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自由人 Gutch15 の気まぐれライフ from 横浜

【井戸探偵】の井戸見~つけ! 003:フランス山の井戸とビールの井戸編

2019.12.20 20:30

井戸を単独でご紹介するシリーズです。

 先々週の井戸曜日『ワシン坂の井戸』をアップしましたが、今週もまた横浜の伝説的な井戸をご紹介します。



 わが横浜の誇る観光スポットの1つに『フランス山』があります。

 山下公園地域を東側に抜け、元町を右側に見て南東方面に登っていく小高い丘なんです。以前の職場で昼休みの散歩コースの1つだった『フランス山』には伝説的な井戸があるんですよね~🎵

 明治29年(1896年)のフランス領事公邸竣工時に設置された歴史のある井戸なんです。

 『ビールの井戸』という名前から、こんこんとビールが湧き出る夢のような井戸を想像したビール党の皆さま、残念ながらご想像とは違う内容だと思います(^^;)

 『港の見える丘公園』から南に向かって坂を下りて行くと、横浜市中区諏訪町というところに着きます。『ビールの井戸』はこの諏訪町に保存されている史跡でもあるのです。

 ここは、日本最初のビール工場があった場所なのです。

 つまり日本のビール発祥の地は横浜だということです \(^^)/

 工場が造られたのは明治2年頃で、その頃はここには水道が引かれていなかったので、井戸水を使ってビールを造っていたのだそうです。

 その後、この工場はキリンビールへと譲渡されましたが、関東大震災で倒壊。工場は現在の生麦へと移転してしまいました。

 日本の最初のビールがこの井戸の水で造られたと考えると、まるでビールそのものが地下から湧いて出ているような脳内イメージも、あながち間違いとは言えないような気になってきますね(^^)

 両方の井戸とも、横浜を訪れる無数の観光客からは見向きもされないのが残念です。