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Kaori KONISHIKAWA

ストライキで大変なパリ

2019.12.15 13:04

★パリの街では現在クリスマスツリー(サパン)があちこちで売られています



 みなさん、こんにちは。 

日本は師走ムードで慌ただしくなってきてるのでしょうね。


 パリはというと、 もうストライキ真っ只中で、

街中騒がしい日々が続いています。 


主要交通機関のメトロやバス、電車が7、8割ストップしているので、 

普段の生活に大きな影響が出ています。  


私も勤務先のウルトラモッドまで徒歩3.8キロのところに住んでおり、 

私の最寄り駅のメトロは閉鎖。 

走っているバスもあるにはあるのですが、 方向が全然違うので使用できなく、

本数も少ないため、 外から見ていても、あれには乗りたくないというほど、

ごった返している様子。 

乗車率150%なんじゃないかというほどです。笑  


レンタル自転車も検討しましたが、 殺気立っている街を自転車で走る勇気がなく、

 今のところ歩いています。笑 


なので、毎日徒歩約8キロを歩いて通勤。

 最初はダイエットにもなると、のんきに少し楽しむくらいのゆとりがあった私でしたが、

 だんだんと疲労が溜まりゆとりがなくなっていきました。 


週2回通っているフランス語のクラスも1回休校。

あと2回は開講していましたが体力がついて行かず2回お休みしてしまいました。



★閉鎖しているメトロ入り口



おまけに今週はビザ更新の手続きのために再度プリフェクチュールに行かなくてはならず、 

そこへは歩いて5.2キロ。 

タクシーも考えましたが、捕まえるのも一苦労、 Uberも普段の価格よりかなり上がっており、

 色々考えるより歩く方が楽、とまた歩いてしまい、 

その日は結局13.5キロ歩きました。笑 



★23,183歩。笑 痩せてくれたらいいなぁ




雨も降っており、まだ夜が明ける前に家を出て、 

寒さと雨風の中歩く私は、 これはなんの修行なのだろう?なんだか最後は笑えてきました。


 ビザ更新といっても、実際はビザ更新手続きが終了するまでに 必要な仮証明書のレセピセの発行だったのですが。  


ビザ更新の申請をしたのは6月。 

時間がかかるため、レセピセというビザが発行されるまでの仮証明書を発行してもらっていましたが、その期限も12月11日。 

結果、再度プリフェクチュールにレセピセの延長依頼を今週火曜に行ってきました。

これがなければ日本にも帰国できません。 


今回はもう変に揉めている時間はないので、 勤務先のボスについてきてもらい、 

無事レセピセ更新となりました。  

結果2日に渡り通ったのですが、 初日にボスについてきてもらえたおかげでスムーズに進みました。


2日目は私一人で、担当者もまた別の女性。  

彼女もまた少し意地悪なタイプでしたが、 初日に必要なことはほぼ済ませていたこと、 

また、初日の親切だった感じの良い担当者が隣のブースだったため、 

かなり大げさに隣の担当者に私は笑顔で挨拶。  

何か不明な点があるなら、彼女に聞いて!と 彼女の意地悪をうまくかわせる強さを身につけられた私。 

ちょっと自分のたくましくなった感じが嬉しかったです。笑 



★帰宅途中、暴動に遭遇。道のあらゆるものを蹴り倒したりしながら暴れていて怖かったです。



 とにかくパリのストライキも10日目を迎え、 周りも慣れてきた感じもあります。 

お店にも普段のように人が訪れるようになりました。 



ただ街中では、大渋滞でイライラした車のクラクションがあちこちで聞こえてきて、 

かなりうるさく、ストレス。 


ストライキが行われることに関しては、 私のお店のスタッフ達も呆れている感じです。


 彼らの立場ではない私が大きなことは言えませんが、 

このクリスマスシーズン、 大人はプレゼントを買うことに忙しく、 

子供たちにとっては、イルミネーションやノエルのディスプレイも可愛く、 

ウキウキしてとっても楽しいこの時期、 

旅行者の方にとってもそれは同じ。  



★ウルトラモッドもクリスマスディスプレイ。サパンとガーランドを作りました




そんなこの時期に長期で行うその神経。 

日本人の私には理解できません。  


日本語では自己中心的、フランス語ではエゴイスト。 

パリで暮らしていると、このエゴイストモーメントに接する機会が度々あります。 


メトロの駅の改札で切符が出てこなくなり、受付に行くとお昼のためカーテンが閉まって人がいないことも通常。

 仕方なく新しい切符を買ったことも1度や2度ではありません。


 日本ではあり得ないことが普通なので、 心もドンとかまえて、

仕方ないよねー、と笑って過ごすことが 楽しく平和に暮らすコツ。



なのですが、今週は特に疲れきってしまい、気持ちも少しダウン。

そんな時に友人と懐かしいNHK「みんなのうた」の話題で盛り上がり、

久しぶりにyoutubeで楽しみました。


★大好きだった「メトロポリタンミュージアム」



★こちらはポンキッキーズですが、友人が思い出して久しぶりに聴いた「けんかのあとは」。可愛い。優しい気持ちになりました



 郵便局でもカフェでもレストランでも道端でも 、

親切で素敵な人も、もちろんたくさんいるパリ。




★ストライキのために歩いて帰宅中、美しいお月様にうっとり



 街を歩いていると、 街角の美しさに思わずうっとり立ち止まることもしばしば。 

素敵なショップやカフェを見つけてウキウキしたり、

 美味しいレストランやパン屋さんもいっぱい。 

着こなしの素敵なパリジェンヌにキュンとする瞬間もほぼ毎日です。 



★ウルトラモッドの一番長いスタッフのマーク。マークがいつもお店の照明なども直してくれます。マークはいつも落ち着いていて優しくて大好き!




だからやっぱりパリは素敵で、 日本の雑誌でよく特集されているパリもほんとうの事実。


 なのだけれど、もう一方で、 エゴイストも多くて、

治安も悪くて、スリや泥棒が多いのもパリ。


 パリを知ってから、どうして日本の雑誌は そういう不都合な一面のパリを伝えることをしないのだろう?と思ったけれど、

 私的に思ったのは、不都合なパリより、 伝えるべき素敵なパリの方が圧倒的に多いからかなぁと。


 ネガティブな面を伝えるのはいろんな意味で都合が悪い、という面も多いと思うけれど、

 住んでいても、嫌なこともいっぱいあるのだけど、

どこか笑っちゃうというか、そんな感じなので、

素敵なことに遭遇した時の感動が大きいというか、 

私にしてみても、結果やっぱりパリが好き、となる感じです。 


 とにかく、早くこのストライキが終了することを望むばかり。 

日本に一時帰国する前に、サン・ジェルマン・デ・プレの方にも行きたいし、 

私もお土産を買いに行きたいのです。  



★最近購入した香水瓶のワッペン。ちょっとダサい感じが可愛い。どこにつけようかぁ。



本当に、本当に早く早く平和なパリが戻ってきますように☆ 

 みなさんも年末の忙しい時期だと思いますが、どうかご自愛くださいな。