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漣蓮のブログ

第16話 悵恨 フラン視点

2019.12.24 15:00

あんな、唐突な話に対応等出来るわけも無く、ただ悩むだけの日々が過ぎて行った。

誰かに相談なんて出来る訳も無く、ましてや蓮になんて言えるはずがない。

ただ只管に無駄な時間が過ぎて行く。

肉体としては人間だが、その精神は吸血鬼のそれなのだ。

時間の感覚と言うのは人間の何倍も長い。

その為、人間の数年は、例えるなら数分と同じくらいの感覚である。

それを理解しているフランは、だからこそ焦り、悩み、苦しんだ。

半年が経った頃だろうか。そんなフランを更に追い詰める出来事が連続して起こった。


「地震」が起こった。

震度7。M8.2。かなり大きい地震だ。

震央から離れているとはいえ、地脈を唸る地震の波は一瞬で此方に向かってくる。

緊急地震速報が流れた。

不協和音が繰り出す底知れず込み上げる不安感。

たった数秒の揺れが、何倍にも何十倍にも引き伸ばされたかのように終わらない。

此れがフランであったら何も思わないだろう。

だが、此処に居るのは、此処に現として存在出来ているのは笹浪華凜なのだ。

彼女は人間。人間は吸血鬼の体より何倍も脆い。

だからこそ、又此処でフランは何度目かの「死」の恐怖を感じた。

「・・・死にたくないっ!」

だが、こう思ったのは初めてだ。

生きる事に対して貪欲になった、初めての瞬間。


簡単に過ぎ去った1年間。

生徒会顧問の先生に呼び出された。

生徒会顧問の先生・・・なのだろうか。

「さて、決断出来たかしら?」

「・・・」

肯定も否定もしない。

唯黙って俯く。

其の間に最後の決断をする。

此処に居る事が最善なのか、幻想郷に戻る事が最善なのか・・・。

それに自分は納得出来るのか。

甚だ悩み所である。

だが、私が此処に来た目的を考えれば、答えは決まっていた。

「此処に・・・残る・・・」

「そう、幻想郷は捨てるのね」

言い方に棘があるように感じた。

「・・・うん」

「じゃあ彼は、漣蓮は殺すわね」

「っ!?」

予想すらしていなかった言葉に何も言い返せない。

其れをどう取ったのか知らないが、彼女は何も言わない。

「な、何で・・・!?」

「当たり前でしょ?貴方は幻想郷の民なの。其の存在が外に知られたら駄目なのよ?」

「私が言わなけ」

「もし貴女が言わないと誓っても、彼が言わないという保障は出来ないわよね?」

「っ・・・」

「だから私が彼の記憶を毎回消してあげてもいいけど・・・と言うか今迄はそうしてたわ」

若干の期待が見えたが。

「けど、毎回そんな事してても面倒じゃない?私にだって色々用事があるんだし」

全く持って其の通り。これまた何も言い返せない。

「なら、彼ごと消してしまった方が早いわよね?」

「そんなっ!」

口答えするも、其処に誰も居なかった。


後悔。そんな言葉がある。

後から悔やむ事を言う言葉だ。

その時は最善だと思えた選択も、後になっては悔やむ事がある。

今、まさに其の通りである。

私は、私の望む選択をした。だが、今其の選択は最悪の形に変化しようとしている。

唯、彼の無事を祈って。


後書き

はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・つっっっっっっかれた。

24日の1時くらいに完成させたんですがね、今の所24時間くらい起きてる。

やべえ、マジやべえ。

という事で東方夢創禄番外編に当たるフラン視点第16話です。

此れは夢想禄のページに掲載されない特殊なものになります。

一応カテゴリは含めてるから簡単に探せるんだけどw

という事で執筆者情報へ。

私、学期評定、クラス、1位。

私、期末テスト合計点、クラス、1位。

学力でも成績でもクラスで1位を取り、且つ検定も沢山合格している。

まあ学科別に見たら6位とか5位なんですけど。

はい作品と関係無いどうでもいい話。

んじゃま、夢創禄は此れにて終了します。

(番外編は作るかも)


よいフリーライフを。


フラン視点 第15話 葛藤