【長岡京市ラブ♡対談Part.2】サントリー〈天然水のビール工場〉京都ブルワリー工場長・高岡成介さんは長岡京の○○にぞっこん!?
巷で話題の“おっさんずラブ”さながらに、長岡京市をこよなく愛するおじさまがお互いの想いをぶつけ合う、名付けて「長岡京市ラブ♡対談」。前回と同様、中小路健吾長岡京市長とビッグなゲストの熱いトークをご覧に入れましょう!
今回のお相手は、長岡京市にあるサントリービールの生産拠点、〈天然水のビール工場〉京都ブルワリーの工場長・高岡成介(たかおかせいすけ)さんです!
サントリービールといえば、何と言ってもザ・プレミアム・モルツ(略してプレモル)ですよね〜。華やかな香りと深いコク、そして“神泡”と称される極上の泡で飲む人を幸せな気分にしてくれる、まさにプレミアムなビール!
そんなプレモルの高い品質を維持し、世に送り出している京都ブルワリーを束ねているのが高岡工場長なんです。
東京からこの京都ブルワリーに赴任して3ヶ月余りと日は浅いものの、「過去にも赴任した経験があるので、長岡京のことは知っているつもりです!」と胸を張る高岡さん。さて、愛の深さはいかばかりか?
恒例!お土産交換で渾身のラブアピール
ふるさと納税で全国に届け!長岡京市の“逸品”たち
(記者)―本日はどうぞよろしくお願いいたします。今日はお二人ともご挨拶のしるしにと、自慢の逸品を持ち寄ってくださったとか。
中小路 はっ!工場長、その中身はもしかして……!
高岡 わかっちゃいました?うちの自慢の逸品といったらやっぱりコレ「ザ・プレミアム・モルツ」でしょう!京都ブルワリーで手掛けているシリーズ3種に加え、オリジナルグラスや人気のおつまみなど、工場内のショップで扱っている限定商品も一緒にお持ちしました。これで日々の疲れを癒していただけたらと思いまして。
中小路 入手困難というウワサの神泡サーバーまで!ビール好きなら誰もが歓喜する豪華なセットですね〜。ありがたく頂戴します!
では私のほうからも……この“長岡京市旬のギフトセット”をどうぞ!自家焙煎のスペシャリティコーヒーで人気のカフェ・ウニールさんのドリップコーヒーに、香老舗松栄堂さんのお香セット、小川食品工業さんの米糠100%使用のこめ油、たけのこのつくだ煮、炊き込みご飯の素、ベーカリーショップヤマグチさんのタケノコが入ったあんパンなどなど、長岡京市内に店舗や工場がある事業者さんの品々です。
高岡 内容もバラエティに富んでいますね。こんなにいろんなお店や商品があるとは。
中小路 実はこちら、サントリーさんにもご協力いただいている長岡京市ふるさと納税の返礼品の一部なんですよ。
中小路 長岡京の地元産品といえば、タケノコのイメージが強いかと思いますが、他にもいろんな分野のスペシャリストがいて、商品づくりなどを頑張っておられます。そういうものを通して、長岡京のイメージがより豊かに広がって、足を運んでいただくきっかけになればと、今年の秋からふるさと納税の返礼品を再開しました。
ふるさと納税の返礼品にはサントリーさん含め、たくさんの長岡京市内の企業や個店に参加してもらっているんですよ。
―まもなく明智光秀を主人公とした大河ドラマ『麒麟がくる』もスタートしますし、光秀や細川ガラシャゆかりの長岡京市はますます注目が集まるでしょうね。
中小路 ええ、長岡京市をPRする絶好のチャンスだと思っています。高岡さんもぜひ召し上がっていただき、口コミで広めていただきたいです(笑)。
高岡 はい、喜んで!家族と一緒にじっくり味わわせていただきます。
我が家の自慢の○○!
愛犬家つながりで、友情芽生える?
―実は今回、お二人のある共通点を見つけ出しました。何かわかりますか?
中小路 何だろう、メガネ男子?ビール好きとか??
―そ、それも合っていると思いますが……正解は、愛犬家同士!ですよね?
