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コルドリーブスを借りてきました。(走行インプレッション)

2019.12.16 10:24

アウル君は事故の修理中のため、マクレントでコルドリーブスを借りてきました。


実はこのクルマレジストロアウルの購入の際に最後まで迷っていたクルマなんです。

候補にしていたこのクルマを借りることができたので、ちょっと乗り回して車中泊してみました。


まず、車両の情報ですが…

カムロード 3リッターディーゼル2WDになります。

リアはシングルタイヤ  ブレーキ、サスペンション等足回りはノーマルです。

タイヤはスタッドレスタイヤでした。



レジストロアウルと同じリアエントランスレイアウトです。


今回はレジストロアウルとの走りの違いについてもご紹介したいと思います。


まず、最初に私は仕事で1トン半のトラックを運転したことがあり、ハイエースのバンもワゴンも運転したことがあります。

なので、このての商用車はこんなものだというイメージがある上での話です。

こういった商用車に乗ったことがなくて初めてキャンピングカーを購入される方は、一度試乗されるか、レンタカーを借りられることを強くお勧めします。

購入してからこんなはずじゃなかった。ってなってしまうと悲しいので…


特にタイヤがお尻の下にあるキャブオーバーのクルマは普通の車と運転感覚が違いますし、リヤタイヤの後ろ部分(オーバーハング)が長いので、ある程度の練習が必要だからです。


このように普通の自動車とは違うことがわかっていただけると思います。クルマの特性を理解できれば難しくはないと思いますので、初めて運転される前には十分イメージトレーニングを積んでおいてください。


さて、コルドリーブスの走行インプレッションですが、簡単に説明するとトラックそのものです。

トラックやハイエースバンに乗ったことがない方はびっくりするかもしれません。

でも、トラックに乗ったことがある人からすると、ノーマルでもいけると思うかもしれません。

それくらいこのての車に乗ったことがあるかで印象が変わります。


まず、エンジンですが

始動時のセルモーターの音はガソリン車と比べると当然ですが、大きいです。夜中の住宅街から発車するときは少し気を使うレベルだと思います。

アイドリング音もガソリン車より大きめです。振動はありますが、トラックならこんなものでしょう


走り出すと、低回転ではディーゼル独特の「ジャー」という音が響きますが、中回転以上ではターボのヒューンという加給音を響かせながらグイグイ加速して行きます。

この加速なら、高速の合流などで困ることは少ないでしょう

ただし、気がつくと速度が出過ぎていることが多々ありましたので、注意が必要です。

あくまでも飛ばすためのパワーではなく、重量級の車体を安定して走らせるためのものと考えるべきです。

レジストロアウルと比べるとエンジンの騒音は停止中以外は全ての面でコルドリーブスが有利です。風切り音はどちらも気になりますが、トラックならこんなもんだと思います。

加速もディーゼルのコルドリーブスが圧勝です。軽のターボ無し、有りくらいの差があります。


それから、エンジンブレーキはガソリン車の体感で7割ぐらいなので、急勾配を下るときはフットブレーキ多用になる可能性があります。後ろが渋滞になりそうなら早い目に道を譲ってブレーキを休ませながら走る方が安全だと思いました。



ブレーキ

コルドリーブスは人が乗った状態でほぼ3トンの重さになります。

アルファードハイブリッドの最高級グレードエグゼクティブラウンジが定員乗車で2.6トンですからそれよりも重く、重心の高い車体を制御する必要があります。

積載状態の小型トラックを知っているなら 「まあ、こんなもんかな?」と思うでしょうが、一般的には「効かない」と感じるかもしれません。

そもそも普通車より圧倒的に重たい車なので、止めるためにかなり苦労しているのは想像できると思います。なので、車間距離を多めにとり、カーブの前では充分減速し、長い下り坂ではエンジンブレーキを使用して無理のない運転に勤めましょう。これを怠ると最悪横転につながります。

