🎧今年のまとめ「BEST ALBUM 2019 / REVIEW 」
こんにちは🌞三菱マキアートです。
先日開設したnoteを既に2回も更新してしまい、ブログの方で何をしようかと思っていた矢先に思いついたベストアルバムレビュー企画。
Twitterやブログなどで、他のみなさんの投稿は拝見しております。
今回は私の番ですね😋
「今週の一曲」とかいうこのブログの目玉(?)企画が風化したので、年末にこの記事にまとめて一気に出すという乱暴過ぎる展開になってしまいました...どうかお許しください。笑

今回、この記事でアルバムを10枚ピックアップしようと思っていたのですが、10枚にギリギリ収まらずに11枚になってしまいました。
それだけ、いいものにたくさん触れられたとポジティブに受け止めています😆
最後まで是非ご覧くださいね!
それと....リンクがApple MusicだったりYouTubeだったりするんですが。笑
<このブログの読者の方はほぼTwitterやIGのフォロワーさんだと信じているので(笑)>
そんな音楽が好きでTwitterをしているみなさんにとって、このブログで紹介するものは知ってる作品が殆どだと思います。
なのでリンクは参考程度に、本当にマジで知らなくてクッソ気になるなと思った作品だけググってみてください(乱暴)
なるべく分かりやすい言葉で書いてみました。✍🏼
それでは11位からスタートしていきます!
どうぞ。💁🏻♀️🌹
11🟪ChixTape 5 / Tory Lanez

「世代を超えたhip-hopへの
それぞれの想いがこの一枚に。」
2000年台のhip-hopシーンを盛り上げた数々のヒット曲を大胆にサンプリングした作品。
トリー・レンズは、誰かにとって「懐かしさ、ノスタルジアに浸れるようなアルバムになってほしい」とインタビューで話していましたね。
このアルバムは2000年台のhip-hopを知らなくても、サンプリング元の曲を調べるだけでかなり勉強になります。これだけの大御所揃いだとクレジットを取るのが大変だったんじゃないかと心配してしまいました。
比較用プレイリストを勝手に作ってApple Musicにアップしているのでみなさんもノスタルジアに浸りながら楽しんでください。私もまだまだ勉強しています。笑
10.🟪Heavy Is The Head / Stormzy
「UKから世界へ、やまない嵐を巻き起こす」
UKグライム出身の26歳のラッパー、Stormzyの新作です。彼は来年の3月に待望の来日公演が決定したばかりだったと思います。公演に足を運ぶ方は存分に彼のエネルギーを吸収してくださいね。
UKのhip-hopシーンを代表する「顔」となった彼ですが、これからは世界のhip-hopを盛り上げる中心的存在になると確信しています。落ち着いて堂々とリリックを刻むだけでなく、DJとして活動している姉レイチェルへのリスペクトを忘れないところが印象的でした。
NAS的な漢気を感じましたが、彼と違って、このアルバムはゴスペル風なコーラスやソウルを感じられて現代的だと思います。
9.🟪ERYS / Jaden Smith
「独自の世界観を追求し続ける”アイコン“」
後述するJuice WRLDと同じ21歳のジェイデン。この年齢の若手が躍動しているのを見ると嬉しくも頼もしくもなります。
自身のミドルネーム「SYRE」を冠したアルバムを発表してから1年8ヶ月後に、そのミドルネームを逆さにした「ERYS」を遂にリリースしました。
このアルバムはTylerとコラボした“NOIZE”が少なからず話題になりましたよね。Tylerのヴァースで昨年ニュースになった「ジェイデンと付き合っている」疑惑について少し触れられています。笑
アルバムの中で特に、A$AP Rockyや、お馴染みのジェイデンの妹Willowとのコラボ曲が印象的でした。
アルバムの世界観を崩さずに上手く最後までまとめているという点では他のアーティストよりも秀でていると思います。
ジャケットのアートワークやLIVEでの演出、彼のファッションがとにかく魅力的なので併せてチェックしてもらいたいです!
8.🟪Head Above Water / Avril Lavigne
「難病を乗り越えたアヴリルが贈る、
待望の復活アルバム」
このアルバムのレビューについては別の記事で既に書いてしまっているので短くなります。笑
マダニが媒介して発症する難病”ライム病“の闘病生活から復活したアヴリルが放った強力なアルバム。
命の儚さや、生きる強さをもう一度再確認させられるような内容です。元恋人のチャド・クルーガーがクレジットされているところが素敵です。
離婚しても尚、こうしてビジネスパートナーとして素晴らしい作品を届けてくれたことにリスペクトを感じます。
7.🟪No.6 Collaborations Project /
Ed Sheeran
「エドのプロデューサー気質が生きた傑作」
UK出身シンガーソングライター、Ed Sheeran(エド・シーラン)が、今大注目アーティストたちとコラボ!このアルバムは、どこを切ってもシングルとして発売できる様なインパクトがある曲ばかりでした。
エドワードはコラボした相手の良さを引き出すのが上手いですね。
個人的にカリードコラボの“Beautiful People”やチャンスとの共作“Cross Me” 、トラヴィス との“Antisocial”がよかったです。
“Remember The Name”や“Take Me Back To London”もかなり面白かった...