高岡 そんなプライベートなことまで。どこから漏れたんだろう(汗)。
でもせっかくだから、公開しちゃおうかな♪うちの愛犬、ミニチュアダックスフンドの海(かい)君、15歳です♡
―やはり待ち受け画像に(笑)。“愛犬家あるある”ですね。
中小路 周りのお花ともマッチして、かわいいじゃないですか〜!
じゃあ、うちの子も見ます?というか、見てください!ミニチュアシュナウザーのコロン君、4歳です。わが家で私の相手をしてくれるのは、この子だけです(笑)。
高岡 一緒です〜!私の一番の理解者かもしれません。
―なんだか切ないお話になりそうなので、ちょっと方向転換を……。お気に入りの散歩コースがあったら教えていただけますか?
中小路 私は家の近くを流れている小泉川の近くを散歩することが多いですね。
小さな川ですが、上流のほうでは初夏にホタルが舞うほど水のきれいな川なんです。水と緑と、遠くには西山も見えて、散歩するたびに清々しい気分になります。高岡さんはどのあたりを?
高岡 赴任したばかりなので、ワンコ含め家族はまだ東京にいるんです(泣)。でも、近いうちに長岡京へ引っ越してくる予定なので、そうしたら八条ヶ池のあたりを散歩できたらいいなぁと思っています。初夏のキリシマツツジのシーズンはさぞかし美しいでしょうね〜。
―水辺や緑のあるところがお好きなんですね。
高岡 奈良県の田舎で生まれ育ったせいか、自然が身近にあると落ち着きます。長岡京市は自然がすぐそばにある一方で、大阪や京都へすぐに出られるくらい交通の便がよくて、暮らすのにちょうどいいまちですよね。東京だとそうはいかなくて、自然の豊かさと利便性のどちらを取るか?になってしまいます。
中小路 そうなんです。都会と田舎、それぞれの良い部分がバランスよく残っているのがこのまちの人気の秘密なんですよ。そこに気づいていただけるとは嬉しいなぁ。
そういえば最近、市内の絶景スポットや絶品グルメをご紹介する『京都・長岡京おさんぽBOOK』というものを発行しましたので、よろしければ今後のお散歩に役立ててください。
高岡 ありがとうございます!妻がインスタグラムをやっていて、映える風景が大好きなのでこれを見たら喜ぶと思います。
西山の水のごとく、清く美しいビール愛が炸裂!
1200年前から続く長岡京とお酒の関係とは
―暮らしやすさのほかに、長岡京のここがイイ!という部分を、洗いざらい打ち明けていただきたいです。
高岡 西山の天然水が最っ高です!50年前に京都ブルワリーが開設されたのも、ビール造りに適した水があったからこそなんですよ。
中小路 “水と生きるSUNTORY”ですもんね!西山の天然水はどういった点でビール造りに適しているんですか?
高岡 軟水でありながら適度なミネラル分を含んでいるのが特徴です。ミネラル分があることによって、アロマホップや麦芽といった原料の持ち味が引き出され、ビール酵母の働きを活性化させてくれるんですよ。
中小路 なるほど〜。水から徐々に加熱してだしを取り素材のうま味を引き立たせる、京都のおだしの文化に通じるものがありますね。
高岡 もう一つ大事なのは、年間を通して採取できる水の質・量がともに安定していること。西山に降った雨水が地面に染み込み、長い年月をかけてろ過され、地下水となって大量に地下に貯蔵されているので、ほとんど変動することがなく、安定したビール造りを行うことができます。
―そういえば、この京都ブルワリーが位置する調子(ちょうし)地区では、長岡京の都がこのあたりに置かれていた時代、つまり1200年以上前にもこのあたりでお酒の醸造が行われていたことを示す史料が見つかっているそうです。古代と現代の醸造家を魅了する西山の水、歴史のロマンを感じます〜。
高岡 私も歴史好きなので、そういうお話を聞くとときめいちゃいますね♡
西山の水は私たちのビール造りだけでなく、京都・長岡京の歴史や文化を潤してきた大切な財産なので、天然水を育む森林の保全活動にも力を入れています。
中小路 サントリーさんと長岡京市が協働で行っている「天然水の森 きょうと西山」事業のことですね。京都以外の地域でも同様の活動を展開されていて、サントリーさんの社員研修の一環にもなっているとか。
高岡 はい。南アルプスや丹沢など、現在全国21ヶ所の天然水の森で保全活動を進めています。
―西山では主にどのような保全活動を?
