「MICHKA」Marie Colmont Feodor Rojankovsky
11月の終わり頃からずっとドタバタとしていて、気付いたらもうクリスマスでした。
本日もオンラインストアに商品を更新させて頂いております。
今日から年内のあいだはちょっと特別な絵本を中心に更新をさせて頂く予定でおります。
本日もいつも再入荷登録を頂いているため、すぐに売り切れてしまうオッティリア・アーデリボリの花のアルファベット(1968年版)や、ウォルター・クレインの兄弟、トーマス・クレインが装飾デザインを手掛けた美しい19世紀の絵本「AT HOME AGEIN」、昨年開催された鹿島茂さんの「フランス絵本の世界展」でもメインビジュルに使用されていた、ナタリー・パランによる切り絵絵本など、稀少な絵本を中心に更新しております。
クリスマスの絵本で、お話で、一番好きなのは、たぶん自分はマリー・コルモン/ロジャンコフスキーの「ミシュカ」です。
持ち主の子どもに乱暴に扱われたりして、もう玩具のぬいぐるみでいるのが嫌になった、クマのぬいぐるみミシュカが、クリスマスイブの朝に、その家を飛び出すところからお話は始まります。
ミシュカは飛び出した先で、たくさんのプレゼントの入ったソリを引くトナカイと出会います。トナカイは子どもたちにクリスマスプレゼントを配っているのでした。
ミシュカもその仕事を手伝うことにして、子どもたちにプレゼントを配って回っていきます。
クリスマスイヴの夜を通して苦労して配っていき、やがてたくさんのプレゼントの入っていた袋も空になり、二人はクリスマスの朝を迎え、仕事を終えたかのように思えます。
けれど、まだ家が一軒そこには残っていました。
その家に住むのは貧しい子どもで、この子どもにはクリスマスプレゼントを貰うような人は誰も居ないのです。
ですがもう袋の中にはプレゼントは何もありません…。
ミシュカはトナカイと別れて、ひとりその子どもの家へと入っていきます。
その子どもはまだ眠っています。ひとりきりで。
寂しい部屋の中には靴下も無いので、ミシュカは脱ぎ捨てられた部屋の隅の靴の中に、自ら入って行き、子どもがクリスマスの朝に目を覚ますのをじっと待つのでした…。
現在当店には1947年版のリトグラフ刷のものがございます。
通販ではもうクリスマスには間に合わないのですが、こちらの本は現在表参道パスザバトンの方に置いておりますので、行って頂ければ直接のご購入は可能でございます。
それでは皆様、どうか良いクリスマスをお迎えください。
当店のロジャンコフスキーの絵本はこちらです。