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ぽぷりのLeave me alone.

Liberty 2 Proを買いました。

2019.12.19 07:19
久々に新記事を書き始めます。


agのTWS(本ブログではトゥルーワイヤレスイヤホンをTWSと表記します。)を聴きに行ったつもりが、音があまり良くなかったので以前から気になっていたLiberty 2 Proにしてみました。

ちょうど3000円キャッシュバックキャンペーン開始日だったので、いいかなと。


先に申し上げておきますと、「全員に勧められる製品ではありません。」


でも、非常に意欲的で面白い製品なので以下まとめてみます。



仕様まとめ

ざっと仕様をまとめます。

再生可能時間:約32時間(充電ケース使用時)
製品重量:約70g
防水規格:IPX4 (イヤホン本体のみ)
Bluetooth規格:Version 5.0
Bluetoothプロファイル: AVRCP1.6,A2DP1.3, HFP1.7
対応コーデック:SBC / AAC / aptX
充電時間:約1.5時間
再生時間:最大8時間(イヤホン本体のみ)
となっております。

イヤホン単体で8時間というのはさすがAnker といったとろこでしょうか。

素晴らしいと思います。


左右間の通信にもBluetoothを使う仕様で、TWS Plusには対応していない(と思われる。どこにも可否の表記がない。)ためaptXでも少々遅延があります。

わたしは音ゲーはやりませんが、まず無理かと思います。


専用アプリ「Soundcore」

こちらのイヤホンは専用のアプリ連動で色々と設定がいじれます。

専用アプリがある


アプリの機能は以下の通りです。

  • ボタン操作割当変更
  • イコライザー
  • HearID(個人の聴覚に基づくイコライザー設定機能)
  • ファームウェアアップデート
ボタン割当は音量操作にしたり、スキップに使用したり、はたまたアシスタントにしたりと選べます

ボタンカスタムができる


イコライザープリセットは実に22パターンに及びます。

一方でカスタムプリセットを作れないのはとても残念。

ファームウェアアップデートに期待です。


【追記】

2020/01/08にカスタムイコライザーがアップデートにより追加されました。

22パターンもある


この価格でアプリ連動のアップデートを可能にしている点は手放しで褒められる点ですね。

アップデートできる



最注目機能「HearID」

さて、アプリの機能の中で最注目はなんと言っても「HearID」であることは明らかでしょう。


こちらはイヤホンをした状態で、静かなところで「聴覚テスト」(まさに健康診断でやる小さなビープ音が聴こえたらボタンを押すアレそのまんま)を行うことであなたの耳が聴こえづらい帯域を調べて持ち上げてくれます。(しかも左右別々に。)

これは大変画期的な試みです。

まだその効果や意義については物申すところがないわけではありませんが、試み自体は素晴らしいものです。


わたしの場合、デフォルトだと「低音が多いな。」、「ボーカルの一部が少し遠いな」という感想でした。

しかし、「HearID」で調整したあとに聴くと、明らかに「高域が張り出してきて相対的に低域はやや落ち着く」、「ボーカルはより自然に」という結果になり感心しました。


では、ここまで褒めてきてなぜ「全員に勧められる製品ではありません。」と冒頭に書いたのか。

それはメインの音に関する次の章で明らかにします。



音質

一言で言うと「わかりやすいドンシャリ」です。

あきらかにダイナミックドライバーとBAドライバーがそれぞれ鳴っているのが分かります。

しかし、思いの外ボーカル帯域に不自然さは少なく、単純にバランスの設定であると思います。

でも、多分オーディオオタクが「高音質」を求めて買うと後悔します。

わたしはTWSに「音質」よりも「利便性」や「通勤中に楽しめるか」を求めているので気になりません。むしろ楽しいです。


低域は「ドン」と圧力の強いタイプで、電車の騒音にも負けません。

かと言ってボワつきもなくソリッドにまとめているのが好印象。

高域はBAらしく金属感のある音でハイハットなどが映えます。

こちらも、ギリギリ刺さらないようになっており、あくまで味付けとなっています。


人によって問題と感じるのは中域でしょう。

ボーカルが上ずったり、暗くなったりせず自然な表現である一方、わかりやすくドンシャリのため、あきらかに遠く感じます。

しかし、車内など騒々しいところでは絶妙に楽しく聴ける調整なのです。

だって、静かな部屋でTWSの音質チェックなど普通の人はしないでしょう?

わたしは利用シーンを分かっている極めてまともな調整で、「必要なところわかってるなぁ」と思いました。


そうは言ってもデフォルトではたしかにちと遠すぎるかな?低域強すぎるかな?と思ったのも事実。

でも、それは部屋でサウンドチェックしている時の感想であって、利用シーンと全く違い、大きな意味などないのです。

そして「Hear ID」で調整した後は「あとひとさじ」が効いてきて、不満が減ると言った感じでしょうか。


次に語る通信面についてにも書きますが、その通信安定性と音質調整により「ザ•通勤イヤホン」と言えるでしょう。

一方で部屋での作業中などにTWSを利用しようと考えている人は、他の選択肢を検討するべきでしょう。集中して作業するのにこのノリノリの音ははっきり言って邪魔でしかないからです。



通信安定性

こちらを使用して1ヶ月になりますが、素晴らしいと思います。(実はTWSは初期の頃から最近まで色々と買ったり売ったりをしていたのですが、通信安定性は3本の指に入ります。)

わたしは東海道線利用者ですが、あの激混みの中でも途切れたことはほぼありません。

人も多く、様々な電波が飛び交う改札付近で途切れることは稀にありましたが、「またかよ」と思うようなことはありませんでした。

また、左右間の通信も安定していて、片耳が途切れるということは一切ありませんでした。


装着感

装着感は耳にあたるところが特に立体的でもなく心配でした。しかし、付属のイヤーピースの出来が良く、またサポートのシリコンパーツが安定感に一役買っているため、落ちるんじゃないかという不安に駆られることはまずありませんでした。

総じて優秀と思います。


使い勝手

ケースから取り外すだけで前回繋いでいた機器に自動的に繋がります。

また、左右どちらでも片方で使えるのが非常に便利です。(片方しか親機に慣れない機種が多い)


また、充電ケースも十分にコンパクトで、かつワイヤレス充電にも対応しています。

帰ってきたら「ぽん」と置くだけなので、

これまた楽です。


総評

良く考えられている製品だと思います。

また、国内サポート体制もしっかりしているので、謎ワイヤレスが増えている中、安心して勧められる製品です。

ぜひご試聴を。


補足情報

こちらの機種、ホワイトノイズが多いという初期レビューが散見されますが、12月中旬にホワイトノイズ改善版が出ています。

正規販売店で購入した商品であり、かつ箱を除く一式を返送することを守れば無償にて交換してもらえます。

改善版はBAが入っているためノイズ0とは言えませんが、競合他社製品と同等レベルまで抑えられています。