宇宙の果て?はて?
こんにちは.井坂です.
今回のブログでは先日NHK文化センターで行われた,慶應義塾大学教授の松浦先生,本学の小林先生,そして晶文社編集者の江坂さんのトークセッション「宇宙ってなんだろう?」に参加した話をしようと思います.今回のトークセッションは,第1部に松浦先生が「時間と量子」の観点から宇宙の「はじまり」について,第2部で小林先生の宇宙の「果て」について,そして第3部で御三方の専門分野,興味のある分野,また分野を超えた観点からトークセッションがありました.偶然にも御三方は共に武術にご興味があり,自身の学びと身体感覚を関連づけてお話しして頂きました.
特に印象的だったのが宇宙の形として3種類考えられているということでした.その内の1つとして「3次元球面として広がっている」というのがあります.
「ん?3次元球面?どういうことだ?」とはてなが浮かびますよね?
私たちが普段見ているのは3次元の球で,この球面は2次元です.
しかし私たちの住んでいる空間は3次元です.宇宙が「3次元球面として広がっている」とは,4次元の球(!)の球面に私たちの宇宙が張り付いているということです.
では,その宇宙の果てはどのようになっているのでしょうか.
例えば,地球で考えてみましょう.
海を見た時,海の向こうを超えた先は果てしなく続いていく気がします.
しかし,実際には,太平洋を超えた先には北アメリカ大陸,大西洋,ユーラシア大陸を経てまた日本に戻って来ますよね.
同じように,宇宙も果てしなく続いていく気がします.ところが宇宙を3次元の”球面”だと考えるとやはり,また元に戻ってくる気もします.
…あれ?となると宇宙には果てがあるのか?あったとしてもそれを果てと呼んで良いのか?そもそも果てって私たちが考えているような最終端のようなものなのか?と様々な疑問が浮かんでしまいました…宇宙の話には「果て」はなさそうです!
松浦先生とのイベントは今回限りではなく,8月4日に新宿の朝日カルチャーセンターで親子向けのイベントを開催する予定です.宇宙の話だけではなく本質的な学びについて考えてしまうようなお話が聞けると思います.ご興味ある方はぜひいらしてみてください!
それでは,私はこの辺で.