。
ここは無理せず徒歩で行きます。
隣を流れる川は日野川に流入する服部川の最上流部。
清水谷峠は足羽川と日野川の丁度境目に位置しているので、この両河川に流れる水を隔てています。
まぁ最終的には同じ九頭竜川水系なので合流することになるんですが。
コンクリートの切れ目からあふれ出すススキの壁をかき分けながら進むと、だんだん廃の気配が濃密になってきます。
最終的にはどこまで続く??
はいアウト―!
舗装は直線的に上り詰めたところで終了。
しかしよく見ると藪の中にもガードレールは続いている様子。
ガードレールが続く限りは進入は続きます。
藪の中に埋もれている広場は丁度、新清水谷トンネル坑口の直上でした。
やはり工事用道路で間違いないようですね。
さぁ現道を見下ろして本番行こう!
ブ~~~~ン!!
ブ~~~~ン!!!
いやぁぁぁぁぁああああああ!!!!!
スズメバチ!!
しかもいつもの黄色いやつじゃなく、大人の親指ほどのサイズ!!
あれが噂の・・・、
オオスズメバチ!
ってやつですか!!??
触らぬ神に祟りなし。
寄り道で大けがなんて御免です!
レポ本番スタート!
正面左の急勾配の道が先ほど登った工事用道路。
そこから10m程下ったところに、旧道の分岐があります。
先ほどの工事用道路を旧道と間.違える人もいるかも。
ああいう鋭角な分岐は旧道にもみられるもんですし。
本物の旧道分岐はこちら!
手前の服部川を渡るため垂直に交わる旧道。
案外見落としやすい形ですので注意が必要です。
僕は旧道時代ここを通ったことがありますが、ここがどうなっていたか記憶が定かではありません。
今写真見てて思ったんですが、
もしかしてこれ、あの反射板の奥にも微妙に旧道続いてないか??
まぁどうせ、大きなやり残しがある探索。
また来た時にチェックするか・・・。
しかしこうしてみれば、確かに旧道らしい道。
どうやら来るまでの進入も可能なようです。
いつものように、行けるとこまではしゃりお君も連れていきます!!
のっけから藪にやられてます。
そして書かれている内容も結構重要。
「池田町へは通り抜けできません」
つまりは廃隧道確定です。
その割には旧道がきれいだな・・・。
いいねぇ。
好ましい旧道風景だ!!
登るぞ!!!
いくつかのヘアピンカーブを重ねて旧道は登っていきます。
かつてはこの区間が凍結や土砂災害によってしょっちゅう不通になっていました。
現代トンネルの素晴らしさがよくわかります。
基本的に片側1車線が確保されている旧道。
このレベルの県道なら県内各所で見られます。
やはり交通量と主要地方道としての責務がそれを許さなかったというのが大きいのでしょう。
池田町はただでさえ孤立しがちですからね。
標高が高くになるしたがってガードロープが現れました。
駒止とガードレールの狭間の世代を埋める救世主。
まだまだ元気に張っています。
お?
先客か??
まぁこういう道に来ると先客は大概軽トラなんですが。
何してるんだろ??
石堂の水
なるほど、湧水関係でしたか。
そういや麓に看板あったな。
ちょっと調べてみたら休日には行列ができることもあるんだそうな。
ということはここまではこの湧水のおかげで通行があったわけだ。
この先にそれは期待できないということか・・・。
やっぱり荒れてきたな・・・。
隧道まで持ってくれないかな・・・。
両側から藪が来た!!!
もうちょっと待ってくれ・・・。
あとちょっとなんだ・・・。
センターラインが消えた・・・。
ぼちぼち来るのか・・・?
また復活した!
焦らしてくれるな・・・。
嫌いじゃないよ、そういうの・・・。