ビッグヒストリーとリベラルアーツシンポジウムに行ってきました!
こんにちは。小林研B4の櫻井です!
今日は先日桜美林大学で行われた「ビッグヒストリーとリベラルアーツ シンポジウム~「究極のリベラルアーツ」がアジアを繋ぐ~」に行ってきたので、そのお話をさせてください。皆さんは、「ビッグヒストリー」という言葉を聞いたことはありますか??これは歴史学者のデイヴィッド・クリスチャンさんが提唱をしている、宇宙開闢から現在までを一つの歴史として、統一した学びをするべきだという新しい歴史学のことです。今回、東京都町田市にある桜美林大学でビッグヒストリーに関する講演会と研究報告会があるというので、お邪魔させていただきました。僕自身、ビッグヒストリーについて知ったのはこのシンポジウムの開催を知ってからなのでほとんど何も知らなかったのですが、行ってみるといろいろな話が聞けてとても面白かったです!
シンポジウムは第1部の講演会と第2部のビッグヒストリー教育の研究・実践報告に分かれて、第1部ではビッグヒストリーの提唱者であるデイヴィッド・クリスチャンさん、そしてバリー・ロドリーグさん、出口治明さんが講演をして下さり、第2部ではアジア中の様々な大学から集まった研究者たちが研究報告をしてくださいました。写真はデイヴィッドさんの講演中の物です。(撮影の許可を頂いて撮ったものです。)
彼は講演の中で、(シンポジウムはほとんど英語で行われたのでそれを和訳したものですが)「Origin Story は私たちの存在を宇宙の中にMappingするために必要である」ということをおっしゃっていました。僕はこのことが一番の肝だと感じています。ビッグヒストリーは、私たち人類ひいては私個人が自身を認識しその先に何を成そうかと考えることは、自分の周りを知らずには成しえないことだとしています。そしてそれは人類が誕生してからの、いわゆる従来までの歴史学では足りず、宇宙開闢から学び始めるべきだということです。彼は、現代の我々には学ぶべき知識が多すぎて学問が細分化されすぎ、「Origin Story」(起源の話)を教えることができていない。それ故にビッグヒストリーとして私たちの持ちうるすべての知識・学問を統合して「Origin Story」を学び教えるべきだと言っていました。そうして全時空の中で自分がどんな世界線の先に存在しているのかをマッピングできるようにするべきだということです。
長々と書いてしまいましたが講演の最後には「もっともっといろんなことを勉強してみたいなぁ」なんて思いました。(シンプルです(笑)。)でもこれが、ビッグヒストリーの考え方に刺激を受けて、憧れを視た感想なのでしょう。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ビッグヒストリーについて興味を持っていただけた方がいましたら、日本語訳された教科書もあるので、是非一度見てみてください!