正しい頭の使い方

昨日の午前中に、

「ぎっくりやっちゃいました～💦」

と連絡をもらい、即来ていただきました。

ぎっくり腰は早く整えたほうが治りも早いので、

すぐに来てもらうようにしています。

調整中に、

「この後の仕事って、やっぱりしない方がいいですよね～。。。」

とおっしゃったので、もちろん施術者の立場からは、

「休んでください。」

と伝えました。

その方の職場の人も何人かは診させてもらっているので、

とても理解のある職場なので、仕事中にこうやって抜け出してこれているのですが、

やっぱり休むとなると湧いてくるのが『罪悪感』です。

お勤めしている方は特に湧きやすい感情だと思います。

私が休んだ分の仕事の負担が周りの人にいく。申し訳ない。

でも、その方が仕事に行くか休むかは私が強制できることではありません。

私は私の立場でやるべきこと、伝えるべきことは伝え、

あとはその方の判断、選択です。

昨日は少しそこに少し付け足してみました。私も一歩踏み込んでみた、という感じ。

「でも、この後無理して行ったところで、罪悪感は本当に感じないで済むと思いますか？」

「保育士さんという仕事柄、治りかけで痛みがある身体でできる仕事ってありますか？」

「結局周りに気を使わせて、その度に結局罪悪感をちょこちょこ感じるんじゃないですか？」

こんな感じに聞いたと思います。

私の１番の目的は良くなってもらうことにありますが、

ただ身体が良くなるというよりも、心と思考と身体を繋げて、その全部がいつも、

より良い状態を長く保てるようになってもらいたいという想いがあります。

心と身体はつながっているので。

そして身体を動かすのは意志や思考です。

私の質問に、

「そーだよね～・・・どっちにしても罪悪感は変わらないか。。。」と。

「身体も辛くて罪悪感で結局心も辛いのと、身体は休めて罪悪感があるのと、

どっちがいいと思いますか？」

「休んだ方がいいかー。」

となりました。

でも、午後に週末のクリスマス会の打ち合わせがあるそうで、

日程上どうしても今日しかできないそうで、それについてどうしようか考えていたようでした。その後も調整しながらたわいもない話をしていると、

「そうだ！午後は完全に休みにして、その打ち合わせだけ顔出せば、名目上仕事じゃないから、終わったらすぐ帰ってこれる！」

と、おっしゃいました。

「これすっごいい案じゃない？」

「はい！それいいですね☆」

この一連の流れ、一見なんでもないように感じるかもしれませんが、

実はとっても重要な流れなんです！頭・思考の使い方が最高だったんです。

先ほども、心と思考と身体を繋げると言いましたが、

そのつなげる、つながる順番が大切なんです。

心を魂ととらえるならば心が一番先ですが、心を本音ととらえる場合は身体とどっちが先かは、私にもまだはっきりとは見えてきません。身体がなければこの世では何もできないからです。そこは私にもこれからの学びです。

でも、頭・思考が一番最後と言うのは変わりません。

この方の場合は、

心・本音は『ツラいから休みたい』

身体は『これから自然治癒力で回復したいから休んで欲しい。実際に今は痛いしツラい。』

表面的に感じている感情は『休むことへの罪悪感』

それに対して頭・思考は、

『心と身体を優先し大事にし、なおかつ目の前の問題・仕事もうまく処理するには、どうすればよいか。』

という風に働いたこと。

大抵の場合、表面的に感じている『罪悪感』の苦しさから逃れる為に、

心と身体の声を抑えつけて、思考だけで判断して「仕事に行く。」になります。

そこには世間体、思い込んでいる常識、個人個人の価値観などが介入しています。

それから「恐れ」がある人もいるかな？人からどう思われるかというね。

でもせっかく備わっている「考える」という力を、

自分を苦しめる方に使うのではなく、

自分にやさしくなる方に、自分を幸せに導く方に使いたいですよね。

わかりやすく例えるならば、

心は自分、思考はカーナビってところでしょうか。

カーナビって、目的地さえ決めておけば、たとえ途中で迂回を余儀なくされて最初のルートから外れてしまっても、絶対に目的地に行けるように修正しながら案内してくれますよね？

目的地を決めた途端に、カーナビが「そこには行きたくありません。」なんて言わないですよね？（笑）

目的地に行くまでのルートを何通りも示してくれて、間違えても必ずそこからルート修正してくれる。

私達の思考もそれほど優秀、いや、本当はそれ以上に優秀なはずです。

でも、心と思考の順序を間違えてしまうと、『目的地に行くことを拒否るカーナビ』になり下がってしまうのです。そんなカーナビ、欲しいですか？

昨日の方は、見事にその順序を間違えることなく、

自分の目的地（仕事を休んで身体を回復させること）に行くために、という視点で自分の思考（カーナビ）を働かせて、打ち合わせという工事現場もうまく乗り切って到着できるルートをはじきだしたってことになります。

あとは出発するのみ、実行に移すだけとなります。

そう決めたら身体の方はもう回復モードにすっかり切り替わり、眠くて眠くてしょうがない状態になってました（笑）

「これもう、完全に休めって身体が言ってるよね（笑）」と。

結局１５時ぐらいまで爆睡だったそうです。

今日連絡が来て、痛みはまだ少しあるけど、仕事来れてるよ～とのことでした☆

今回のことは夢や目標を追う時も同じことが言えます。仕事でも普段の生活にも言えることです。

まずは自分の目的地、本音をしっかりと自覚すること。

そして、そこにたどり着くにはどうすればいいかを考える。

目的地に行かない、というルートをはじき出すカーナビにはなり下がらない。

出来ないことや無理なことを見つけては、本音を否定するような思考にはなり下がらない。

経験、人脈、お金、行政、様々な仕組みを駆使して、必ず自分を目的地に連れていく。

その為に、自分の思考を存分に使いたいですよね。

そして、そこに目的地に行くために行動するのは自分。

その時に身体はどんな状態だったらいいですか？

疲れてボロボロ、痛みがあったりうまく動かない状態でそれができますか？

その為に、身体もちゃんとこまめに整備しておく必要があるんですね～。

車体の状態、整備も含めて考えられるカーナビはまだ商品としてありませんが、

自分の思考ならそこまで考えられますよね。

昨日は目の前でとってもいい流れを見させてもらって、それに伴う身体の反応も見させてもらって、とっても幸せな一日でした☆