高岡 木々の間伐や下草刈りを行ったり、鹿などに木の皮が食べられてしまわないように周囲に柵をめぐらせ幹を守ったりする作業をしています。こういった手入れをしないと、森はどんどん荒れていき、水のろ過装置である土壌の機能も低下してしまいます。
中小路 森は適切に人の手を加えていかなければ、暗くて生き物が住みにくい、災害にも弱い環境にどんどん変わっていってしまうと聞きました。水の源である森をよくしていけば、いろいろな問題が解決に向かっていくと思います。
もっと知りたい♡愛しいプレモルのこと
ホップと麦芽が生み出す“神泡”にうっとり
中小路 “プレミアム・モルツ”ファンの私としては、あの華やかな香りと深いコクがどうやって生み出されているのか、気になって仕方ありません。
高岡 そんなこともあろうかと、原料のアロマホップとダイアモンド麦芽のサンプルをお持ちしました。まず華やかな香りのもとになっているのが、こちらのアロマホップです。
中小路 おぉ、これがアロマホップ!聞いたことはあるけど、実物を見たのは初めてです。
高岡 ホップはアサ科の植物で、初夏に咲いた花が未授精のまま成長して、夏の終わりに丸みを帯びた鞠花( きゅうか )をつけます。これをビールの原料として使うんですよ。
崩してみると、黄色い花粉のような細かい粒が出てくるでしょう。ルプリンといって、その中に苦味や香りの成分が凝縮しているんです。
中小路 あぁ〜、確かに独特の香りがします。これがビールの香りになるんだ。
高岡 プレモルには特に香りの優れたチェコやドイツのアロマホップを100%使っています。そして、こちらがもう一つの原料、ダイヤモンド麦芽です。大麦を発芽させ、ある程度まで乾燥させたものです。よかったら食べてみてください。
―そのまま食べられるんですね!
中小路 うん、ほのかに甘みがあって、おつまみにもなりそう。
高岡 でしょう!そのダイヤモンド麦芽がプレモルの深いコクのもとになっているんですよ。
中小路 産地はやはりヨーロッパですか?
高岡 チェコです。ダイヤモンド麦芽はチェコ及びその周辺国でしか栽培されていない伝統的な品種で、非常にうま味成分が多いのが特徴です。ただ、その成分を引き出すのに非常に時間がかかるので、焦らずじっくりとうま味を引き出さなければいけません。
―時間をかけて妥協のない品質を目指す、サントリーさんの心意気がひしひしと伝わってきます!
中小路 ホップも麦芽も自然の作物だから、年によって出来栄えが変わったりしますよね。ビール造りへの影響はないんですか?
高岡 もちろん、影響を受けます。ワインならその年ごとの違いが特色になりますが、プレモルはそうはいきません。いつ飲んでも同じ味、華やかな香りと深いコクが自慢ですので、ホップや麦芽の出来栄えによって、添加するタイミングや量、温度、時間など変えて、一定の品質になるように細かく調整しています。
中小路 原料の質が変わりやすい分、水質の安定が大事になってくるんですね。水の質まで変わりやすかったら、ますます調整が大変になるでしょうし。改めて、西山の水が果たす役割の大きさがわかりました。
―プレモルを語る上で、もう一つ欠かせないものといえば“神泡”ですよね。
高岡 泡の正体は何かというと、ビールの成分そのものなんです。細かい気泡の外側には麦芽の泡タンパクとホップの苦味を含んだビール成分がギュッと詰まっています。それを守るように泡と泡ががっちりくっついて崩れないことがおいしい泡の条件です。しかし中身がよくないと、いい泡はできないんですよ。
中小路 つまり、プレモルの神泡は、ビールがおいしくできた証拠ということ?
高岡 ビールの本場・ヨーロッパでは、「泡はビールの履歴書」と言われています。どれだけいい素材を使い、元気な酵母で醗酵させたかが、泡の良し悪しでわかるという考え方です。それにならい、私たちも泡の出来栄えに着目しながらビール造りに取り組んでいます。
―長岡京市の多くの飲食店で、神泡付きのおいしいプレモル〈生〉が味わえます。自宅でも再現できるように、缶からグラスへ上手に注ぐコツがあったらぜひ!
