しょうがしょうがしょうが/大塚智穂
小豆島の肥土山地区で農薬・化学肥料を使わないで農業をしている「HOME MAKERS」
ここ数日は生姜の収穫が最盛期。収穫→洗浄→処理の流れで大量の生姜と戦っていると聞き、数時間ではありますが参戦してきました。
私は畑に張ってあるマルチ(マルチとは、畝に被せてあるビニールのカバーで、被せることで土の保湿効果がぐんと上る)の留め具をはずして、マルチを剥がすという作業を任された。10メートルほど進めたあたりで「農家って本当に大変だ…大変だ…」と残り数十メートル、貼られたままのマルチを見ながら呟いた。それが耳に入ったHOME MAKERSの拓ちゃんが「あんた、まだ10メートルだがね」と名古屋弁でつっこんだ。
HOME MAKERSの三村一家は2012年10月に小豆島へ孫ターンした。来たばかりの頃は自宅・カフェの改装、畑の開墾から始まり、今では育苗、生育、収穫、出荷、週末はカフェを経営しているパワフルな一家だ。それを楽しみながらやっていこうという姿勢が見える。本当にすごいなと思う。今回の生姜収穫も、手伝ってくれる人には楽しみながらやって欲しいと思っているので、お昼の賄いなんかは皆で作って皆で食べてワイワイ楽しんだりして本当に素晴らしい。お茶の時間も用意されていて、作業は大変でもがんばれたりする。
収穫では、三村家を手伝いたいと色んな人が集ってくる。集まる人はお金が欲しくて集っているわけではなくて、純粋に三村家を手伝いたい、収穫をイベントとして楽しみたいなどさまざまな理由だけれど、やっぱり人徳のなせる技だと思う。
私は数時間しか手伝えなかったので、後日、私なりの応援の方法としてみんなで収穫した生姜をつかって、生姜のパウンドケーキを作って差入れた。フレッシュな生姜の風味が効いたパウンドケ-キがなかなか美味しくできたので、次は何に変身させようかとワクワクしている。
作っている人たちの顔が見える素材は、やっぱり使うのが楽しみで仕方がない。
つぎは何に変身させようかしら。
大塚 智穂