マジック
2002年8月著述
小さなきっかけが大きな展開を呼ぶ
私は小学校の3年か4年の頃、マジックに大変興味を持っていました。
雑誌の付録とか、百貨店に行って、小さな手品用具を買ってきて、皆を驚かせることが好きでした。
それで近所の人を呼んで自宅で手品をしたほどでした。
しかし、そればかりをやっていて、勉強もせず、学校の成績が落ちてしまいました。
これは勉強の妨げになるということでそれ以来、手品とは疎遠になってしまいました。
それが会社の歓送迎会で先輩がマジックを披露してくれたのでした。
彼はセミプロ級でテープの音楽に合せて、華麗にリングのマジックを演じたのでした。
つながるはずもないリングがつながったり、離れたりします。
皆も拍手喝采で喜んでいます。
そうか。 マジックでこんなに皆に喜んでもらえるのか。 私も機会があればやってみようかなと思いました。
しばらくたって、私の担当する別の事務室で事務職の送別会がありました。
それは渋谷の居酒屋で行われました。 私は送別の言葉を述べるとともに、お別れにバラのマジックを披露することを申し出たのでした。
皆は私がマジックをするとは思いもよりませんでした。
そのマジックは一本のバラの赤い花をもぎ取ると、何とその茎に又別の赤いバラが咲くというものでした。
そして、次には赤ではなく黄色いバラも咲くというものでした。 取っても取っても次から次とバラが現れてくるものです。
そして、そのバラを送別する彼女にプレゼントしたのでした。
皆はマジックに驚くとともに、私のマジックのぎこちなさがハラハラして、とても面白いとのことでした。
そして、次からの歓送迎会ではマジックを披露することを要望されたのでした。
何回か、歓送迎会でマジックを披露するうちに、今度は結婚披露宴でやってはどうかとの話が持ち上がってきたのです。
私は考えました。 そんな大舞台ではたしてうまく演じられるのだろうか? 何をやったら良いのだろう?
私は何回も練習しました。 結婚披露宴では食事もゆっくり味わっていられません。 うまくいくかどうか、心配でした。
いよいよ、司会の方から声がかかりました。
私は空中から小さなハンカチを取り出しました。 そしてそのハンカチを次に大きな花に変化させたのです。 そこで、拍手が起こりました。 私はほっとしました。
次にミスターマリックのように超能力のハンドパワーを見せますと言いました。
駅でもらったティシュペーパーを取り出して、披露宴のお客様にコップの水をかけてもらいました。
当然のことですがティシュペーパーは水を通してしまいます。
今度は私が超能力のハンドパワーをかけます。 するとティシュペーパーはコップの水を通さないのです。
不思議なので再度、別のティシュペーパーに披露宴のお客様にコップの水をかけてもらいました。
するとやはり、ティシュペーパーは水を通してしまいます。
マジックを終わると拍手喝采でした。 私は喜んでいただいて本当に良かったと思いました。
このマジックはビデオテープにとっておいたそうですが、何回見ても種がわからないと言っていました。
そして、これが縁でその後、何回かの結婚披露宴でマジックを披露させていただくことになったのでした。
歓送迎会ではメンバーはほとんど同じですから、同じマジックを出来ないので、次から次へとマジックの品を用意しなければなりません。
私は多くのマジックの本を購入し、デパートや上野のマジックの問屋等で道具を購入しました。
それで今では段ボール箱で3個に一杯の状態になっています。