ギルビー・クラーク #4 / ガンズとの接触
80年代、ハリウッドのロックシーン中心地にあったライブハウス・Cathouse。
そこの元オーナーによるギルビー・クラークのインタビュー日本語要訳をご紹介しています。
今回からGuns N' Roses加入の経緯についてです。
モンスターバンド・GNR
35:14 ~
G: 91年頃、ハリウッド界隈ではIzzy stradlin / イジー・ストラドリンがガンズを辞めるらしいという噂が出回っていた。
あの頃のガンズは、もはやハリウッドのロックシーンとは別世界にあった。オレに関して言うと、*Use Your Illusionが出ることすら知らなかった。
彼らは世界で最も有名なバンドになり、オレとは音信が途絶えていたんだ。
In: あれは変な感じがしたよな。だって、オレ達のCathouseから出たバンドだったのに。(もはや普通に話が出来ないような存在に感じてしまった)
あの頃は仲間も皆ゴールドレコードを獲得してたよな、 LA GunsやPoisonもそうだった。
で、GNRだけは全く別次元の売れ方をして…あれは本当に非現実的というか。
*Use Your Illusion 1&2
ガンズが1991年に同時リリースしたアルバム2枚。
1の方が2010年の段階で売り上げ総計約550万枚と言われ、アメリカでは発売2時間で2枚の合計セールスが50万枚を突破した計算になるらしい。
探りを入れたギルビー
36:15 ~
G: ちょうどあの頃、Dizzy Reed / ディジー・リードやMatt Sorum / マット・ソーラムが加入したりでバンドに変化が起こり、オレは以前ほどガンズに意識を向けなくなっていた。
そこでイジー脱退の話を聞いて、「一体誰が後任になるんだろう」と思い、ジョシュ・リッチマン(ガンズのPVを手掛け、アクセルと親交があったディレクター・プロデューサー)に電話したんだ。
「なぁ、何が起きてるんだ?」って訊いたら「どうやらイジーが辞めるらしい。新しいギタリストを探すみたいだ」と。
なので一応オレの名前を加えてもらったわけさ。
その段階では、オレはライブハウスで音響の仕事をやっていたんだけど、夜中二時に帰宅すると(当時の彼女・現在の妻)ダニエラが「スラッシュから電話があったわよ」と。
留守電を確認すると、「オレ達新しいギタリストを探すつもりなんだけど、オレ達の所にプレイしに来ないか?」と言うんだ。しかもその日のうちにだ。
で、オレが仕事で外出してて電話に出なかったから、今度は「明日の午後オレ達と数曲プレイしてみないか?」と。
最終回へ続く…
今回・次回の話は特に興味深いなぁ、と思います。
ついこの間まで仲間内でジャムをしたりつるんでいた連中が、いきなり連日メディアで取り上げられ、ほとんど地元にいないような存在になってしまったわけですから。
次回、ギルビー・クラークのインタビュー要訳完結編へ続きます!