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冬至の七種(とうじのななくさ)

2019.12.21 21:50
冬至

冬至とは、北半球において太陽の位置が1年で最も低くなり、日照時間が最も短くなる日です。冬至は固定ではなく毎年変動し、12月21日頃にあたります。冬至の日の日照時間を、太陽の位置が1年で最も高くなる夏至(同様に6月21日頃)と比べると、北海道の根室で約6時間半、東京で約4時間40分もの差があります。

一陽来復

1年で最も日が短いということは、翌日から日が長くなっていくということです。そこで、冬至を太陽が生まれ変わる日ととらえ、古くから世界各地で冬至の祝祭が盛大に行われていました。太陰太陽暦(いわゆる旧暦)では冬至が暦を計算する上での起点です。

中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくることから、陰が極まり再び陽にかえる日という意味の

『一陽来復(いちようらいふく)』といって、冬至を境に運が向いてくるとしています。つまり、上昇運に転じる日なのです。

冬至に食べるもの

冬至には『ん』のつくものを食べると『運』が呼びこめるといわれています。にんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかん……など『ん』のつくものを運盛り といい、縁起をかついでいたのです。運盛りは縁起かつぎだけでなく、栄養をつけて寒い冬を乗りきるための知恵でもあり、土用の丑の日に『う』のつくものを食べて夏を乗りきるのに似ています。

また、『いろはにほへと』が『ん』で終わることから、『ん』には一陽来復の願いが込められています。

冬至の七種(ななくさ)

 運盛りの食べものに『ん』が2つつけば『運』も倍増すると考え、それら7種を『冬至の七種(ななくさ)』と呼ぶことがあります。

 

【冬至の七種】

・なんきん:南京、かぼちゃのこと

・れんこん:蓮根

・にんじん:人参

・ぎんなん:銀杏

・きんかん:金柑

・かんてん:寒天

・うんどん:饂飩、うどんのこと

冬至にこんにゃくを食べる地方もあります。これを『砂下ろし』といって、こんにゃくを食べて体内にたまった砂を出すことを意味します。昔の人は、こんにゃくを『胃のほうき』『腸の砂おろし』と呼んでいて、大晦日や節分、大掃除のあとなどに食べていたことの名残りのようです。

冬至の食べ物の定番 かぼちゃ

かぼちゃは別名『なんきん』で運盛りのひとつですが、漢字では『南瓜』と書きます。前述のとおり、冬至は陰が極まり再び陽にかえる日なので、陰(北)から陽(南)へ向かうことを意味しており、冬至に最もふさわしい食べものになりました。

また、かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪や中風(脳血管疾患)予防に効果的です。本来かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存が効くことから、冬に栄養をとるための賢人の知恵でもあるのです。


冬至には小豆とかぼちゃを煮た『いとこ煮 』を食べるという地方もあります。マクロビオティックでも定番のお料理です。

なお、本来『いとこ煮』とは硬いものをおいおい(甥)入れて、めいめい(姪)炊き込んでいくことから『いとこ煮 』と名付けられた料理なので、小豆とかぼちゃ以外の場合もあります

冬至に柚子湯

冬至に柚子湯に入ると風邪をひかずに冬を越せると言われています。

柚子(ゆず)=『融通』がきく、冬至=『湯治』。こうした語呂合せから、冬至の日にゆず湯に入ると思われていますが、もともとは運を呼びこむ前に厄払いするための禊(みそぎ)だと考えられています。昔は毎日入浴しませんから、一陽来復のために身を清めるのも道理で、現代でも新年や大切な儀式に際して入浴する風習があります。冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りのもとには邪気がおこらないという考えもありました。端午の節句の菖蒲湯も同様です。

また、柚子は実るまでに長い年月がかかるので、長年の苦労が実りますようにとの願いも込められています。

もちろん、ゆず湯(柚子湯)には血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果があります。さらに、芳香によるリラックス効果もありますから、元気に冬を越すためにも大いに役立ちます。