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テマヒマ

終活

2019.12.22 22:00

おはようございます。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


少しご年配のお客様に器をおススメしてると

“もう終活しないといけないから”という答えが

返ってくる時があります。なかなかそれ以上

におススメしにくくなる言葉で、”まだまだそ

んな年齢ではないですよー”というのが精一杯

です。実際まだそんなご年齢でもないのに”終

活”という言葉を使う方もいらっしゃったりも

します。

以前お隣町にある工芸花染さんにお邪魔した

時に何かの流れでそんな話をしたら”そんなの

常套句よ”って一蹴(?)されました笑。それを越えるぐらい素敵なモノを提案すべき、それを

えるプレゼンをすべき、と僕なりに好意的

に解釈しましたが。

年齢を問わず断捨離という言葉をお使いにな

られる方も結構いらっしゃって、それも言葉

を借りれば常套句なのかもしれませんが、テ

マヒマブログ断捨の回でもご紹介しましたが

断捨離というのは元々捨てることじゃなく、

選ぶことを言うみたいですよ、ってお話をし

たりもしています。

でも。。。そうやって一蹴も出来ないなぁと

思ったりもします。

モノの価値というのは人それぞれ。例えば

●●●円という価格で買った、あるい

◯◯◯という作り手の作品といったことは

ある人にとってはすごく価値のあることでも

ある人にとっては全く価値のないことかもし

れません。そのこと以上に、ある人にとって

のそのモノの価値は、あの旅行の時に買った

モノだとか、そのモノを買った時に店の人と

どんな話をしたなぁとか、モノそのものでは

ない思い出なりエピソードなり、測ることの出来ないものが加わってることがあり、それ

は他の人にとっては分からないことなので価

値も違ってくると思います。自分が亡くなっ

てお子さんや親族がそれを受け継いだとして

も同じようには価値を感じることは出来ない

だろうと想像されます。


今から11年前に母を癌で亡くしました。亡く

なる前に病床で、着物は誰に、バッグは誰に

あげて欲しいみたいなことを言い出しました

。死を前にして他の何でもなくなぜそのこと

たんだろう?というのは今も分かりませ

が、終活ということでふとその亡くなるま

での病室での何ヶ月かのことを思い出しました。なんだかしんみりとした話で失礼しました。このテーマはもう少し頭や心の中を整理

したり消化したりしてから書いた方がよかっ

たかなとここまで書いてから思ったりしてい

ます。


昨日はお客様もかなり少なかったので、お越

し頂いたお客様皆さん全員とそれぞれお話し

することが出来るぐらいに、穏やかな時間が

流れていました。なかなかお客様が多い時だ

とそうはいきませんので。お越し頂きました

様ありがとうございました!


テマヒマの年内営業も残り5日。

今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち

しております。ランチの11時半のお時間はご

予約で残り7席です。

それでは今日もよい一日を!


タイトル画像は終活とは真逆?というか無縁

の小さなお子様の靴下。お忘れ物•落し物をお

預かりしてますので心当たりの方はご連絡下

さいませ。