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仙台初売り福袋は体験型 コンサート出演や仙女と体操

2019.12.19 20:17

毎年1月2日恒例の仙台初売りを前に、仙台市の百貨店が福袋の概要を発表した。美容や健康、音楽にまつわる体験型福袋を多く打ち出し、令和初の正月商戦を盛り上げる。新しい客層とのつながりを構築し、消費税増税で冷え込む消費を喚起していく考えだ。

◎髪飾り撮影、センダイガールズプロレスリングの選手と体操、歌手ティーナ・カリーナさんと共演も

 仙台三越は昨年と同等の4万袋を用意し、21の体験型を企画。花で髪を飾って撮影するビューティーフォト(2万2000円、15組)が目玉。40代以上限定で、ドレスやウイッグを選べるメーク付きの変身企画(2万7500円、12人)もある。仙台在住の歌手ティーナ・カリーナさんとのコンサート出演(20万2000円、1人)はボイスレッスン付きだ。


 山室隆社長は「価値観の多様化に合わせ、体験ものを充実させた。新年は友人や家族と幸せな時間を過ごしてほしい」と述べた。

 中食需要にも着目し、ワインセラーとワイン18本(11万円、3セット)、ご当地レトルトカレー1年分(16万2000円、1セット)を加えた。

 藤崎は昨年より3000多い約3万3000袋。特別企画19のうち新規は10。仙台出身のサックスプレーヤー熊谷駿氏のレッスンとコンサート出演(15万円、2人)、センダイガールズプロレスリングの選手らとの健康体操(1万6000円、20人)などがある。


 改元後の初売りで和文化を発信しようと、世界最大級の盆栽総合施設「銀座雨竹庵(うちくあん)」(埼玉県)が百貨店に初出品。東日本大震災前に三陸沿岸部に自生した真柏(しんぱく)の盆栽「龍鳳(りゅうほう)」(2020万円、1人)を販売する。盆栽は海外客向けにホームページでも受け付ける。


 西條淳一執行役員は「初売りは最も重要な商戦。飽きさせない商品をそろえ、来店機会の少ない若い世代との接点をつくりたい」と意気込む。初売りはともに来年1月2日午前8時から。