さらだふれんず[3話]
つきっのあんないで
おかについたテバヤシくん。
「ここにはどんなふれんずが
いるのかたのしみなんだよ!
…あれ?なんだろうあのまるいもこもこ…」
どうやらなにかをみつけたテバヤシくん。
はいいろでモコモコした まるいなにかです。
「ちょっとちかづいてみるんだよ…」
「スー…スー…」
テバヤシくんがちかづいてみると モコモコはスースーとちいさなおとをたてながら
かすかにうごいているのがわかりました。
「ふしぎなもこもこなんだよ…
ゆうきをだしてさわってみるんだよ…
…えいっ!」
「メェッ!?!?!?!?」
「わぁっ!?」
テバヤシくんがいきおいよくモコモコに
ふれたしゅんかん モコモコはとびあがり
はいいろだったモコモコは
たちまちきいろにかわりました。
「メェ!!!メェメェ!!!」
「こんどはあかいろに なったんだよ…!」
そのこは"ジャンメイ"だぞ
「このこえは…!」
「またあったなテバヤシ、ケロシュナぞ。
そのこはジャンメイ ひつじのおんなのこで
その時のかんじょうで いろがかわるんだぞ。
きいろは"びっくり" あかは"いかり"だぞ」
「メェッ」
「そうだったんだ…!
さっきはおどろかせてごめんなんだよ…
よろしくねジャンメイ!」
「メェ!」
「でもどうして
あんなとこでまるまってたの?」
「メェ…メェメェ、メェメメェ…メェッ!」
「…さっぱりわからないんだよ」
「なるほどだぞ…」
「えぇっ!ケロシュナさまは
なんていってるかわかるの??」
「なんとなくだぞ」
「メェ〜!」
「それでジャンメイはなんて言ってるの?」
「どうやらさいきん ひつじのかぞえすぎで
ねむれなくて ねぶそくらしいぞ」
「だから めのしたにクマが…」
「メェッ、メェメェ…メ…」
「ねぶそくのせいでいきなりねむくなって
あそこでねちゃったらしいぞ」
「そうなんだ……そうだ!
ぼくがいいもの つくってあげるんだよ!」
「メ??」
そういうとテバヤシくんは
ちかくにあった木やはっぱ、ツタで
なにかをつくりはじめました
「じゃーん!ハンモックなんだよ!
ぼくはいつもこれで
おひるねしてるんだよ!!」
「メェ…!!!」
「おぉ、これはきもちよさそうだぞ…!」
「さっそくつかってみて なんだよ!!」
「メェッ!!」
ジャンメイはいきおいよく
ハンモックにとびのると
なんどもはねてよろこんでいます
「メェ〜〜!メェ〜〜!」
「…どうやらジャンメイはトランポリンと
かんちがいしてるみたいだぞ」
「あれれ…
で、でもたのしそうだからいいんだよ!」
「メエェ!メッ!(テバヤシ、ありがと!)」
「…!!どういたしましてなんだよ!」
「おや、テバヤシもジャンメイの
いってることわかったのかぞ?」
「なんとなく、なんだよ!」
「メッ!」
次の日
ジャンメイとおともだちになれた
テバヤシくんは つぎのふれんずをさがしに
ゆきやまにむかうことにしました。
「ゆきやまはさむいぞ、
きをつけていくんだぞ」
「メェ〜〜!メェ!(さむいと
おもうから これ もっていって!)」
「わぁ!ジャンメイのもふもふ…!
あったかそうなんだよ…ありがとう!
じゃあ…いってくるんだよ!」
「メェ〜〜〜!(またね〜〜!)」
こうしておかをあとにしたテバヤシくん
つぎはどんなふれんずとのであいが
まちうけているのか…
テバヤシくんのたびは まだまだつづく…
文 : テバヤシ
絵 : 皿田なななつ