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夜がいちばん青いところで。

2019.12.21 15:00

Naoyaです。

今日は二十四節気の22番目、冬至です。冬至は多くの人に馴染みがあるかと思いますが、二十四節気のひとつだと知らないという人もいるかもしれません。そして、冬至は山羊座の季節の始まりでもあります。

冬至は昼の時間が一年でもっとも短く、夜の時間がもっとも長い日。太陽の威力がもっとも弱まって、陰陽の陰のエネルギーがもっとも極まる日ですが、ここから昼の長さが徐々に延びていく分岐点です。

北欧などの海外では、太陽が復活して光が再生していく節目として、盛大なお祭りでお祝いする国もあります。太陽は命の象徴と捉えられているため、威力が弱まっていた命の象徴が復活するときを迎えたことを祝うのです。冬でも太陽の光に触れるが決して短くはない日本では、夏至と同じく、特に大きなお祭りはありません。冬至は健康を祈って柚子湯に浸かり、南瓜を食べる程度。日本が日出ずる国と呼ばれるのも納得です。

今回のタイトルは、三浦大知くんが子どもの頃にいたfolderというグループの「眠れない惑星」という曲に登場する歌詞のワンフレーズ。かつて僕が作詞の仕事を少しだけやっていた頃に書いた作品です。「夜がいちばん青いところで」というのは元々、10代の頃に書いてストックとして持っていた歌詞のタイトルです。

冬至の一年で最も長い闇の時間は、とても深い青い海の底を静かに漂っているかのように思えます。夏至からどんどん潜っていくうちに、海底の一番深いところに到達したような気持ち。もしくは、光が薄れていく深い青い森の中を彷徨うような感じ。もちろんすべてひとりぼっち。冬至に向かいつつ、日増しに夜が長くなっていく中で孤独を感じながら感じながら、ふとこのフレーズが頭を過ぎりました。

孤独は虚しい。孤独は寂しい。孤独は辛い。

孤独をネガティヴでマイナスなものとして捉えている人は、結構いるんじゃないかと思います。僕は孤独を悪いものとは捉えてません。

寒さと闇に閉ざされた冬は、孤独をより感じやすい季節でしょう。でも、立ち止まって、自分自身と静かに向き合い、それまで辿ってきた道での出来事や景色を思い出しながら、じっくり深く考えるのには最適です。冬至を境にして、春分や夏至に向けて陽のエネルギーが徐々に増していく未来へ歩み出すために、自分自身をゆっくりと深く熟成させるような時間はとても大切です。これは誰かとする作業ではなく、ひとり孤独の中で取り組むものです。

冬至が終わるとクリスマス、大晦日、そしてお正月と続きます。京都駅構内の巨大なクリスマスツリーや表参道のイルミネーションを眺めながら「クリスマスだなぁ」と思ったものの、今年はあまり年末感やクリスマスらしさがないようにも思えます。宇宙詠み的には、2019年と2020年がパキッと別れて切り替わるというよりも、グラデーションで繋がって徐々に移り変わっていくような感じだそう。年末感やクリスマスらしさを感じないのは、そんな影響なのかなぁと思ったりして。


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