私自身の感想ですが、エドワードはシンガーソングライターである以上にラッパーだと思っているので、ラッパーとのコラボが一番盛り上がる気がします。カミラやエラ・メイとのも良かったけど。
上げ出したらキリがないのでこれはもう買って聴いてみたほうがいいです、みなさん。CDも出てたはずなので。
チャンスのCarPool KaraokeでCross Meがちょっと聴けて面白かったですよ!是非チェックしてみてくださいね。
6.🟪Death Race For Love / Juice WRLD
「若き才能が駆け抜けた”デス・レース“の全て」
12月2日に21歳の誕生日を迎えたばかりのJuice WRLD。まさかその6日後に彼が急死するとは考えてもみませんでした。
彼が亡くなったからと言って急に彼の音楽への評価を変えることはないので、ひとまずこの順位としました。私の中ではナンバーワンでありオンリーワンですけどね。
リードシングル“Fast” “ Here Me Calling” “Robbery”のリリックが特にそうですが、心の内やエモーショナルな感情をそのままリリックに落とし込んでいるので、頭に入って来やすく、心に残りやすいフレーズが多いのが印象的でした。
覚えやすく、日常に染みつきやすいようなトラックに「感情」を乗せているからこそ、彼が亡くなっても心に残って響きやすいのかなと思いました。
ちなみに私がこのアルバムで一番好きな曲は“Won’t Let Go”です。彼の音楽、残した言葉の数々、そして魂を「手放さない」様にするつもりです。
5.🟪7 - EP / Lil Nas X
「アトランタの若きカウボーイ、
旧市街(Old Town)から世界の頂点へ」
アトランタ出身の期待の新星Lil Nas X(リル・ナズ・X)が放ったデビューEP。彼の作品や人柄については1月26日の新しい記事で特集したのでこの記事では手短に終わらせますね。笑 (2020-1-26:追記)
このミニアルバムはhip-hopでありながらロック、ポップス、カントリー要素も含まれていて、ラップ・ゲームが苦手な方でも楽しめる内容になっています。やはり、そういったジャンルレスな切り口の作風に仕上がっていることが、このアルバムが多くの人気を得た理由のひとつだと思います。
※追記:彼のグラミー賞ノミネートまでの道のりを特集した記事を2020年1月26日に更新しました。
こちらも併せて是非ご覧ください。
4.🟪The Big Day / Chance The Rapper
「”メイド・イン・シカゴ“が産んだ豊かな音楽性。炸裂する個性を詰め込んだ1枚。」
ストリーミング世代の申し子、Chance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)のデビュー作。(だよね?←自信ない笑)
彼はCDを売らずにインターネット上の配信だけで曲を売っていくスタイルですよね。
CDにダイヤモンドの様な宝石を散りばめたジャケットが印象的です。
CD世代に生まれ育ち、そしてストリーミングで曲を売り込む次世代のアイコンであるチャンスらしいアートワークになっていると思います。
前述したトリー・レンズのアルバム同様、この作品もまた、どこか懐かしい様な気持ち(“ノスタルジア”)になれる素敵なアルバムです。
しかしながら、その懐かしい気分にとどまらず、“The Big Day”というタイトルが、彼が9歳の頃に知り合った妻、カーステン・コーリーとの結婚式の日を意味していることから、過去を振り返りながら未来に繋がる様に仕上がっています。
22曲、77分の超大作です。
話は少し逸れますが、チャンスは今年、Netflixオリジナル番組”Rhythm + Flow”(リズムアンドフロー)で、T.I.、カーディBと共に、若手の新しいラッパーを発掘するオーディションの審査員を務めたのも記憶に新しいと思います。
1993年生まれの26歳という若さで、若手のサポートにも回れるところがすごいと思いました。
それだけシーンから得られた信頼があり、その信頼を裏付ける実力が彼にはありますよね。
3.🟪Father Of The Bride /
Vampire Weekend
「幸せの形についてもう一度考えさせてくれる、
長くて短いような65分」
このアルバムは「どういうアルバムか」と一言で形容し難く、考えれば考えるほど難しいテーマのように感じます。
バンドがデビューした当時はメンバーみんなコロンビア大学の大学生だったので、あれから10年近く経った今、このアルバムで角が取れて丸みを帯びたような、彼らの穏やかさを感じます。
デビューから長い時を経て、活動していない時期もありましたが、VWのフロントマン、Ezra Koenig(エズラ・クーニグ)は恋人ができ、父親になったので、そういった生活の変化も少なからずリリックに影響しているんじゃないかと思います。
作中、月や石、太陽や蛇、ひまわりなど、自然のモチーフがたくさん出てきます。
そしてなんといってもエズラの細かい描写が生きています。皮肉まじりの表現、ストレートな表現を巧みに使い分けて歌い上げています。
