映画『漫画誕生』
映画『漫画誕生』
監督:大木萠
出演:イッセー尾形/
篠原ともえ/稲荷卓央/
橋爪遼/
モロ師岡/とみやまあゆみ/森田哲矢/
東ブクロ/
吉岡睦雄/芹澤興人/中村無何有/
櫻井拓也/江刺家伸雄/祁答院雄貴(ケは示へんにこざと)/安藤瑠一/藤原隆介/南羽翔平/
緒方賢一/瓜生真之介/
新井美羽/秋月三佳/嶺豪一/
福永マリカ/堀口ひかる/木下愛華/
亀岡考洋/うさみ航/遠山大介/遠藤綱幸/益田悠佳/村田綾/坂口彩/遠海まりこ/小池舞/西山野園美/西山乃利子/天羽るる/中田キャンディー/鈴木達也/吉本恒生/
清水マリ(声)/山口勝平(声)/さいたまんぞう/三遊亭楽生
11月末に公開されることは知ってた。
さくちゃんに、会いに。
俳優櫻井拓也を観なきゃと。
ババっと突然出てきたもんだから、ちょっと動揺した←
昔の知ってるまんまだし、監督の愛もあって、すげーいい顔が切り取られてて。
普通に生きてて頭がボンヤリ。
スクリーンの中に生きてて、
あでもそれは役の小川治平として生きてたから、やっぱり普段のさくちゃんに、また会いたいなと思ってしまい。
こうなる時に、『墓場、女子高生』が過ぎるんだ。
今更だし何様だ私?勝手に??
と。
でもそれは、実は人間が持つ当然の感情の1つなんじゃないかと思ったり。
絵から、事情や皮肉という吹き込まれたものがあって風刺画となり動き、そこから漫画へとまた変わってゆく。
時代と共に変わり、
時代を取り入れて様変わりを繰り返して芸術がずっと流れてる。
芸術が水ものなのは、きっとそういった点もあるんだな。
なんてポツリと。
イッセー尾形さんのいちいち動く眉やシワの1本が、頑固であり北沢楽天なんだろうし、その人を魅せてくれて。
登場人物が実在の人物たちだから、ちょっと大河ドラマや朝ドラのようで。
あ、そうじゃんね。
妻 いのさんをヒロインに朝ドラに出来るんじゃなかろうかね。
篠原ともえさんと、最後写真に写る いのさんの、朗らかさがなんと似ていることか。
可愛らしくて、まぁるいオーラ。
風刺画で思い出すのは『ムーミン展』。
ムーミン作者のトーベ・ヤンソンも、自身が描いた風刺画にちょこちょこ必ず登場させていたのが、ムーミン。
世の中を、世間と自分の目を通して映し出す。
自分の、があるからこそ、命とまで言わんでも吹き込まれるモノがあって、風刺画と成ってゆく。
目の前のことを頑然ながら貫いたから、あのシワが活きるんだろうな。
けど決してカッコいい生き様とは言えない人。
彼自身も、その時、その時代に移り気で、ポジティブに皮肉ればフットワークの軽い人物。
楽天自身、またはこの映画自体が、風刺を表している気もして。
これが今作の面白さの1つ。
彼の紡いだ兎や一休さんは、誰しもが1度は見たことがあるはず。
でも名前は初めて知る。
なんでだろ。
北沢楽天という人物を知ることが出来ました。
冒頭の自主映画感はいつの間にか消えてて、映画の中にどっぷり浸らせてくれて。
出演者も豪華。
ビックリ。しっくり。
どの登場人物、俳優陣にも愛を注ぐ監督なんだなぁ。
ライスカレーが食べたいね。
絵具の匂いを嗅ぎたいね。
漫画、読みたいね。
さくちゃん、普通に生きてるから涙ももう出なかったよ。
いい仕事しはるなぁ。
何目線だって言われそうだけど。笑)
カッコ良かったす。
渋谷ユーロライブでまだまだ上映中です。
やっぱパンフ買っちゃったよ。