高岡 グラスを傾けて7分目くらいまでそっと注いだあと、グラスを立てて泡をのせるようなイメージでやってみてくだい。うまく泡立たない時は、先ほど市長にお渡しした“神泡サーバー”の出番です。1秒間に4万回もの振動を与えることで、クリーミーな神泡を作ることができます。
―さすが工場長、抜かりなく神泡サーバーを推してきますね(笑)。ちなみに、冷蔵庫でキンキンに冷やしたほうがいいですか?
高岡 いえ、冷やしすぎると香りを感じにくくなるので、夏なら4~6℃、冬なら6~8℃がおすすめです。冷蔵庫に入れて4、5時間といったところでしょうか。
中小路 お風呂に入る前に冷蔵庫から出しておいたら、風呂上りにちょうどいい温度のプレモルが飲めそうですね。原料の秘密からおいしい入れ方まで、プレモル愛にあふれた解説をありがとうございました!私のプレモル愛もさらにパワーアップしましたよ。
長岡京×プレモルの出会いに乾杯
歴史と文化が溶け合う、新しい愛のカタチ
―歴史がお好きとのことですが、長岡京で今までに訪ねてよかった歴史的スポットはありますか?
高岡 先日、リニューアルしたばかりの勝竜城公園に行ってきました。勝龍寺城は明智光秀の娘“玉”(のちの細川ガラシャ)が細川家に輿入れしたお城であると同時に、山崎の合戦の際、明智光秀が最期の夜を過ごした場所でもあるそうですね。
中小路 よくご存知で!
高岡 公園内の施設にあった展示コーナーで勉強しました(笑)。細川忠興やガラシャ、明智光秀らの生涯をパネルや映像で紹介してあって、非常にわかりやすかったです。今度の大河ドラマの予習になりました。
中小路 長岡京が光秀やガラシャゆかりのまちだということはなんとなく知っているけど、詳しくは知らないという市民の方も意外と多いので、お散歩がてら気軽に学べる場になればいいなと思っています。
高岡 光秀ゆかりの場所って他にもありますか?
中小路 ありますよ。京都ブルワリーの近くに恵解山(いげのやま)古墳という5世紀前半頃の古墳があるんですけど、光秀が山﨑の合戦時に本陣を置いた地と伝えられています。
高岡 へぇ〜!それは行ってみないと!
中小路 位置関係を見ると、京都ブルワリーのあたりも合戦場だったと考えられます。戦国の歴史と、現代のビール文化をセットで楽しむ、長岡京ならではの贅沢ですよ!
高岡 京都ブルワリーも今年、設立50周年節目に合わせて見学施設をリニューアルして、より楽しくわかりやすくビールについて学べるようになりました。勝竜寺城公園や恵解山古墳などの史跡めぐりと合わせて、工場見学にも来ていただけたら嬉しいですね。
工場見学リニューアルオープンの記事はこちら
勝竜寺城公園のリニューアル記事はこちら
―お二人の長岡京愛とプレモル愛が結びついた、新しい愛のカタチが飛び出しましたね!
高岡 では、祝杯でもあげますか!
中小路 その一言を待っていました(笑)
高岡・中小路 長岡京とサントリーの発展を願って、かんぱーい!!
―市長、お味はいかがでしょう?
中小路 西山の水で造ったプレモルは格別ですね〜!ビールは一口目がうまいなんてよく言いますけど、二口目も三口目もグイグイいけちゃいます。
高岡 まさにその通りで、プレモルは次の一口、次の一杯が飲みたくなるビールを追求しているんですよ。
中小路 見事に術中にハマりました(笑)。今後も公私ともにお世話になると思いますが、末長くよろしくお願いします!
高岡 こちらこそ!また愛犬自慢でもしながら飲みましょう!
―本日はお忙しいところ、ありがとうございました。お二人の長岡京やプレモルに寄せる深い愛、しかと受け止めました!
☆まだ間に合う!「長岡京市ふるさと納税」
長岡京市の豊かな恵みをおすそわけ
明智光秀を主人公にした大河ドラマ放送をきっかけに、ますます注目が集まる長岡京市。今回美味しさの秘密を伺った「プレミアムモルツ」はもちろん、多くの長岡京市の豊かな恵みを、全国へお届けすることができます!「長岡京市ふるさと納税」についてはこちらをご覧ください。
撮影:入交佐姫