真面目に聴いてみても、楽しく聴いてみても違った味わい方ができます。
最初から最後まで飛ばさずに、それでも時々、気を緩めながら聴いて欲しいです。笑
2.🟪Jesus Is King / Kanye West
「カニエ・ウェストが世界に提案した、
ゴスペルの新しい形」
今年の初め頃からKanye West(カニエ・ウェスト)が始めたゴスペルのコンサート“日曜礼拝”こと「Sunday Service(サンデー・サービス)」。
カニエは熱心なキリスト教信者として有名ですよね。
この“Jesus Is King”というアルバムは、そんな日曜礼拝やキリスト教への信仰心を体現した作品と言っていいでしょう。
このアルバム、1番から最後まで順を追って一曲ずつ聴くのが一番いいのかなと勝手に思っていたのですが、SS自体がそういう感じじゃなさそうだったのが意外でした。
例えば、11月3日のThe Forumでの公演は“Hands On”で始まっているんですよ。
照明が暗い状態Hands Onが始まり、この曲で徐々に照明が明るくなって、SSの始まりを知らせるところが印象に残りました。意外と順番を入れ替えてもハマるんですよね〜。ゴスペルという点以外で、IGORやFOTBとの大きな違いはここなのではないでしょうか。個人的には“Selah”が一番お気に入りです。
このアルバムは近く続編も出るそうなので、今からすごく楽しみにしています。
追記:2019年のカニエの動向を追った関連記事をnoteで公開しました。(2019-12-23)
1.🏆IGOR / Tyler,The Creator
「恋愛と失恋で揺れ動く人間の感情の全てを
起承転結でまとめた、史上最高傑作」
疲れた...もう終わっていいですか?笑
って言っても無理ですよね。😂😭🙏🏻
このアルバムをことを話さずにこの企画を終わらせる訳にはいきませんから...
「IGOR(イーゴア)」は、ODD FUTURE(OFWGKTA:Odd Future Wolf Gang Kill Them All)のリーダーで、ブランドGolf Wangをも手掛ける鬼才Tyler The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)が5月17日に発表した今年最高のアルバム。
1人の女性に恋をして、悩み、失恋して、「もう恋には絶対に落ちない」と前進していく1人の男性の姿を約40分で描いた傑作です。
タイラー本人がアルバムを発表した日にTwitterに載せた写真↓には、
と書いてありましたね。
彼が敢えてそう話す、それくらい、このアルバムを通しての流れを意識して作られたものだと思います。
起承転結でまとめるとこんな感じだと思います。
「起」IGOR’S THEME
「承」EARFQUAKE / I THINK / EXACTLY WHAT YOU RUN FROM / RUNNING OUT OF TIME
「転」NEW MAGIC WAND / A BOY IS A GUN / PUPPET / WHAT’S GOOD
「結」GONE,GONE/THANK YOU / I DON’T LOVE YOU ANYMORE / ARE WE STILL FRIENDS?
ひとつの恋愛を通して揺れ動く人間の恋心を、この短い時間に、作品としてよくまとめているなと思いました。
「エモい」という言葉が若者の間で流行っていますが、このアルバムがまさにその「エモい」ではないでしょうか。
日本は“共感社会”なので、こういう歌詞に共感できる作品が売れやすいと思います。
私たちの中では知らない人がいないくらいの傑作となりましたが、それ以上にもっと日本中で話題になるべきだったようにも思えます。
ミュージックビデオも、タイラーの色彩感覚やファッションセンスが爆発していて、音楽と合わせて楽しめる内容になっています。
ということで...お気に入りで愛してやまない11枚のアルバムをピックアップして紹介(これは紹介になる?レビューなの?笑)してみました😆
この記事でピックアップした作品以外にも、今年発表された作品はたくさん在りますし、その中にもしかしたらもっともっと素晴らしいものがあるかもしれません。
みなさんのお気に入りの作品は上位にランクインしていましたか?
ちなみに、このブログでの順位はIGOR以外は何となく付けたので、ぶっちゃけ2位から6位辺りはそんなに変わらないと思ってます(急に雑)
なんならチャンスのアルバムはカニエはVWと並びますし。激動の1年間だった様思えます。
この記事では、私が知ってる中で最強だなと思ったものを選んでみたので、もしhip-hopや洋楽で知らない方で、興味がある作品があったら、レビューと一緒に挿入したリンクから是非(各々のアルバムに収録された)リードシングルを聴いてみてくださいね。
シングル編も更新しようかなと考えましたが...果たして需要があるかどうか..笑
更新するかどうかは時間と相談してまた考えます🙌🏽🧐
それでは、長くなってしまいましたが最後まで読んで下さり本当にありがとうございました。
来年も素晴らしい作品に恵まれた美しい一年を過ごせますように。🌹