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名画を読み解く

柱。茨の冠。首の縄。

2019.12.25 11:16

柱は「キリストの鞭打ち」、茨の冠は「侮辱」、首の縄は「刑場への連行」を暗示します。死刑が決まったキリストの一連の受難を凝縮した表現です。作品は縦30cmという大きさ。まるで目の前にキリストがいるかのよう。その苦しみに胸が締めつけられます。作者はメッシーナという人です。

(アントネロ・ダ・メッシーナ作「柱のキリスト」、1476-1478年頃、パリ、ルーヴル美術館、RF1992-10、30×21cm)