このブレーキに関してはアウルと同じくらいかと思います。ブレーキの扱い方に関しても同様です。

ハンドリング

正直小型トラックはこんな感じです。ハンドルからは路面状況はあんまり伝わってきません

なので、フワフワしたような落ち着きのないというふうに感じるかもしれません

そもそも小型トラックは快適性よりも耐久性やコストを重視した設計なので、かなり割り切った作りになっています。

決して普通車と同じように考えてはいけません。

ただ、レジストロアウルはハンドリングに関してはまだ軽バンくらいの手応えはあります。

ですから、ハンドリングに関してはセミキャブオーバーのレジストロアウルの方が良いです。



トランスミッション

これはカムロードの圧勝です。一昔前の乗用車並みの4速ATで非常にスムーズ。

ただ、エンジンのところで少し述べましたが、ディーゼルはエンジンブレーキが弱いので、下り坂が延々と続くようなところでは、6速くらいの多段ATか排気ブレーキがあればさらに良いのにと思いました。

ちなみに変速の迷いは一度もありませんでした。ライトエースはこの辺りにもう少しお金をかけて欲

しいです。


写真はレジストロアウルの強化サスペンションです。

サスペンション

トラックです。それでも積載状態なので、平トラックに比べればマイルドです。

では、快適か?と聞かれると運転席は及第点ですが、後席は大人は厳しいかもしれないですね。

なぜならトラックの荷台に乗ってるのとほぼ同じですから路面が荒れていると激しく揺れます。

後席に子供が載っていたのですが、路面の悪いところで跳ねて楽しかったらしく、ゲラゲラ笑っていました。

レジストロアウルには強化サスペンションが入っています。乗用車には達していませんが、まだ後席の大人は我慢してくれるレベルのようです。


足回りの強化について

このクルマはハンドリングのところでハンドルから情報があまり入ってこないと書きました。

しかし、速度がでてくると横風や路面の変化などで姿勢が乱れた際に車体が敏感に反応します。

そう、他の方がおっしゃるようにフラつきが出るのです。

慣れていない人からすると恐怖かもしれません。ただ、このクルマは飛ばすクルマではないので、そういった動きが出るときは速度を落として走らなければならないというサインのように感じました。

フラつきが続くような状況で速度を出し続ければ、横転するぞという警告のサインです。

これが、強力なトルクのあるディーゼルエンジンとの組み合わせで気をつけなければいけない点だと思いました。

足回りを強化してこういった特性を押さえ込んでしまえば、速度を出して走っても安定してくれるでしょう。ただ、このクルマを速く走らせるために足回りを強化するのは危険に思います。

なぜなら、足回りの強化でフラつきを抑えても限界が劇的に上がるわけではなく、速度が出ている時に、バーストなどで姿勢に急激な変化が発生した場合あっという間に横転してしまう可能性が高くなるからです。

レジストロアウルはこのてのクルマと比較しても安定して走ることができます。高速を100キロで巡航することもできますし、その気になれば追越車線を走ることもできると思います。

でも、最高速度90キロまでと決めています。速度を上げて走れば、何かあった時に被害が大きくなります。それを避けるためにこれ以上は出さないと決めて走らせています。


事故にあった際も警戒して減速していた最中に側面に衝突されたので、横転せずに止まることができました。この時速度が出ていたらどうなっていたか考えるだけでも恐ろしいです。


なので、安全に気をつけて、同乗する人のために足回りを強化するのなら良いと思いました。

目的地まで急いで行きたいと考えるのなら、キャブコンはやめた方がいいです。

バンコンかバスコンがいいでしょう。決して高速をかっ飛ばすクルマではないのですから。


カムロードに限らず、重心の高いクルマはどんなに足回りを強化しても、どんなに強いタイヤに交換しても絶対にバーストや横転しないという保証はありませんので、安全運転でキャンピングカーライフを楽しみたいと思いました。


最後まで読んでいただきましてありがとうございました。